TOMATOの手帖

日々の生活の中で出会う滑稽なこと、葛藤、違和感、喪失感……などをとりとめもなく綴っていけたらと思っています。

認定がおりたものの……

2023年02月18日 | エッセイ
両親の介護認定の結果が届いた。
父は要介護1、母が要支援2。
主治医の予想どおりだ。
代理申請を依頼した地域包括の担当氏に連絡すると、まずはケアマネージャーを決めて彼(または彼女)との契約を結ぶのだとか。
具体的なサービスにいたるまでには道のりが遠そうだ。
別々のケアマネージャーだと混乱して大変だというので、要支援の担当である地域包括所属のケアマネさんに一括して、依頼することにした。

さて、認定がおりたのだから、何のサービスがあるのか、真剣にパンフレットをめくる。
今までふたりでなんとかやってきたので、いざ利用するとなると、具体的に何を頼んだらよいかよくわからない。
父は湯船で腰を抜かした“前歴”があるので入浴が不安だが、ひとりで入浴できているものを、訪問介護員さんに、ガラス戸越しに危険がないか見張っていてもらうだけ、というのも妙な具合だ。
通所リハビリには入浴がついているらしいが、老人福祉施設のクラスターが意外に尾をひいていることを思うと、積極的に勧めるのも不安が残る。行かなければ感染しなかったのに……ということもあり得る。
介護保険外のサービスとして、食事の配達もあるらしいが、極端に偏食の父が食べられるものは、主食のコメと、ワカメを放り出した味噌汁ぐらいしかないかもしれない。
車がないために、歩いてほんの7,8分のクリニックに行くのにもタクシーを呼ばざるを得ず不経済なのだが、これを介護タクシーに変えたところで、経済的にはほぼ変わらないらしい。
受付や診察まで付き添ってくれるわけではなく、今のところ自分で乗降できるのだから、それなら普通のタクシーでいいじゃないの、ということになる。

 それでは、生活に不便がないか、というとそうではない。
制度そのものが、かゆいところに手が届かないのか、それともこちらの望みが細か過ぎるのか。
本格的に困ってからでは遅過ぎるとばかりに、申請を急ぎ過ぎたのか。なんだかよくわからない。
ケアマネさんとの打ち合わせは来週だ。
「通所リハってどんなものか、まずは見学してみたいわね。面白そうだったら行ってもいいし」と、カルチャーセンターに通うかのごとくちょっと盛り上がっている母の発言を聞くと、ちょっと違うんだけどな、とフクザツである。
コメント (2)
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