心の清掃!
今日も箕面ビジターセンターを起点に、森の散策に出かけ
ました。
自然3号路に入ると、前方を4人連れの中高年のグループが
賑やかに上がっていきます。
よく見ると各々が山歩きの完全装備で、かなりのベテランの
様子です。
どこまで行かれるのだろうか?
* なかなかええとこやんか! 気持ちええわ!
初めてのとこは当りハズレが多いからな!
ここはええわ~
地図しっかり見といてや!
大きな声で喋っているので、後方までその賑やかな会話が
聞えてきます。
やがて彼らは旧山伏の修験道(箕面自然歩道)の方面へ向って
行ったものの・・・
一つア然とする光景を見てしまいました・・・
一人はアメ玉か何かの包み紙をポイ捨て!
一人は何とコーヒー缶をポイ捨て!
そしてまたかんだハナカミまでポイ捨て!
何と言うことをする人たちなんだろうか!
駆け寄って注意したいものの、しばらくして尾根に消えて行って
しまった。
私は手前から箕面川ダム湖へ向ったものの、腹の虫が
収まらない・・・
そんな時・・・
一人の女性ハイカーの方が、リュックを背負いながらも、両手に
いっぱいのビニール袋を抱えながら、前から歩いてこられました。
よく見るとその透明のビニール袋は、空き缶やゴミ類で
いっぱいです。
私は思わず・・・
・ ご苦労さまです。 ありがとうございます。
と頭を下げました。
* いいえ~
女性ハイカーの方は笑顔でそう言いながら去っていきましたが、
私はつい先ほどの光景を見た反動からか、しばしその後ろ姿を
見つめていました。
さらりとした素敵な笑顔と、当たり前のようなさりげない仕草が
余計に感動的でした。
この時間だから、朝早くからハイキングがてらに目に付いた
ゴミを拾い集められたようですが、それにしても両手に4つもの
袋を抱えて、それは大変な作業だったに違いありません。
もう本当に感謝です。
一人一人の目に付かないような小さなボランティア活動が、
この箕面の森を育てているのだと実感しました。
だからこそ、あの4人組の初めてらしき箕面を訪れた方でも・・・
* ええとこやん!
と感じてくれたのでしょう・・・
夕方、箕面ビジターセンターに戻ってくると、職員の方がお二人で
トイレ舎の掃除をされていました。
しかし、清掃用具と共に望遠レンズのついたカメラを背にしていて、
そのアンバランスな格好に思わず吹き出してしまいました。
しばらくしてトイレが終わると、前の箕面川の岩場にいる野鳥、
小枝にさえずる野鳥の撮影をしながら、周辺の道を丁寧に
きれいに掃除されています。
私も双眼鏡で、小枝にとまり川面を睨んでいるカワセミの
長いクチバシ、コバルトブルー色した見事な鳥をじっくりと
観察する事ができました。
朝の女性ハイカーの方のゴミ拾いといい、職員の自然を愛する
行き届いた清掃といい、私は自分の心の中まで清掃して
いただいたようで、気持ち良く下山する事が出来ました。
森に差し込む木漏れ陽のように、心温まるいい一日でした。