北の大地で育まれる酒米が人気です。酒米といえば日本酒の原料であり、仕上がりの核を成す最重要な存在だが、昨今、全国各地の酒蔵の注目を集めているのが北海道の酒米なのです。
筆頭は2000年に登場し、北海道ブランドの名を世に知らしめた「吟風」。心白(米の中にあるでんぷん質の塊)の発現率が高く、濃厚で芳醇な味わいが持ち味です。
これは北海道の生産者とJA、ホクレンが連携して生み出した傑作※、長きにわたり、品種開発から栽培技術の強化、品質の向上に加え、銘柄それぞれに適した地域での計画的な作付けなどに取り組んできました。その結果、安定した生産量を維持し、全国の酒蔵に供給できるようになったそうです。
そんな酒米に惚れ込み、酒を仕込んでいるのが茨城県筑西市の来福酒造。この純米吟醸は、50%まで精白した吟風と向日葵(ひまわり)の花酵母で醸したという、恐らく世界でも唯一の組み合わせ。
甘く鮮烈な吟醸香が迎え、その舌触りは驚くほど柔らかで、甘い旨みがするすると喉を滑り降りていきます。生原酒らしい濃い旨みがありながらも、良くキレる酸も内包していて、余韻には少しの甘みを残しながらスッとキレていきます。ぜひ一度お試しくださいませ。
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