(2016.07.10訪問)
迷車大和路号は松尾寺から県道7号を富雄川沿いに北に戻り王龍寺を目指します。
王龍寺は黄檗宗のお寺で、ご本尊は岩に彫られた十一面観音菩薩、磨崖仏なんです。どんなご本尊なんでしょうか楽しみです。
▼参道先の山門にどなたかお坐りのようで……、
[ 王龍寺 ]
●山号 海瀧山(かいりゅうざん)
●寺号 王龍寺(おうりゅうじ)
●宗派 黄檗宗(おうばくしゅう)
●開基 本多忠平(ほんだただひら)
●開山 梅谷禅師(ばいこくぜんじ) 黄檗宗の開祖隠元禅師の孫弟子にあたる方
●開創 元禄二年(1689年)
●本尊 十一面観音菩薩立像(磨崖仏)。
▲拝観 境内自由 本堂拝観は庫裡まで 志納
▲奈良県奈良市二名6-1492 電話0742-45-0616
▲http://oryuji.com
▲近鉄奈良線「富雄駅」奈良交通バス「杵築橋」から徒歩20分
王龍寺は飛鳥カンツリー倶楽部の中にあります。自動車でおいでの場合、ゴルフ場の案内の看板を参考にしてください。
▼山門。かなりのご年配、参道を下りてきたみたいで、声をかけても無言でした。相当お疲れのご様子。
王龍寺縁起 (王龍寺 HPから抄出)
現在の黄檗宗の寺院として体裁がととのえられたのは、江戸時代初期、大和郡山城主本多忠平公によって、元禄二年に堂宇が整えら
れました。現在の本堂は、その当時のものを残しております。開山は梅谷禅師です。禅師は黄檗宗第二代木庵の弟子にあたる方です。
本尊は磨崖仏の十一面観音菩薩像で、南北朝(建武三年)の作で、奈良市の文化財に指定されています。この他、奈良市の天然記念
物に指定されているヤマモモの古木、山門より本堂にいたる参道の周囲、境内の山林も天然記念物に指定、市内の貴重な里山の自然
林の中に王龍寺はあります。
▼禅刹のスタンダード石標。
不許葷酒入山門、ようするに臭いものや酒飲みは立ち入るべからず。
▼山号が書かれた山門扁額。
▼異界突入の雰囲気。
▼この薄暗い参道を開運道と云うらしい。
▼では鬱蒼の参道を上りましょう。石段が見えてきました。
▼少し歩くと石仏がまとめて祀られています。
▼石段の先に本堂が見えてきました。
▼この石段がまた凄い石段、歪んでいるのです。
▼途中行場でしょうか、瀧が一筋。
▼最後の石段です。
▼先ず本堂の屋根が見え……、
▼お堂の全景が目の前に。
▼樹叢の中でいい佇まいです。
▼寺号扁額。
今日の目的はご本尊磨崖仏を拝見すること。正面に拝観希望の方は寺務所までと書かれていたので早速庫裡寺務所へ、
ベルを押し呼べど叫べど反応なし……、またやっちゃったア~ア~「昨日電話しとけば」は後の祭りのおそまつ。
▼やむを得ず本堂格子から撮った内陣、奥の明るい所、本尊が彫られた岩です。
▼これがご本尊十一面観音菩薩立像です。(写真はネットからもらってきました)
真近で拝せる期待感、ヒョットして触れることも出来そうな期待感、総て今日はアキラメです。
▼本堂後ろの大岩。
▼高みの法面に羊歯の群生が……、
▼手水鉢に映してみました。
▼六地蔵。
▼皆さんこんなの見たことありますか、背丈グラデのお地蔵さん八体。何か由緒があるんでしょうネ。
▼もう一度庫裡に向かいましたが、ヤッパリどなたもいらっしゃいません。
▼庫裡山門横のヤマモモの木。どれが幹やら枝やら判りません。樹齢300年以上、樹高約10m、奈良の天然記念物。
▼ゆうに20mはありそうな藤棚。
▼放生池が酷いことになってます。
▼蛙の親子も飛び込みためらっているようです。
▼お社と十三重石塔。
▼大黒さんが祀られている大黒堂への上り参道。
▼大黒堂に到着。
▼広場に小さなお堂が一つ。
▼扁額。
▼格子戸から覗いてみると、質素な須弥壇に大黒さんが祀られているようです。
▼瀟洒なお堂ですネ。
▼広場の谷側から下を見ると本堂の屋根が陽を受けてます。
▼帰りは本堂前を通り……、
▼参道を下ります。山門が見えてきました、入山の時お年寄りに会ったきり境内では人の気配ナシでした。
寂し~い王龍寺参拝これにて オ シ マ イ
磨崖仏本尊を是非拝見と思って訪ねたのですがまたもや空振り、毎度毎度タイガースみたいなもんですわ。
深山幽谷の感、山の古刹の雰囲気凄いでしょう、しかし実際は飛鳥カンツリー倶楽部のコースに囲まれた地にこのお寺はあります。
ゴルフ場導入路がお寺参道と重なり、途中右手に寺標がありますが山門は見にくいので見逃すことがありそう、要注意です。
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