土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

天下の奇祭おんだ祭りの飛鳥坐神社へ。

2011年01月12日 | 奈良の古寺巡り


(2011.01.08 訪問)
飛鳥寺からスグの所に、飛鳥坐神社が在ります。神社前の道は幾度となく通った
道なんですが、いつも通過、この日初めて訪ねました。
一通り境内を巡った第一印象、なんとおおらかな、深遠な神の住むアリガタク、
かた苦しいお社とはとても思えない気楽な神社、と云っても社格は式内大社、実
は大層有り難い神社なんです。

[ 飛鳥坐神社 ] あすかにいますじんじゃ
●祭神
事代主神(ことしろぬしのかみ)
飛鳥神奈備三日女神(あすかのかんなびみひめのかみ)
大物主神(おおものぬしのかみ)
高皇産霊神(たかみむすびのかみ)

▼社名石柱。



▼鳥居。



▼手水舎。
水流口があの酒船石のミニチュア風に造られていています。グッドアイディア!



▼参道。
鳥居をくぐるとスグ参道石段です。



▼拝殿。
鳥形山に鎮座する拝殿と本殿。





奇祭おんだ祭り
毎年二月の第一日曜日午後二時から、豊作と子孫繁栄を願う祭り、おんだ祭が行
なわれます。
神前で米作りと子作りをユーモラスに演じます。これが断然面白く各地からのフ
ァンがどっと押し寄せるそうです。笑い転げたい方は飛鳥坐神社HPをどうぞ
http://www2.ocn.ne.jp/~jinja/

▼奥の社。
天照大神・豊受大神をお祀りしているそうです。



▼奥の大石。
奥の社の後ろにチン座してます。
れっきとした神様、高皇産霊神の神々しいお姿。おどろいたか!



▼境内にはこれでもかというほど陰陽石のオンパレード。全て自然石だそうです。
特に陽石が境内参道にズラリ、壮観です。子孫繁栄と子宝祈願は切実な願いなん
ですネ。特にこれからの時代。
早い話、陰石は♀凹▽、陽石は♂凸△です。





二月六日の日曜日おんだ祭り行ってみようかな、どうしょうかな…。
境内で娘さん二人組と三人組に会いました。感想インタビューしたかった、です。

それでは、気を取り直して橘寺に向かいます。

卯年初、飛鳥寺を訪ねました。

2011年01月12日 | 奈良の古寺巡り


(2011.01.08 訪問)
皆さま新年を寿ぐことができましたか?
何か目出度い兆しはありましたか? 
ボクですか、ぜ~んぜん。
ごく自然に十二月三十一日から一月一日に日付が変わったのみ、日めくり一枚の
心境ですわ。
世の荒波は押しては返す、じゃなく、荒波に押されて押されて押されっぱなし。
とかなんとか云ったところで、しょせん嘆き節。
月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。さすが松尾さん、うまい
こと仰有る。とどまることなくボチボチいきましょか。

さて、初春一回目の「土曜日は古寺を歩こう」です。
ポリシーのないボクのお寺巡りは、取りあえずア行から。ア~はアスカのア~と
いうことで、明日香村を訪ねることに。明日香の飛鳥寺が今年の初訪問。
まさに明日香晴れ、しかし寒~い中、飛鳥寺、飛鳥坐神社、橘寺、ここから桜井
市の山田寺跡、阿倍文殊院と少々厚かましく巡りました。だけど誰がナント云っ
たって寒いですわ、冬の奈良は。

[ 飛鳥寺 ] あすかでら
●山号 鳥形山(ちょうけいさん)
●院号 安居院(あんごいん)現在はこれが寺名です。
●寺号 飛鳥寺(あすかでら)
●宗派 真言宗豊山派
●開基 蘇我馬子
●本尊 釈迦如来坐像(重文)

▼やっぱりこのお方が主役、飛鳥大仏釈迦如来坐像。



飛鳥寺(法興寺)縁起
もっとも有名な蘇我氏と物部氏の崇仏廃仏論争に端を発し、それに勝利した蘇我
氏を中心に我が国初の本格寺院誕生。推古天皇596年法興寺創建。
推古天皇、聖徳太子、蘇我馬子はじめそうそうたるメンバーが名を連ね、昭和三
十一年の発掘調査では他で類をみない伽藍構成であったとか。創建時の壮大な寺
勢が偲ばれます。

▼山門。
堂々の飛鳥大仏刻された石標。



▼本堂。
創建法興寺の中金堂の位置にこの本堂は建っています。



▼本堂内陣。
本尊 銅造釈迦如来坐像(重文)
ご本尊は、かの止利仏師造像の日本最古の仏像。創建時中金堂のご本尊そのもの
で、坐す位置も1400年間不動だそうです。
なんですなァ、間近で拝見するとお気の毒なくらい朽ちかけています。まるで包
帯のない傷痍軍人さん(古いなぁ)。兵火や災害での罹災、経時変化で飛鳥の香
りは殆ど留めていないと云います。609年誕生というので年齢1402歳、高齢者は
大切にしましょう。
いつもなら、ご本尊を前にお寺のおじさんが、一種演説のごとく朗々とお寺縁起
を説明していますが、この時入堂者三人、おじさん入り口で呆然と無言でした。



▼思惟殿。



▼鐘楼。
逆光でもないのに、なんでこんな写真になるねんねん。H君おせ~てくれ~。



▼水掛三尊。
放生池を背に、右空海さんに一回、中観音菩薩に二回、左不動明王に三回お水を
かけてお祈りをするとそれぞれの御利益があると書かれたました。



▼南門。



▼蘇我入鹿供養塔。
世にいう蘇我本宗家は本当に悪の限りを尽くしたのでしょうか。時の紫冠、蘇我
入鹿が板葺宮で斬られたときその首がこの地まで飛んできた伝承があるそうです。
一方通行の国史編纂は権力側のやりたい放題、書きたい放題だったといいます。
奇しくもこの入鹿供養塔は、蘇我本宗家の屋敷があったと伝わる甘樫の丘を背に
祖父馬子の創建した法興寺を静かに見つめています。



橘寺に向かう途中で、飛鳥坐神社を初めて訪ねました。