TOMATOの手帖

日々の生活の中で出会う滑稽なこと、葛藤、違和感、喪失感……などをとりとめもなく綴っていけたらと思っています。

誰のための命かと思うひととき

2023年07月18日 | エッセイ
3連休は実家に行く。
「休んだ」はずの、母の訪問リハビリが、いつの間にか再開されていた。
母曰く、「やっぱり1日も行かないのもさびしいから、(ケアマネの)〇〇さんに電話して週1日だけ残してもらったの」とのこと。
わたしの預かり知らないところで、ケアマネさんが振り回されたらしいのを知って、いたたまれない。
口数は多いのに肝心なコミュニケーションがとれていない、意思統一が図られていないわたしの家。

母は今月で86歳、父は今年で89歳になる。
食事中に、知り合いや遠い親戚の話が出てくる。
”最近”会ったのが、2,30年前だったりする。
そのため、頭の中に浮かぶ彼らの姿は若いままなのだが、現在の年齢を考えると、優に90歳を超えている。
つい、「生きていれば……」という接頭語がはいってしまう。
話題の中に未来が見えない。

家に戻る日は、またとない猛暑。
一歩家から出ただけで、汗がにじみ、立っているのもつらい。
「あんたに今死なれたら困る」という理由で、タクシー代を持たされて帰った。
半分冗談(と思いたい)、半分本音のセリフ。

もうすぐお盆だ
コメント
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