箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

感謝の森歩き

2020-08-25 | *編集・夏/6月
感謝の森歩き!
 今、箕面ビジターセンターの周辺ではコマドリ、ウグイスと共に
日本3鳴鳥と言われるオオルリが鳴いています・・・
背羽鮮やかな瑠璃色で、縄張り宣言する歌声は見事です。
その姿を撮りたいとカメラマンの方々が三脚を立てています。
 
箕面渓流にこだまするユニークな鳴声・・・
私がその鳥を初めて見た時、その美しさに感激したものですが、
そのサンコウチョウもやってきて、キビタキやセンダイムシクイも
森に来ていると職員の方に聞きました。
 
周辺ではタニウツギ、エゴノキ、オカタツナミソウなどが花を
咲かせています。
新緑のとても美しい季節になりました・・・
 
今日は朝から沢山の方が森に入っています・・・
トレイルランナーの方々、マウンテンバイクを楽しむグループ、
網をもって昆虫採集をしている子供たち、大型カメラを担いで
いる方、スケッチをしている女性・・・
そしてリュックを背に、何よりハイキングを楽しむ老若男女・・・ 
いろんな方々を見かけます。
 
まもなく箕面川・瀧道周辺では蛍が見られるようですね。
  「箕面ホタルを守る会」の ホタルを観察しよう会 
  「箕面の自然と遊ぶ会」の 光の舞! ホタルの夕べ! 
  「箕面の山パトロール隊」による ほたる恋・来い!
   夕暮れクリーンハイキングなど・・・
 
他にも箕面のホタル観察イベントがあちこちで開かれるようで
楽しみです。
 
私は自然4号路、5号路を経て旧参道から古参道へ入り
尾根道を歩いていました。
すると脇道に「笹百合保護柵」と書いた4本立ての丸太が見え
有刺鉄線で囲った所がありました。
中を見るとササユリが一輪、大きな蕾を付けています。
もうすぐ花開く状態でゆっくりと風に揺れているものの・・・
何とも哀しい光景です。
 
かつて箕面の山に群生していた野生のササユリが
根こそぎ盗掘されたり、イノシシが根を食い荒らしたり
の影響もあり、箕面の市花とされるこのササユリが、
箕面の森の絶滅危惧種となっているのは残念な事です。
ここ数年、鉢伏山周辺でも余り見なくなりました。


 

僅かに残された自生するササユリの保護活動をされている
ボランティアの方々には頭が下がります。
重い資材をこの森の中まで運ぶだけでも、本当に一苦労のこと
思います。
 
一苦労と言えば、いつも歩いているこの山道の足元・・・
その斜面の道を、山の枝木を用いて一段一段しっかりとした
手作り階段を作っているボランティアの方に接しました。
かつてこの出会いをブログでも紹介しましたが・・・
  勝手に道をいじくるな!
と怒る人もいるとかで、大変なご苦労と重労働なのに・・・
  健康の為ですわ! と笑いながら黙々と作業されていた姿が
まだ脳裏に浮かんできます。
山道の階段作りをされている「箕面だんだんクラブ」の方々には
いつも感謝です。
 
それに、この旧・古参道を毎日歩きながら、ゴミ拾いを日課と
している方とも接し、その生き生きした笑顔が印象的でした。
 
箕面の山パトロール隊と共に、山の清掃活動に参加した事も
ありますが、皆さんの生き生きとした行動と笑顔が素晴らしかった
事を覚えています。
 
私がこうして箕面の森に浸り、自然の営みを楽しむ事が
できるのも・・・
この森でいろんなイベントやボランティア活動をされている方々、
一人でもさりげない善意の行動をされている人々・・・
箕面の森を愛する、そんな皆さんのお陰であることをしみじみと
感じながら、感謝の思いで歩く一日でした。
 
シダの群生地を横切り、古参道を下ってくると頭上で・・・
  ホー コッチコイ、コッチコイ!
と盛んにウグイスが鳴いています。
  こっち来い! とは・・・?
ここではいつ聴いても ホー コッチコイ! としか聞えず
なぜ ホー ホケキョ でないのかが不思議です。
 
老い年に、いよいよ耳がおかしくなってきたのかな? (笑)
 
 ’10-6-6  (晴れ)
 
 
 
 
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