土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

法起寺、世界遺産の古刹ですが…。

2015年09月17日 | 奈良の古寺巡り




(2015.09.12訪問)

法輪寺からわずかなところ、法起寺に向かいます。駐車場が見当たりません、細い道をクルクルしているうちに、西門
前に到着。まさか門前に止める訳にもいかず、どうしょうか、その時、近所の方でしょうかオジさんが、「駐車場は道
の向こうに有るけど、ココに止めときなはれ、まずクルマは通りまへんから大丈夫」よその方にお墨付きをいただいて、
堂々の駐車違反、西門を潜りました。ドキドキ…



▼西門、入山はココからになります。この真ん前に迷車大和路号は止まってます。






[ 法起寺 ]
●山号 岡本山(おかもとさん)
●寺号 法起寺(ほうきじ) 別名 岡本尼寺、岡本寺、池後寺、池後尼寺
●宗派 聖徳宗(しょうとくしゅう)
●開基 山背大兄王(やましろおおえのおおきみ) 
●開創 舒明天皇十年(638年)
●本尊 十一面観音菩薩立像(重文)
▲拝観料 300円 御朱印300円  
▲拝観時間 2月22日~11月3日:午前8時30分~午後5時 11月4日~2月21日:午前8時30分~午後4時30分
▲奈良県生駒郡斑鳩町大字岡本1873番地 電話0745-75-5559
▲「法隆寺地域の仏教建造物」として世界遺産に登録
▲近鉄橿原線「郡山駅」下車 奈良交通バス法隆寺方面行「中宮寺前」下車 徒歩20分
 近鉄橿原線「筒井駅」下車 奈良交通バス王寺方面行「中宮寺前」下車 徒歩20分
 JR大和路線「法隆寺駅」下車 徒歩 35分




▼放生池越しの三重塔。

 




法起寺縁起 (法起寺HPから抄出)
推古三十年(622年)2月22日、聖徳太子はその薨去に臨み、山背大兄王に岡本宮を改めて寺とすることを遺命、大兄王は
大倭国田十二町、近江国の田三十町を施入したといわれています。その後、舒明十年(638年)福亮僧正が聖徳太子のため
に、弥勒像一躯と金堂を造立し、天武十四年(685年)恵施僧正が塔の建立を発願、慶雲三年(706年)塔の露盤を作ったと
されています。近年境内発掘調査で前身建物の遺構が確認され、法起寺の建立以前に岡本宮と見られる宮殿が存在して
いたことが明らかとなりました。 中門を入って右に三重塔、左に金堂、中央正面奥に講堂があり、廻廊は中門左右から
堂塔を囲み、講堂の左右に接続する様式の伽藍であったと推測されています。奈良時代には相当栄えていたようですが、
平安時代後寺運徐々に哀微、鎌倉時代に講堂や三重塔が修復されましたが室町時代に再び衰え、江戸時代のはじめごろ
には三重塔を残すのみであった。再興発願した真政圓忍とその弟子たちは、延宝六年(1678年)三重塔修復、その後元禄
七年(1694年)に講堂再建、文久三年(1863年)聖天堂建立。現在の寺観が整えられました。




▼放生池の睡蓮。






        ▼三重塔(国宝)。塔高23.9m、本瓦葺。我が国最古の三重塔、慶雲三年(706年)建立。






▼元気です。






        ▼三重塔。






▼初層内。






▼法隆寺と同じ卍崩しの高欄。






▼相輪。






▼鐘楼跡。






▼本堂。旧講堂跡に建っています。桁行五間、梁間五間、錣葺き寄せ棟造、本瓦葺、元禄七年(1694年)再建。
 ガードが固く内部は窺い知ることは出来ません。本尊が居られないのでヒョットしたらガランドウかな。






▼本堂扁額。






立派な収蔵庫が本堂の隣に建てられていますが、前面ガラスで外の映り込みがあり内部がよく見えません。
本尊をはじめ九体の仏像が安置されているらしいのですが、残念ながらよく拝することは出来ません。
拝観寺院である限り、もう少し拝観者への利便性を…、
と云ったらお寺は反論するでしょうネ。



        ▼本尊十一面観音立像。収蔵庫に捕われています。
         像高350cm、杉材一木造、平安中期。
         是非お会いしたかったこの十一面さん、お像を前にしながら、感想を云えないモドカシさ。



        ▲写真はネットからもらってきました。
         それにしてもどういう経過でこの写真撮ったんでしょう!




▼聖天堂。本尊歓喜天。旧金堂跡に建っています。方三間、宝形造、本瓦葺、文久三年(1863年)建立。
 完全ガードで入堂拝観は出来ません。このお寺にナゼ歓喜天?






▼聖天堂正面に「歓喜天」の扁額が…、






        ▼その下にこんな額に入った貼り紙が…、
         手描きもいいんですが、もうちょっどないかならんもんですか。






        ▼西側面に「聖天堂」の扁額が掲げられています。






▼長い土塀が立派な西門。迷車大和路号は違反駐車してますので、モチロン逃げるようにして法起寺を辞しました。






▼御朱印です。法輪寺の御朱印と較べないように!






世界遺産の一部で、法隆寺を本山と仰ぎ、歴史的価値も揺るぎないこのお寺、しかし拝観寺院として残念ながらボクに
とっては期待外れでした。境内も夏の名残か、少々荒れ気味で雑草生え放題、惜しい!です。





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