TOMATOの手帖

日々の生活の中で出会う滑稽なこと、葛藤、違和感、喪失感……などをとりとめもなく綴っていけたらと思っています。

「限定」もの

2012年05月25日 | インポート
 先日開業したスカイツリータウンへ行く。

 いきなり目に飛び込んできたのは、星の形をしたメロンパン。
味は、フツウのメロンパンと変わらないだろうと思いつつ、何だか食指が動く。
 人の波に押されるように前に進むと、星の形は序の口で、
「スカイツリー限定販売」と銘打った商品が、あちらでもこちらでも売られている。
 呼び込みの声も、「限定」を力いっぱい、強調。
 
 よ~く見ると、近隣のデパートでお目にかかる文明堂だったり、モロゾフだったりと、
特別なお店ではないのである。
 それが、わかっていても、やはり、「限定」となると、思わず足が止まってしまう。
それに、「残りわずかです」などという声が加わると、さらに煽られる。

 10時過ぎに到着して、あちこちで、食べ歩き。
合間に、ちょうど箸の先が欠けてたし、とか
定期入れもそろそろ年季がはいってきたし、などと
心の中で言い訳しつつ、ツリ―の形をした弁当用お箸と、
アランジアランゾのパスケースを買う。
物欲に駆られての衝動買いだと思いたくないのだ。
食欲には負けたが、物欲はセ―ブしたという、なけなしの砦である。

 午後には、レジ待ち、試食待ちの列があちらこちらで、でき始め、
食料品売り場界隈は、歩行困難。

 結局、限定グッヅの山と、それを漁る人々の群れを見に行ったようなもの。
しかし、このような展開になるのも、あらかじめ、わかっていたような気がする。
 そして煽られるだろうということも、見当がついていた。

  1度は行ってみたいと思っていたのだが、2度は行かなくてもいいかも…。
というのが、率直な感想。
 これもまた、予想していたことである。

 物欲も、甚だ、飽和状態である。

コメント
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