塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

商品のサイクル、本当に早いですよね。

2020-10-22 20:57:11 | 日記
 今週火曜日の22時から放送が開始されたドラマ「この恋あたためますか」

 劇中、これまでにないシュークリームを開発、売り出すために膨大な量のシュー皮、とクリームの配合と味見を繰り返す場面が登場しました。

 僕のこの場面を見ながら

 「サッカーでも、ジャージやベンチコートのデザインは、こうして幾度も修正しているのだろうな」
 「スパイクならば猶更だろうし」
 「契約選手が満足するデザインと機能を両立させることは、やりがいと辛さど、どちらの気持ちが大きいのかな」

 と感じましたね。

 今は商品サイクルが劇的に早く、売れないと考えた品はすぐに店頭から消えます。

 それはスパイクだけでなくバッシュもそうで、それだけデザイナーは多くのデザインを考えねばなりません。

 プーマとアディダスがかつて結んだ

 「ペレ協定」

 のころは、選手契約に対しての支度金が高騰してゆくことを防ぐ、言い換えれば商品のサイクルについてではありませんでした。

 米国ではエアー・ジョーダンが登場した1985年から

 「年に1度、新作を発表する」
 「同時に、シーズンに何色か新色も発売する」

 という形が確認できるようになりました。

 リーボックはシャキール・オニールと契約した際、ナイキに対抗するかのように、彼専用のバッシュをもっと短い期間で発売しましたが、回転が早急すぎてお客がついていけませんでした。

 一方のナイキは、レギュラーシーズンとプレイオフで別の靴を提供するなど、ある意味メリハリをつけるようになります。

 スパイクも新作がでればすぐに旧作は値下げ対象となり、仕入れ店舗の作業も増加しているはずです。

 冒頭のドラマで描かれるコンビニもそうですが、目まぐるしい商品展開を僕たちお客がそれほど希望しているのかどうか、立ち止まって考えてみてはどうでしょうか。
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僕が考えた、ある逆説方法

2020-10-22 20:28:05 | 日記
 セックス・ピストルズが活動中、唯一発売したアルバムが1977年登場の

 「勝手にしやがれ!金玉野郎!セックス・ピストルズ見参!!」

 になります。

 エンジニアにクリス・トーマスを迎えて練られた楽曲は、歌詞が過激という側面よりも、痛快なロックン・ロールという評価が高く、今でも簡単に入手できます。

 その一方で当時から、「スパンク」と呼ばれる海賊版が地下で流通していました。

 このアルバムのエンジニアはデイブ・グッドマンと言いまして、曲は全て上記のアルバムに収められたデモ・バージョンになるのです。

 洗練された楽曲ではなく、粗削りで粗野であるのも関わらず、ファンは

 「こちらの方がピストルズらしいな」
 「スパンクの方が好み」

 と語るほど、その流通量は確かな代物でした。

 そしてこの「スパンク」は、「俺たちに明日はない」と言う形で正規流通しており、気軽に購入できる形となっています。

 男性誌「ザ・レイク・2018年11月号」にも、同様の現象が確認できます。

 主人公はニューヨークのハーレム在住の洋服店主、ダッパー・ダン。

 彼は長年、グッチの海賊版を販売していたのですが、本家グッチのデザイナー、アレッサンドロ・ミケーレが、ダッパー・ダンの品を正規品に格上げすることで、グッチ・コレクションに導入されたんですよ。

 レイクは105ページにおいて

 「ハーレムからラグジュアリーが生まれる」

 とさえ記しています。

 グッチに限らず海賊版の流通は痛い問題ですし、ナイキ、アディダス、プーマなどスポーツ・ブランドも同様でしょう。

 例えばプーマが手掛ける「ネイマール・コレクション」は、すぐに類似品は出回る危険性があります。

 ならばグッチのように

 「あなた方の海賊版を正規品に格上げするよ」
 「だから、一緒に商品を企画、販売しないか」

 と、逆説的に訴えてみる、と言うのも良いように感じます。

 海賊版とパロディは線引きが難しいわけですが、少なくとも海賊版が排除されるべき商品であることは確かですからね。
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