(2011.04.30 訪問)
聖徳太子ゆかりのお寺第二弾、達磨寺に向かいます。県道7号を北に少し戻ると
国道25号に交差、それを左折、聖徳太子の本家本元法隆寺の松並木参道を右手に
見チョットご挨拶、さすがGW、25号はクルマ一杯、駐車場は満杯、松並木は皆
さんゾロゾロ! しばらく走ると竜田川に架かる竜田大橋です。
竜田川のさくら凄いですよ!見事ですよ!ボクはもちろん知りませんが。
竜田大橋を左折、渡ってからですよ!国道168号を南へ、王寺の中心を過ぎると
スグ、道沿いに達磨寺駐車場があります。
[ 達磨寺 ] だるまじ
●山号 片岡山(かたおかさん)
●寺号 達磨寺(だるまじ)
●宗派 臨済宗南禅寺派
●勅願 推古天皇
●開基 聖徳太子
●本尊 三本尊 千手観音菩薩坐像 達磨大師坐像(重文) 聖徳太子坐像(重文)
達磨寺縁起
日本書紀、片岡山飢人伝説で著名なお話。613年聖徳太子が片岡遊行中飢異人を
救済したが翌日亡くなり衣を着せてそれを弔い、後日人をやり検したところ、衣
だけが棺上に残されていた。その異人こそ達磨大師だった。太子はその地に達磨
塚を築き、さらに精舎を建立。これが達磨寺の草創、らしいです。
▼南門
▼寺名石標
▼境内
▼藤棚
小さい藤棚ですが咲き誇ってました。
▼手水舎
▼鐘楼
▼本堂
平成16年4月11日落慶。本堂はもともと古墳の上に建てられていたそうで、この
古墳(3号墳)こそが達磨大師の墓所と伝承されているそうです。三本尊が祀ら
れていますが、祀ると云うよりも博物館の展示の様、須弥壇のしつらえや堂内荘
厳はなく、お寺の本堂と云う感じはありません。
▼本堂編額
▼本尊 中尊千手観音菩薩坐像 1667年 雲渓作 木造
お体に比してお顔はかなり大きく、岩座に座られているのはかなり珍しいですね。
脇小手の数は定かではありません。
▼本尊 左尊達磨大師坐像(重文) 1430年 集慶作 木造 像高87cm
▼本尊 右尊聖徳太子坐像(重文) 1277年 院恵作 木造 像高94cm
▼九重石塔
1239年達磨大師のために建立されたと伝承。基壇と軸部にくらべて笠が大きくバ
ランスが不安定、笠間の軸がなく笠も不揃い、寄せ集めの感が。
▼聖徳太子愛犬雪丸塚
聖徳太子は、愛馬黒駒といい愛犬雪丸といいよほど動物好きな方だっんですね。
▼一夜竹
達磨大師が竹を植えたところ一夜で芽を出したと云われる竹の今の姿。どなたが
こんなこと云い出したんでしょう。
▼古墳 達磨寺境内に三つの古墳があります。
1号墳。
径16m、高さ4m、円墳。全長8m横穴式石室、羨道から内部に入れ、円墳頂部に
役行者を祀っています。
2号墳。
1号墳の南側に径16m、高さ2mの円墳。
3号墳。
平成14年に本堂の建て替え時、発掘調査で本堂の下80cmの縦穴に、幅31.5cm
高さ73.5cmの二上山凝灰岩製宝篋印塔が安置、中に水晶製五輪等型舎利容器が
有り、水晶製舎利が納められていたそうです(本堂内説明文から)
▼西門
国道168号に面して西門はあります。いわば駐車場専用門みたいなものでしょうか。
額安寺も達磨寺も、聖徳太子の面影を偲ぶことは少々無理でした。
GWの「土曜日は古寺を歩こう」 はこの日だけ。残り8日間家で何をしていたのか
忘れました。