塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

喧嘩と議論は違いますよね。

2020-10-21 22:57:20 | 日記
 日本人は「喧嘩」と「議論」を混同しているのではないでしょうか。

 何か意見を言うと、すぐに

 「えっ、何言ってんの」
 「俺の言うことが聞けないのか」

 とすぐ喧嘩腰に反対する、こちらの心情をまるで理解しない責任者が多いように思います。

 イビチャ・オシムが日本代表監督時代に

 「私は侮辱されたと思いません、だから議論しましょう」

 と語りかけましたが、彼ら欧州では議論は喧嘩ではないし、喧嘩腰が必要なのではない、と考えているのではないでしょうか。

 今でも語り草ですが、イブラヒモビッチがバルセロナ在籍時

 「グアルディオラの金玉野郎!!モウリーニョにびびってんだろ!!」

 と罵声を飛ばしたことは有名ですが、彼も当初はこんな喧嘩腰ではなく、グラルディオラに対して丁寧に

 「私はあなたと喧嘩をしたいのではありません」
 「ただ、話をしたいだけなのです」

 と語りかけていますからね。

 そのイブラヒモビッチがインテルに在籍するロメロ・ルカクに対して

 「ミランには王など存在しない、神がいるだけだ」

 と言い放ったそうですが、確かにミランには神がいましたね。

 イブラヒモビッチが自身を自画自賛する理由もわからないわけではありませんが、マルコ・ファンバステンはその現役時代、

 「彼はまさに全知全能」
 「神は8日目にマルコを創りたもうた」

 と旧約聖書にちなんだ格言すら誕生するほど、ミランのファンから敬愛を受けました。

 その彼はクライフを敬愛し、イブラは同様にモウリーニョに師事しましたよね。

 では彼らが神であれば、この二人の指揮官はどう表現するべきでしょうか。

 皆さんで議論してみたら面白いと思います。

 僕が参戦するならば、彼らからみれば両指揮官は創造主になるのではないでしょうか、と答弁します。
 
 ただ少なくともピョンテクとスソからイブラヒモビッチに切り替えた効果性が、現在のミランに波及している点も見逃せません。
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勝利の味を徹底的に知っていること

2020-10-21 20:46:50 | 日記
 2020年のワールドシリーズはLAドジャースとタンパベイ・レイズの対戦になります。

 前者は大リーグの中でも老舗であり、長い歴史を持ちます。

 1・ブルックリン・ドジャース時代から高い人気を誇る
 2・ジャッキー・ロビンソンという存在
 3・サンディ・コーファックス、ドン・ドライズデール、ケヴィン・ブラウン、オーレル・ハーシュハイザーと名投手の系譜
 4・メキシコのバレンズエラ、日本の野茂英雄と新しい市場の開拓と偏見の無さ

 遂にクレイトン・カーショウがワールド・シリーズを制覇するのでしょうか。

 一方のレイズはエクスパンションで生まれた、歴史の浅いチームでありますが、それでもワールド・シリーズにたどり着くのは今回が2度目となります。

 新興か伝統か、大リーグファンにはこの対戦、どう映るでしょうか。

 サッカーでも2020年のチャンピオンズ・リーグは、伝統のバイエルンと新興のパリ・サンジェルマンの決勝でしたね。

 伝統と言うのは言い換えれば勝利の歴史があり、選手、ファン、フロントが骨の髄まで勝利の価値を知っていることに価値があります。

 J1でもアントラーズがザーゴ新監督の戦術を消化し、上位に食い込んでこれたのも、日本最高の名門であることの誇りだけでなく、勝利の積み重ねを知る選手たち。

 彼らが財産だからですよ。

 車の世界ならばテスラ
 スマートフォンならば小米

 のように、新しい価値観とサービスを用いて市場を開拓する企業があります。

 サッカーでも振興クラブは、新しい価値観を提供しながら勝利するというふたつの題目を背負っている気がしますね。
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新米監督でも勝てるという保証

