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CB50JX-1 エンジン載せ替え&ボアアップ おさらい2

2019年03月10日 | 日記
続きです(笑)
オイルクーラーの取り付けから。

まあ、同じ加工をやってる方々とほぼ一緒だと思うんですけど(笑)

さて、オイル経路へのニップル取り付け、穿孔とタップ立て。
このニップル配置は、オイルポンプからカバーのギャラリーを経てクーラーへ、そしてクランクのギャラリーに戻るカタチ。

既製品のクーラーキットでは、シリンダーに行き戻りのバンジョボルトが付いているタイプもあり、
これはさすがに鋳物の段階で成型しないと改造できないので、今回の加工になったという訳です。

で、クラッチカバーに2ヶ所ほど穿孔する訳ですが、材質(アルミ)が柔らかく、特にケース上部は肉が薄い(3mm程度)ので、深さと径の開け過ぎに注意します。





戻り側なんですが、何段階かで少しずつ開けないと、ギャラリーが貫通して使い物にならなくなっちゃいますので、ここも注意(笑)

外側部分は肉が十分にあるのでスムーズに穴が開きますが、奥に行くにしたがってギャラリーに到達したあたり、
ドリルの刃がギャラリーの端部で食い付いて穴が荒れてしまうので、私はスライダックで回転を落としてゆっくり開けてます。

ケース材質が柔らかく、取り付けるニップルのネジが並目なので、あまりトルクを掛けられないのとリーク防止で液体ガスケットを塗布して取り付け。



流用オイルクーラーのタップ立てですが、穿孔後、これもアルミで柔らかいので最初にテーパータップで通し、仕上げでストレートタップ。
使ったタケノコは配管部材(ネジ1/4PT)なので、配管用タップですよ(笑)





ここで注意したのが穿孔・タップ立て後の切粉の洗浄。
残ってたら狭い油路を塞いでトラブルのもとになっちゃいますので、これでもかってくらい洗浄します(笑)

それと、タケノコ装着の際に使う液体ガスケット。
このタケノコは材質が黄銅、市販の耐油液体ガスケットは銅への使用不可のものが多いんですね。

ということで、銅に対応した液体ガスケットを塗布して組んでます。

オイルクーラーはVFR400の純正品なんですが、ラジエーターと同じく所望の冷却能力を計算して設計されてます。



本来50ccでこの能力は必要ないですが、循環するオイルがこの取り出し経路で100%ではない事、
使用回転域の高い古い空冷エンジンですので、オイルの過昇温防止でも、ちょっとオーバークール気味にしたいかなと。

というのは空冷は単純でいいんですが、過昇温時の熱ダレが起きるとエンジン痛めるもんで、古いと特に気を使っちゃいます。
ファンを使った強制空冷でも、旧車だと連続走行で焼き付き起こすなんてザラにありましたし(笑)

水冷は停止(アイドル)・負荷時の冷却が十分ですが、自然空冷はそれが不十分になる事があり、パーツの熱歪みも水冷と比べ大きいですから。

配管に使ったゴムホースは、当たり前ですが耐圧・耐油ホースです。
これはホームセンターの切り売り品、1m購入で十分余ります。



組んだ直後のエンジン始動ですが、その前にクーラーにちゃんとオイルが回るか確認します。
セルはありませんので、キック数回、クーラー吐出側のホースを外してオイルが来ていればOK。

始動後はオイルが回って配管に油圧が掛かりますので、継ぎ手あたりなどをリークチェック。
それとクーラー分オイルが規定量より減りますので、レベルゲージで確認してオイル量を調整します。
(私は始動前でフルレベル、始動後にレベルがゲージの中央付近になるようにしています)

さらっと解説するとこんな感じですね(笑)
では、また。
コメント
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