ときどき晴れ

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黒部源流 奥の廊下&上の廊下  1日目 早速溺れそうに!!

2007年08月16日 | バリエーション&アルパイン&登山
なんちゃって登山隊の今年の夏の山行は、「黒部川の遡行の逆バージョン」です。
今回は、俺と荒畑の2人だけです。

■行程

・8月15日 東京駅~富山行き深夜バス
・8月16日 富山駅~有峰口~折立キャンプ地~太郎山~薬師沢小屋~奥の廊下A沢付近
・8月17日 奥の廊下A沢手前付近~立石奇岩~赤牛沢出会先付近
・8月18日 赤牛沢先~金作谷出会~中ノタル沢出会~東沢出会~平ノ渡~中ノ谷
・8月19日 中ノ谷~黒部ダム~扇沢~信濃大町~横浜

■8月15日 22:40 東京駅バスターミナル

本当は、寝台車で富山に行く予定だったけど、地震で不通の為夜行バスに変更。
3列シートのタイプのバスは、快適快適♪
世の中にこんなに快適なバスがあったなんて初めて知りました。
かなりの角度までリクライニングするし、足元も広々。
しかも、安い♪

■8月16日(1日目)

深夜バスは、富山駅に6:00到着。
06:28発の富山地鉄立山線で有峰口まで行き、そこから折立行きポンコツバスに乗り換えて、折立の薬師岳登山道入り口へ。
このバスが、本当に超ポンコツだったな。



■折立の登山道入り口。水が汲めます。トイレあります。

●06:40 
まずは、太郎平小屋まで5時間の登り。
しかし、荒畑と飛ばしまくり3時間30分で到着。
急登りが終わると、登山道は石畳に整備されていて日差しが照り返し暑い。
この石畳が案外登りずらい気がする。



■1870m付近の展望が開けた場所。遠くに立山と剣岳が見える。



■太郎平小屋が見えてきた。今回の行程で最高地点になる。

●11:10 太郎平小屋

余りの暑さに負けて、ビール(500円)を飲んでしまった。
早めの昼飯も食べることにして大休憩。



■太郎平小屋からの眺望。

●12:00 薬師沢に出発

この下り道は、先ほどまでの登山道と違いメチャクチャ登山道です。
さらに、結構な急降です。
下の沢スジまで降りると、木道になっていて一転して快適。
予定より、かなり早いので薬師沢左俣でヤマメ釣りをすることに。
仕掛けは、ヤマメ針6号にガン玉1号、えさはブドウムシ。
左俣を少し登った所にヤマメを発見。
早速、竿を出してみたが・・・・・。
全然釣れない。
ここのヤマメはすっかりすれているね。
素人でも釣れるなんてガセネタだ。
釣れる気配すらないぞ。
結局、5時過ぎまで頑張ったが仕掛けを4本も根掛かりで無くしただけ。



■快適な木道だが、ハイキング道みたいで嫌だな。

●18:00 薬師沢小屋



■薬師沢小屋と吊橋。左側が黒部川の上流。

このあたりは、幕営禁止です。
夕方小屋の前を通過すると、「何処に行くの?」と注意されます。
我々もおやじに注意されたけど、「奥の廊下に行くのですけど・・・。なにか?」としらばくれて通過してしまった。



■これでも水が少ない方らしい奥の廊下。

B沢までは、一般登山道を行けばいいのに沢スジにこだわり遡行したら・・・。
早速、泳ぐことになってしまった。
まずは、荒畑に飛び込ましたら何かもがいているではないですか。
それでも、泳いで無事対岸に着いた。
向こうに渡った荒畑に、
「どうだった?」と声をかけたら「大丈夫だよ!」て言うから、俺もヘルメットしたまま水に飛び込んでしまったではないですか。

そしたら、4日分の食料が入って20㎏を越えているリュツクの雨フタの部分にヘルメットの後ろの部分があたって、
水面から顔が出ない状態。
顔が出せなくてパニックで危うく溺れるところでした。
ゼイゼイなりながら何とか、横泳ぎで無事到着。
普通声をかけたとき、
「ヘルメット脱いだ方がいいよ。」とか教えてくれるもんだよな。
もう18年もの付き合いになるのに・・・・。
荒畑は酷いやつだ。
ぷちゃんが来ていたら、多分この時点で水死していたな。



■ヘルメットが邪魔して、瞬間的に溺れている荒畑。



■何とか持ち直して泳いでいる。

さすが、雪解け水かなり冷たい。
水から上がったら、もう寒くて歩く気がなくなりビバーグすることに。
結局、小屋1時間くらいしか歩いていない。



■1日目のビバーグポイント。

今回は、右足の指の骨折が痛いので少しでも軽くするためにビバーグツエルトにした。
ビバーグ付近には、流木が沢山ありすぐに焚き火で温まる。