映画・バベットの晩餐会を観ました。
一昔前(1987)のデンマーク映画です。
物語は1871年のパリ・コミューンの革命で命からがら逃げてきたバベットは実は優れた料理人だったという話です。
全体のストーリーは実に味わい深く描かれていて、素晴らしい俳優と脚本の賜物なのでしょう。何度見ても飽きません。
日本ではあまり馴染みのないデンマーク映画の金字塔と思います。
バベットが作る料理も素晴らしければ、供されるワインも同様で、ルイ・ラトゥールのクロ・ヴ―ジョ1845とか、ヴーヴ・クリコ1860、海亀のスープに合わせる上物のシェリー酒アモンティリャードなんかも登場します。
贅沢とは無縁の質素な暮らしで、敬虔で清貧な村人が一流の料理とワインを味わうシーンは目が離せません。
秋の夜長にぴったりの映画です。
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そしてもう一本。
こちらは「エクス・マキナ」という2015年制作のイギリス映画。
登場人物が極端に少ない。
AI、人工知能のアンドロイドが主人公で、どことなくハリソン・フォードとレイチェルのラブストーリーを描いた「ブレードランナー」を思わせますが、こちらは少々残念な結末。
高級ワインを浴びるように飲むGAFA系企業のCEOなど、とても現実感がある映画で背筋が寒くなりました。
だけど、こんな美しいアンドロイドだったら生身の男は騙されますね 笑。
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