実にしょぼい構成だった今回のK-1。その裏の「ドスペ!」。ミャンマーに現れる謎の野人・ナトゥーを捕獲するのが
今回の目的。現地の土地柄や食べ物を紹介する藤森夕子のレポートはなし。アレは箸休め的な効果があるので、
やはり入れたほうがいいと思う。今回は40度の高熱だったという藤岡弘、隊長。そのせいか彼は今回基本的に指示・
後方支援に徹し、初登場のマッチョ俳優・松田優(「ウルトラマンガイア」チームハーキュリーズ、「勝ち抜き
ヒップでダダーン」など)が副隊長として実質的に藤岡チックな業務を担当。歩いていたところ転がってきた
極太の丸太に立ちふさがって食い止め、探検隊を救ったのがまず最初の活躍。ほかにも、山岳民族の村でキレの
あるダンスを披露したり、足を負傷した通訳を抱きかかえて運んだりと、肉体を前面に押し出した特徴を見せた。
さらに藤岡に次ぐリーダーシップで他のメンバーをまとめたりも。松田はいい素質を持っているので、これからも
続けて出演し、藤岡の後継者としてうまく育ってほしい。他にも今回は、元ボクサー(東洋太平洋チャンプ)だった
大和隊員が、隊の行く手をさえぎるコブラやニシキヘビを捕らえるなど、蛇使いとして特訓したという成果を披露。
対ニシキヘビのとき、ヘビの一撃をスウェーしたあたりにボクサーらしさが垣間見えた。
野人ナトゥー捕獲用の落とし穴を、大した道具もないのに短時間で見事に掘ってしまう坂本隊員の土木作業の
達人ぶりにも驚いた。これまで、このシリーズは「隊長以外の隊員のキャラを立てすぎ」と思っていたが、こういう
アプローチは正解だと気付いた。いきなり腕を負傷して探検には加わらなかった白鳥隊員、俳優の割には棒読みの
渡辺隊員を次回は活かしてほしいのと、特技不明の長沢隊員の特殊技能も気になるところだ。
これまで無敵感にあふれていた藤岡だが、今回は熱のせいもあってか途中でバテかけたり、ボロボロの吊り橋を
渡る際、腰が引けているところを露呈したり、煩悩というか人間味というか、見たことのない側面を見せてくれた。
この番組の魅力のかなりを占める田中信夫のナレーションも相変わらずの言葉数の多さですごかった。
今回は推理小説のように、伏線として張りめぐらせたことが後できちんと活きてくる箇所が多かった。例えば
一度はナトゥーを生け捕りにした檻。「(指が入る隙間があるとそこから破壊されてしまうので)びっしりと
竹を詰めて作らなければならない」というのは、逆にいえば「外から中が見えない=視聴者にナトゥーの姿を
見せる必要がない」ことを正当化するためだし、坂本隊員がなぜあんなにうまく穴が掘れるのかについては
「昔こういう仕事をしてましたから」という会話で明かす。
正直ここのところ狙いすぎの面も見受けられた藤岡探検隊だが、ここにきて第一作「ジュンマ」のときのあの衝撃を
取り戻してくれたと思う。これからの藤岡探検隊の活躍にも期待し続けたい。
今回の目的。現地の土地柄や食べ物を紹介する藤森夕子のレポートはなし。アレは箸休め的な効果があるので、
やはり入れたほうがいいと思う。今回は40度の高熱だったという藤岡弘、隊長。そのせいか彼は今回基本的に指示・
後方支援に徹し、初登場のマッチョ俳優・松田優(「ウルトラマンガイア」チームハーキュリーズ、「勝ち抜き
ヒップでダダーン」など)が副隊長として実質的に藤岡チックな業務を担当。歩いていたところ転がってきた
極太の丸太に立ちふさがって食い止め、探検隊を救ったのがまず最初の活躍。ほかにも、山岳民族の村でキレの
あるダンスを披露したり、足を負傷した通訳を抱きかかえて運んだりと、肉体を前面に押し出した特徴を見せた。
さらに藤岡に次ぐリーダーシップで他のメンバーをまとめたりも。松田はいい素質を持っているので、これからも
続けて出演し、藤岡の後継者としてうまく育ってほしい。他にも今回は、元ボクサー(東洋太平洋チャンプ)だった
大和隊員が、隊の行く手をさえぎるコブラやニシキヘビを捕らえるなど、蛇使いとして特訓したという成果を披露。
対ニシキヘビのとき、ヘビの一撃をスウェーしたあたりにボクサーらしさが垣間見えた。
野人ナトゥー捕獲用の落とし穴を、大した道具もないのに短時間で見事に掘ってしまう坂本隊員の土木作業の
達人ぶりにも驚いた。これまで、このシリーズは「隊長以外の隊員のキャラを立てすぎ」と思っていたが、こういう
アプローチは正解だと気付いた。いきなり腕を負傷して探検には加わらなかった白鳥隊員、俳優の割には棒読みの
渡辺隊員を次回は活かしてほしいのと、特技不明の長沢隊員の特殊技能も気になるところだ。
これまで無敵感にあふれていた藤岡だが、今回は熱のせいもあってか途中でバテかけたり、ボロボロの吊り橋を
渡る際、腰が引けているところを露呈したり、煩悩というか人間味というか、見たことのない側面を見せてくれた。
この番組の魅力のかなりを占める田中信夫のナレーションも相変わらずの言葉数の多さですごかった。
今回は推理小説のように、伏線として張りめぐらせたことが後できちんと活きてくる箇所が多かった。例えば
一度はナトゥーを生け捕りにした檻。「(指が入る隙間があるとそこから破壊されてしまうので)びっしりと
竹を詰めて作らなければならない」というのは、逆にいえば「外から中が見えない=視聴者にナトゥーの姿を
見せる必要がない」ことを正当化するためだし、坂本隊員がなぜあんなにうまく穴が掘れるのかについては
「昔こういう仕事をしてましたから」という会話で明かす。
正直ここのところ狙いすぎの面も見受けられた藤岡探検隊だが、ここにきて第一作「ジュンマ」のときのあの衝撃を
取り戻してくれたと思う。これからの藤岡探検隊の活躍にも期待し続けたい。