箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

心の清掃ごと・・・

2020-08-26 | *編集・冬/2月

心の清掃!

 今日も箕面ビジターセンターを起点に、森の散策に出かけ

ました。

 自然3号路に入ると、前方を4人連れの中高年のグループが

賑やかに上がっていきます。

よく見ると各々が山歩きの完全装備で、かなりのベテランの

様子です。 

どこまで行かれるのだろうか?

 

   *  なかなかええとこやんか! 気持ちええわ!

      初めてのとこは当りハズレが多いからな!

      ここはええわ~ 

      地図しっかり見といてや!

 

大きな声で喋っているので、後方までその賑やかな会話が

聞えてきます。

やがて彼らは旧山伏の修験道(箕面自然歩道)の方面へ向って

行ったものの・・・

一つア然とする光景を見てしまいました・・・

 

  一人はアメ玉か何かの包み紙をポイ捨て!

  一人は何とコーヒー缶をポイ捨て!

  そしてまたかんだハナカミまでポイ捨て!

 

何と言うことをする人たちなんだろうか!

駆け寄って注意したいものの、しばらくして尾根に消えて行って

しまった。

私は手前から箕面川ダム湖へ向ったものの、腹の虫が

収まらない・・・

 

そんな時・・・

一人の女性ハイカーの方が、リュックを背負いながらも、両手に

いっぱいのビニール袋を抱えながら、前から歩いてこられました。

よく見るとその透明のビニール袋は、空き缶やゴミ類で

いっぱいです。

 

私は思わず・・・

 

 ・ ご苦労さまです。 ありがとうございます。

 

と頭を下げました。

 

  *  いいえ~

 

女性ハイカーの方は笑顔でそう言いながら去っていきましたが、

私はつい先ほどの光景を見た反動からか、しばしその後ろ姿を

見つめていました。

さらりとした素敵な笑顔と、当たり前のようなさりげない仕草が

余計に感動的でした。

 

この時間だから、朝早くからハイキングがてらに目に付いた

ゴミを拾い集められたようですが、それにしても両手に4つもの

袋を抱えて、それは大変な作業だったに違いありません。

 

もう本当に感謝です。

 

一人一人の目に付かないような小さなボランティア活動が、

この箕面の森を育てているのだと実感しました。

だからこそ、あの4人組の初めてらしき箕面を訪れた方でも・・・

 

   *  ええとこやん!

 

と感じてくれたのでしょう・・・

 

 

夕方、箕面ビジターセンターに戻ってくると、職員の方がお二人で

トイレ舎の掃除をされていました。

しかし、清掃用具と共に望遠レンズのついたカメラを背にしていて、

そのアンバランスな格好に思わず吹き出してしまいました。

 

しばらくしてトイレが終わると、前の箕面川の岩場にいる野鳥、

小枝にさえずる野鳥の撮影をしながら、周辺の道を丁寧に

きれいに掃除されています。

 

私も双眼鏡で、小枝にとまり川面を睨んでいるカワセミの

長いクチバシ、コバルトブルー色した見事な鳥をじっくりと

観察する事ができました。

 

朝の女性ハイカーの方のゴミ拾いといい、職員の自然を愛する

行き届いた清掃といい、私は自分の心の中まで清掃して

いただいたようで、気持ち良く下山する事が出来ました。

 森に差し込む木漏れ陽のように、心温まるいい一日でした。

'13  2/6
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