土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

唐招提寺、時代は隔たっても鑑真精神は生きているようです。

2013年10月07日 | 奈良の古寺巡り



(2013.10.05訪問)

秋季御影堂特別公開! 平成25年10月5日(土)~7日(月)
国宝 鑑真大和上坐像厨子開扉、東山魁夷画伯奉納障壁画公開。
と云うことで、早速訪ねました。


▼鑑真大和上。御影堂拝観記念写真から。
若葉して 御目の雫 ぬぐはばや 
芭蕉が詠んだこのお方が、御影堂宸殿奥深く、皆さんのお越しを待ってはります。



今更ボクなんぞがこの御影について思いを述べた所で言い尽くす事は出来ません。ただ1250年前の仏師?の
精魂込めてた術を今拝見しても時代差なんてなく、今そこに鑑真さんが律の精神を静かにあくまでも静かに
語りかけている、そんな気がします。それほどリアルな鑑真さんです。



▼御影堂山門の受付。





▼御影堂。





▼御影堂宸殿の間越し5~6m離れた松の間に鑑真さんは祀られています。



以前の公開では、宸殿の間に入る事が出来、畳に坐して対面出来たんですが、最近は外縁越しになり、静か
な対面とは行きません。どんな理由があるのか知りませんが、この写真を見てみっともないと思いませんか!
まるで見せ物です。



▼宸殿前庭。








▼御影堂からほんの少し、味ある土塀に沿って鑑真さんの御廟へ。





▼御廟門を入ると両側に緑の絨毯が敷き詰められています。





▼鑑真廟。この下に鑑真さんは眠っています。





▼もう一枚、緑の絨毯。





▼開山堂にも、もう一人の鑑真さんがいらっしゃいます。





▼わかります?もう一人の鑑真さんです。
鑑真和上お身代わり像 (レプリカ) が造られ、この写真では判りにくいですが開山堂で通常拝観出来るように
なりました。



鑑真和上坐像は、年特定の公開日をのぞいて非公開になっていますが、にもかかわらず、博物館に出展やフ
ランス、中国にまで出張したりで、なぜ奈良で見られないんだっ!と普段拝見出来ないことに不平不満が出
て非難ごーごー、ならばと云う訳でレプリカ制作に至ったというお話があったと云います。
真偽のほどは判りませんが。



▼芭蕉句碑。 若葉して 御目の雫 ぬぐはばや



「招提寺鑑真和尚来朝の時、船中七十餘度の難をしのぎたまひ、御目のうち塩風吹入て、終に御目盲させ給
ふ尊像を拜して」詠んだと俳諧紀行「笈の小文」に書かれているそうです。開山堂石段下に建っています。



▼戒壇。往時の姿ではないですが、こここそ唐招提寺の精神でしょう。





鑑真さんにお目にかかった後は、天平のお堂を巡りましょう。

▼きれいな境内案内板が新調されています。





▼金堂。現代の建築技術成果、ものの見事に、天平が蘇りましたネ。





▼金堂拝観の方々です。中の三尊の人気がうかがえます。








▼金堂前の萩もボツボツおしまいでしょうか。





▼中央奥が鼓楼。うちわまきはこのお堂ですよ。右金堂、左講堂。





▼講堂。





▼鐘楼。





▼おほてらの まろきはしらの つきかげを つちにふみつつ ものをこそおもへ 秋艸道人(会津八一)の歌碑。





▼滄海。池面は緑の藻で覆われています。名前の由来わかりません、放生池でしょう。ああそうかい!!





▼南大門。





▼御朱印です。鑑真さん御廟の苔庭にて。




鑑真さん紀行 オ シ マ イ。


フ ロ ク
奈良西ノ京歴史の道を唐招提寺から垂仁天皇陵、西大寺へ歩いてみました。


▼歴史の道、みちしるべ。



歴史の道は1972年に奈良市が定めたルートで、全長約 27kmのハイキング道です。



▼道ばたのコスモス。





▼垂仁天皇陵奉拝所。





▼お濠に浮かぶ垂仁天皇陵。前方に田島間守の墓とされる小島が浮かんでます。



全長227m、後円部径123m、高さ17.3m、前方部幅118m、高さ15.6m、周濠部を含めた全長330m、前
方後円墳。第十一代垂仁天皇陵(菅原伏見東陵)に治定。正式には宝来山古墳。


みなさん、トシを考えて歩くようにしましょうネ。今、足腰パンパン、月曜日出勤大丈夫かな。




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