(2013.02.16訪問)
冬の吉野は雪に埋もれているだろう、とクルマはやめて電車で行こう、と阿倍野から近鉄特急に乗りました。
さくらライナー特急料金500円はきわめて快適、1時間少々で終点吉野に到着。
降りた方なんと数人、まるで大阪の空気を吉野まで運んでいるようなもの、近鉄さんも大変ですナ。天下の
名所もオフはこんなものかと一人ナットクして駅を出たらすでに誰もいない! 雪もない!
▼蔵王堂。
●山号 国軸山(こくじくさん)
●寺号 金峯山寺(きんぷせんじ)
●宗派 金峯山修験本宗総本山
●開基 (伝) 役小角 (えんのおずぬ)
●創建 白鳳年間 (7世紀後半)
●本尊 金剛蔵王大権現三尊(重文)
●平成十六年(2004年)「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録。
▲奈良県吉野郡吉野町吉野山 電話/0746-32-8371
▲近畿日本鉄道阿倍野橋駅から特急吉野行きで終点吉野駅、ロープウエイ千本口駅から吉野山駅。
京都、名古屋方面からは近畿日本鉄道HPでご確認を。
金峯山寺縁起(金峯山寺HPより抄出)
大和の国、吉野山から大峯山山上ケ岳にかけての一帯は古くは金峯山 (きんぷせん) と称し、古代より世に広
く知られた聖域でした。この金峯山に役行者神変大菩薩が白鳳年間 (7世紀後半) に修行に入り、修験道独特
の金剛蔵王大権現を感得されます。この姿を桜に刻んで、山上ケ岳(現大峯山寺本堂)と山麓の吉野山に祭祀さ
れます (現金峯山寺蔵王堂)。これが金峯山寺の開創と伝えられています。
▼大阪阿倍野から、この特急で着きました。近畿日本鉄道 吉野駅。
▼吉野山の入り口、吉野駅前。4~5人の人がいたのですが? はや誰も。
ロープウェイにはお一人相客がいましたが…
▼黒門。金峯山寺の総門。
▼黒門の説明です。
▼黒門をくぐり少し行くと参道左右にお店が軒を連ねています。ほとんど閉まってます。
アッ!お一人前に、ロープウェイの方です。
▼銅の鳥居。かねの鳥居というそうです。
▼はや仁王門に着きました。広角忘れたので写真の撮りようがありません。おおお屋根に雪が…。
▼寺標。
▼仁王門 (国宝)。境内一部補修中で直進できず、迂回路で境内へ。
重層楼門、桁行三間、梁間二間、三間一戸、十二脚門、入母屋造、本瓦葺。康正二年 (1456年) 再建。
▼金剛力士阿形像です。阿吽両像とも像高5.7m、大仏師康成 (運慶の曾孫) 作、延元元年 (1338年) 造像。
▼吽形像です。
▼蔵王堂 (国宝)。本尊金剛蔵王権現三尊は秘仏。
金峯山寺の本堂。内部の柱は、自然状態柱が使用され、樹種色々の柱が用いられている。
桁行七間、梁間七間、入母屋造、檜皮葺、高さ34m。重層ではなく単層、下の屋根は裳階 (もこし)。
桃山時代再建。
▼蔵王堂扁額と大提灯。
▼本堂後堂に祀られています金剛蔵王権現像。本尊三権現はお厨子でお休み中。
木造、像高459cm、鎌倉時代後期。元は吉野山の奥の院と呼ばれた安禅寺の本尊。
▼銅灯籠 (重文)。
▼鐘楼。
▼観音堂。
▼境内案内図。
▼愛染堂。
▼神楽殿。
▼威徳天満宮。
▼威徳天満宮の説明です。
▼南朝妙法殿。南朝後醍醐天皇行宮となった旧実城寺跡に、南朝四天皇と忠臣を祀っています。
本瓦葺、八角三重の塔。
▼下から見る南朝妙法殿。
▼境内南から塔頭の並ぶ参道を奥千本まで行こうかなと思ってるんですが…。
▼誰もいない参道を歩くのは結構勇気いりますわ。
▼少し歩くと左手谷向こうに如意輪寺の多宝塔が見えます。正行さんに手を合わせ、先を急ぎましょう。
▼塔頭東南院 (とうなんいん) 多宝塔です。
▼本尊大日如来坐像です。
▼東南院の説明です。
▼吉水神社の参道。元は吉水院といった塔頭です。
▼境内。左が南朝行宮跡。後醍醐天皇の玉座が残っています。
▼一目千本、中千本の今! 花霞 春よいつ来る 冬の山
▼塔頭喜蔵院本堂 (きぞういん)。
▼喜蔵院本堂内陣。本尊役行者。
▼孔雀明王の化身がいます。じっとしてます。 おん まゆら きらんでぃ そわか
▼塔頭桜本坊山門 (さくらもとぼう)。
▼桜本坊本堂。
▼桜本坊大師堂。
▼桜本坊の説明です。
▼塔頭竹林院山門。
▼名庭群芳園入口。
▼竹林院の説明です。
▼金峯山寺御朱印です。蔵王堂と書かれています。
さて竹林院を出て上千本へ向かいます。いきなり急な の、の、のぼりです。車道を行かずハイク道を行っ
たのが間違い。この際雪が有るとか無いとかはどうでもいいですわ。上千本まで行き着けるか…、これが問題。