相変わらずワイン造りには興味は尽きないが、最近、欧州のワイン造りの現場では「まゆ型」コンクリートタンクで熟成云々の説明を目にするようになりました。
コンクリートタンクは以前から醸造に使っていたが、それらは大きな箱型のなんとも味気ないデザインで、工場で大量生産をしているようなイメージ。それを観ると正直飲む気が失せてしまいます。
そんな事言ってたら、世の中の低価格ワインの多くは私の中で飲料不適格になってしまいます。農薬を使った野菜や穀類を一切食べなかったら餓死してしまうのと同様、清濁を併せ持たないとやっていけません。
とはいえワインは農産物なので、人の手を経たアナログ的というか、造りのプロセスに安心安全な温かみが感じられないと、好んで飲もうという気にならないのも事実。
今どき若い未婚女性の脚で葡萄を潰すワイナリーはないと思いますが(笑)。そういう前時代的な古き良き時代のワインのオマージュとして、古き良き時代のワイン造りに、モダンな造りのエッセンスを加えた、小規模なナチュラルワインの造り手も居るには居ます。こういう造り手も好んで最新の「まゆ型コンクリタンク」を使い始めているようです。
しかし資本力のあるボルドーのシャト―でも「まゆ型コンクリートタンク」を使う流れが加速しています。
説明が長くなるので「まゆ型」を使うメリットはここでは割愛しますが、単純に美味しいワインが出来るという事に尽きます。
嬉しい事に、最近は国産の「まゆ型」も登場しました。
自家用にひとつ欲しいですね。
でも密造は犯罪ですから。
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