2020-10-21 20:31:37 | 日記
 ジャンカルロ・パドパンに代表されるように、イタリア国内ではロベルト・マンチーニを好まない記者が多いようです。

 それはマンチーニが他の指揮官のように、下積みをせず、いきなり派手な打ち上げ花火を上げたことも影響しているようです。

 逆にいいますと、それだけマンチーニが観察力に優れ、選手の意図や個性を見抜くことが可能な人物と言う意味合いではないでしょうか。

 確かに彼はインテルでチャンピオンズ・リーグを得ることが出来ず、2次政権ではルーカス・ポドルスキ、ジェルダン・シャキリという希望して獲得した選手との間に溝が生じました。

 しかし、マンチーニが現在のシティの土台を築いたことは間違いなく、他にも

 1・初めて指揮をとったフィオレンティーナでは、いきなりコパ・イタリアで優勝
 2・古巣のラツイオでは脆弱な戦力でありながらも、上位進出を果たす
 3・インテル初年度でもコパ・イタリアを獲得

 という素晴らしい結果を残しています。

 マンチーニがインテルの指揮官に就任した2005年、チェルシーからファン・ヴェロンを獲得し、彼を攻撃の要として重用します。

 この年優勝したのはユヴェントスですが、インテルは桁外れに引き分けの数が多く、もしドローが半分であれば優勝しスクデットを縫い付ける権利を得ていたはずです。

 補強が下手で監督をころころ変えるインテルのそれまでからすれば、まさに劇的な変化であり、特にマリオ・バロテッリがマンチーニを敬愛していることはよく知られています。

 新米監督でも優勝(リーグ戦ではありませんが)が出来るというサンプルとして、マンチーニは実に最適の存在です。

 アーセナルもミケル・アルテタが初年度からFAカップを得ましたね。

 ただ、勝利は弱点を覆いかねないという弱点があります。

 もしクロップがリバプール初年度の2016年、リーグカップとヨーロッパリーグ、ふたつのトーナメントで優勝(結果はどちらも準優勝)していたならば、胡坐をかいて満足したかもしれません。

 しかし準優勝で終わったことが、新しい補強と戦術を導入する機械となりました。

 それだけ指揮官の観察力は重要というわけです。
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二人のアンドレアが織りなす盟主の未来

2020-10-21 20:21:23 | 日記
 本来ならばアンダー23の陣頭指揮にあたる予定だったアンドレア・ピルロ。

 前任者のマウリティオ・サッリはセリエAで9連覇を果たすも、ロナウドを軸とした主軸と調和がとれていないとの指摘により、1年でトリノを去りました。

 従って会長のアンドレア・アニエッリは、アンドレア・ピルロが監督経験無しを充分承知した上で指名し、ピルロもその点を考慮してトップを担う責任を背負いました。

 既にファンの間からはピルロの退陣を求める声が挙がっていますが、ファンも彼が未経験と言うことを承知していますよね。

 では、どうしてこここまで声を荒げるのでしょうか。

 それはユヴェントスにとって

 1・チャンピオンズ・リーグの優勝に届きそうで届かないもどかしさ
 2・リーグ連覇は既に必須である

 という2点に集約されるためでしょうか。

 フランク・ランパードがスタンフォード・ブリッジに帰還した際、ファンは彼がいる場所に帰ってきたと思いましたよね。

 彼はチェルシーにとって特別な存在であり、指揮経験もダービー・カウンティの1年だけと「ほぼ」新米でした。

 それでも彼を指揮官に任命したのは

 1・ここでも登場するマウリティオ・サッリのマニアックさに、ファンが辟易していた
 2・サッリは少なくともヨーロッパ・リーグ優勝を置き土産にすることができた、お互い納得の別れ
 3・ランパードは新米であるが、初年度はリーグ優勝はノルマではない

 という3点の「言い訳」が可能だったためです。

 チェルシーがリーグ制覇したのは、アントニオ・コンテ(彼もサッリ同様イタリア人ですね)政権の2017シーズンにさかのぼるわけです。

 ですから、連覇の義務はランパードにはなく、一方のピルロにはあるわけです。

 しかもユヴェントスはマッシミリアーノ・アレグリ政権時代、2度欧州制覇に手が届きそうでしたが届きませんでした。

 サッリは名手では無かった
 ピルロは明らかな名手であり、ロナウドやディバラの気持ちが読み取れる

 と首脳陣は考えたのでしょうね。

 僕はピルロは素晴らしい慧眼の持ち主で監督に向いていると思います。

 猶予は与えるべきと言うのが僕の結論です。
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