箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

雪の森で・・・ドンカニ? になる! 

2020-08-26 | *編集・冬/2月

雪の森で・・・ドンカニ? になる! 

 昨日は大阪では珍しく朝から大雪となり、終日降り続いていました。

しかし、今日(10日)は朝から快晴です・・・

私は子供のようにワクワク期待に胸膨らませて箕面の森へ出かけました。

 

自然3号路にこんなに雪が降り積もっているのは初めてです・・・

と 言っても積雪は10-20CMぐらいですから北国の方から見れば笑わ

れるようなものかも知れません。

ここから天上ケ岳へ向かって山伏の旧修験道を登ります。

 

ザクザクと新雪を踏みしめながら、子供のころの雪深い故郷を懐かしく

思い出します。

しかし、雪のない大阪でもう半世紀以上を過ごしてしまうと、雪の感覚が

全く新鮮で感動さえ覚えます。

それ故に、雪に対する危機意識が全くなく、歩いてすぐに雪の山や森を

歩く対策がゼロで全くなっていない自分を自省する一日になってしまい

ました。

  

それは旧修験道を登り始めてすぐの事でした・・・

上から雪の塊が次々と落ちてくるし、雪がとけて雨状態の所ではすぐに

服がびしょ濡れになるし、しかも杉林では十数メートルの木が風で揺れる

たびに時には前が見えないぐらいに雪煙が舞い上がり、またドン!  

と音をたてて雪魂が落ちてくる始末!

それで上を警戒しながら上っていくと今度は足を滑らせてスッテンコロリン!

と 嫌と言うほど尻もちをつくし、上を見たり下を見たりが忙しくて美しい

白銀の森に感動し浸るどころではありませんでした。(笑)

 

私の服は防寒用ですが防水性ではありませんし、帽子もそうですから大変

す・・・ ズボンはもう膝上まで濡れて凍みてしまいました。

教訓の第一は、雪の森ではレインウエアーか防水服に傘、レグウオーマー

 ・ ゴーグルにヘルメット? ・ 肩パットも必要かも?・・・ 一体どんな

恰好になるのやら(笑)

 

少し開けて尾根筋に出たので空を見上げて感激です!

何と! 雲ひとつない快晴です・・・

ポカポカと暖かい太陽を全身で浴びながら冷気の森の気持ちよさを味わ

ました。

真っ白の森の中に木漏れ日が差し込んできて・・・それがキラキラと輝い

いる光景は、ダイヤの輝き以上に例えようのない美しさです。

目の前の木の枝にホオジロ鳥がとまりました・・・見ると周りにも数羽が

いてチヨツピーチリチョ・・・チーツク?とさえずっています・・・  

かわいい・・・・!

雪と悪戦苦闘しながら登ってきたので、今日始めてゆっくりと森に浸り

ました。

 

先ほどからこの山道を見ていると二人の方が先に歩かれているようで

二足の違う靴あとがあります。

靴底のふみ後を見ると私のトレッキング靴とは違ってどうも雪山の靴の

です。

私の今日第二の教訓は雪山には雪靴が必要・・・です!

時にはアイゼンも必要です・・・

あまりに当たり前の事で納得する自分を笑ってしまいました。

  

やがて天上ケ岳へ向かう道の足跡は一つになっています・・・

私で二人目です。

役行者(えんのぎょうじゃ)の銅像やその横の石碑は雪を抱いていました。

ここからの大阪一望も見事ですが・・・

たまたま雲間から太陽の光がスポットライトのように伊丹と箕面市街を

照らしていて、くっきりとよく見渡せました。

  

堂屋敷跡へ向かう途中で何と!この雪の中をマウンテンサイクルで登って

くる若者三人連れと出会いました・・・どうやら一人はまだ子供のようです。

・  こんにちわ! 

    *  こんちわ! 

・  この雪の中ですごいね・・・すべらないの? 

    *  大丈夫です・・・ (すると子供の方が・・・)

        おじさん楽しいよ! おじさんもやってみたら・・・面白いよ・・・ 

・  ありがとう!  気をつけてね・・・

元気にまた登っていきました。

 

堂屋敷山(553.4m)へ向かう山道にでるとまったく人の足跡がありません。

いつもの山道も雪に埋もれていてよく分からないけど、何とか周りの風景

や、鉄塔を目印に歩き始めました・・・

新雪を最初にザクザクと歩くのは気持ちがいいものです。

しかし、斜面に出るとスッテンコロリン・・・何度も転んでしまいます。

 

転びながら目の前を見ると右の藪の中から左のヤブに向かって大きな

獣の足跡がくっきりと残っています・・・

爪あとからどうも大きなイノシシのようです。

他に小さな小動物の足跡も見られます・・・ノウサギかキツネかテンか?

 

いったん谷に下りまた登るのですが・・・この下りが予想以上に大変でした。

なにしろ雪でいつもの下り道がよく分からない上に急な斜面ですべり・・・

もしいったん踏み外して滑り出すとそのまま下まで行ってしまいそうで・・・

慎重に慎重に・・・ 一歩一歩のへっぴり腰!・・・

さすがのドンカメもカニスタイルでまさにドンカニ・・・・

この恰好は人に見てもらいたくありません (笑)

 

その後、四反田谷(自然6号路)に入った時も全く誰も歩いてなく・・・

3時だというのに雪上に足跡一つなく、私が今日は最初で最後の様相です。

ここはなだらかな下り道とはいえ、狭いガラ岩の多い所もあり、すべると

10m余もある左の谷底に転がると思うと・・・

ここも再びゆっくりと慎重にドンカニスタイルで下りました。 (笑)

  

何とも素晴らしい雪の森の景観にもかかわらず、今日は終日 頭上に、

足元に、神経を集中して歩いていて何とも気疲れな一日で、本来の散策

どころではありませんでした。

 

さらに雪山に対しての余りにも無知、無策で、笑うほどの準備不足を痛感し、

我ながら唖然としています・・・ 反省猿です。

 

帰宅して数日は、日頃使わない筋肉を使ったのでしばらくはうなってしまい

ました・・・   罰です・・・ (笑) 

  08-2/10 (完)


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