森の果物 ヤマモモ!
ヤマモモが実をつける季節がやってきました。
今日は「教学の森」の東尾根から、西尾根の散策山道を楽しみました。
ここは「箕面市立青少年野外活動センター」がある森を、取り囲んでいる格好
の散策路で、整備されたとても気持ちのいい森のなかにあります。
昨日は大雨でした・・・
梅雨とはいえカミナリ交じりのどしゃ降りでしたが、今朝は快晴です。
森の中では不思議なぐらい、あの大雨を感じさせません。
山や森の吸水力や保水力のすごさに感じ入りました。
東尾根に入ってすぐのところの山道に、いっぱいヤマモモの実が落ちていま
した。
見上げるとヤマモモの木にはまだいっぱいの実がなっていました。
鳥達がさかんについばんでいます。
私も短い足を精一杯伸ばして小枝からやっと3個ほど採って見ました。
直径1~2CM、赤黒いつぶつぶで覆われている実はやわらかく、すぐつぶれ
そうなので、そっとやさしく扱い一粒を口に入れる・・・
少しえぐみがあって野趣にとんだ味がします。
思ったより美味しく甘酸っぱい!
森の恵みだな~
指先が真っ赤に染まる・・・
赤ワインのような果汁は濃厚で、服につけると取れそうに無いから、
首を前へ出してもう一粒を口に入れる。
もっと食べてみたいが・・・
昨年の同じ時期に西尾根で、やはりこの大きなヤマモモの木があり、実って
いた木に登ろうとしたら・・・足を掛けた枝が簡単に折れて、嫌というほど
お尻を打ったことがあり、さくい木を恨めしく見上げていたのでした・・・
(私はすぐ少年時代にもどってしまい、年を後で実感する悪い癖が
ありまして)
そんな痛い体験から、今日は登るのを最初から諦めたのでした。
そんな時、前から若者が4人と年配の方お一人が話しながらやってきたので
挨拶を交わしました。
すると私の脇道を見ていた年配の方が・・・
ああ、ヤマモモの実が落ちている・・・と 言ったとたん、それを拾って口に
ほり込まれました・・・
若者達は・・・ 先生それ食べれるの? と 聞いている。
先生はもういくつも拾って口に入れている・・・
食べてみろ!
突然、先生は若者達にヤマモモの実を差し出した・・・
みんなおかしなものを見る目つきで誰も手を出さないし、誰も食べようと
しない。
先生は私の方を見ながら苦笑する。
そしておもむろに・・・
中国ではな・・・ヤマモモの実は胃腸薬に、樹皮は下痢止めに、その液は
口内炎や扁桃腺の腫れに効くということで生薬にしていたんだぞ・・ ・と
講義が始まる。
私も聞き耳をたててしばし聴き入ってしまった。
ヤマモモは漢名を 「楊梅」 と書くそうです。
関東では庭木にする所もあるとか。
一通り説明を聞いた若者達は、やっと山道に落ちた実を手に取り、恐る恐る
口にはこんでいた・・・
美味い!
苦い!
甘いが・・・まずい!
すっぱいが嫌いじゃない!
みんなバラバラの反応に私も一緒に笑ってしまった。
でも、森の恵み・・・ヤマモモの味はやはり森の味がしました。
「おやつどき ヤマモモに子ら よじのぼる」
私の故郷の山里風情ですが・・・
箕面の森で味わえるのも風情です。