塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ホマ、ウクライナ代表ジャージで大胆不敵

2021-06-09 22:51:42 | 日記
 現在ウクライナ代表は、テクニカル・スポンサーとしてスペインのホマがジャージを納品しています。

 そしてホマがデザインした欧州選手権2020の新作ジャージに、クリミア半島やドネツクが描かれており(胸元にはウクライナの国土全体が記され、そのデザインの一部として)、ロシアがクレームを唱えた。と言います。

 しかし管轄責任者であるUEFAは、ホマがデザインしたこのジャージにお咎めをすることをせず、ウクライナ代表は堂々と着用が緩れる形となりました。

 今後、ワールドカップ予選で両国が同じグループにエントリーされたならば、よからぬ出来事が起こらなければいいなと思いますね。

 実はウクライナという単語はロシアからすれば「辺境」「片田舎」を指し、ロシアからするとウクライナは、ある意味でどうでもよいと考える向きもあるようです。

 ただ実際問題としては

 1・西欧諸国との緩衝帯としては最適
 2・ドニプロ周辺で採られる小麦の需要

 があり、ウクライナにもロシアを支持する方が多く、この点がウクライナ情勢で難しいところです。

 首都キエフは、過去モンゴルの進軍を経験しているせいか、街並みが独特で美しいと評判ですし、ドネツクには伝説的存在であるクロアチア代表ダリオ・スルナが有名ですね。

 それにしてもホマはなぜ、民族対立、政治的見解を抱かせるデザインを提案したのでしょうか。

 仮にアディダス・ジャパン、ナイキ・コリアのいずれかが、ホームジャージに「竹島」を記した形で提供すれば、一気に両国の間にっ緊張感が高まります。

 NFLも過去、ワシントン・レッドスキンズという名称が、先住民族であるインディアンに対して侮蔑的だという声が多く、国内でも人種や制圧は大問題ですから、ホマの投げかけが議論されるのは当然です。

 ウクライナ代表の選手たちがどう感じるかは定かではありませんが、ホマとの契約に問題はないようですよ。
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選手が移籍を後悔するであろう瞬間

2021-06-09 20:44:42 | 日記
 2020-21シーズンよりナポリに在籍するナイジェリア代表のヴィクター・オシメーン。

 彼はナポリ移籍前はリーグ1の「リール」に在籍していました。

 そう、2020-21シーズンのフランス王者である。

 このような場合、例えオシメーンでなくとも

 「残留していたら優勝し、パレードに参加できたのか」
 「ストレート・インでチャンピオンズ・リーグへ来季は参加できたのにな」
 「ああ、移籍するのではなかったかも」

 と思うものでしょうか。

 サッカーに限らずどの競技も、残留する、しない、で後悔しないように考え抜くのが代理人と選手の姿勢であり、結果古巣が優勝してしまうという事例は、珍しいものではないのですが。

 大リーグでも2019年、それまでワシントン・ナショナルズに在籍していたオールスター選手のブライス・ハーパーが、フィラデルフィア・フィリーズに移籍しました。

 しかしこの年ワシントンは、前身であるモントリオール・エクスポズ時代を通じ、初めてワールドシリーズを制覇し、ワシントンDCは興奮の包まれました。

 何せハーパーのようなオールスターを手放しても優勝できわけですし、彼としてもある意味「拍子抜け」だったかもしれませんね。

 ただ、優勝するしないはともかく考えていた事、想像していたことよりも圧倒的に「ズレ」が生じた移籍は、環境面に根本的な要因があります。

 報酬が魅力でも、リーグそのものに魅力がないのでしょうか、かつて中国スーパーリーグに移籍しても、欧州に戻りたくて仕方がない選手が続出しましたよね。

 また同じ欧州でも暗黒が色濃いロシアやウクライナ、ルーマニアやブルガリアなどは、きな臭い話が今でもあります。

 皆がイタリアやスペインに行きたいのは、リーグの歴史が伝統的であるだけでなく、太陽の日差し、そしてきな臭さが感じられない運営にあるのではないかと考えています。

 Jリーグもそうありたいものです。
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ナイキはある意味厄介払いができたのか

2021-06-09 20:30:56 | 日記
 既にプーマに鞍替えしているネイマールですが、ナイキが契約をもちかけたのは彼が13歳の時なんですね。

 世界最大のスポーツ・カンパニーが中学1年生に本契約を提示すること自体、青田買いもここに極まれりという感じですが、それだけネイマールは大成すると思われたわけです。

 しかし現状、得をしているのはむしろナイキの方で、プーマがある意味彼との契約を後悔しているのではないでしょうか。

 嫌な言い方をすれば、ナイキは「厄介払い」に成功したという意味合いがあります。

 1990年代中期、NBAはフィラがナイキに肉薄する勢いで迫っていました。

 フィラのビジネスを勢いづかせたのは、1995年新人王に輝き、オールスターのファン投票でも最多を記録した

 「デユーク大学卒業のグラント・ヒル」
 「父はダラス・カウボーイズで活躍したカルビン・ヒルであり、母親はヒラリー・クリントンと旧知の間柄」

 という、人間的にも優れ全うな教育と愛情で育てられた人間でした。

 しかし、彼が故障欠場が多くなるにつれ、他の契約選手も含めてフィラの影響力はどんどん減少していきます。

 ヒル自身もフィラとの契約を終えるとアディダスを履きましたが、引退後の現在は再度フィラと契約し、推奨人としての役目を果たしています。

 この事例を見ても、選手にけがが多い事(ネイマールは特に大切な試合で不在の場合が非常に多い)は致命的ですが、人徳があればスポンサーは必ず見捨てない、という意味合いでもあります。

 また両親が非常に全うであり、教育を含めて息子の成長はどうあるべきか、と考え抜いたことに対し、ネイマールの父親は代理人としてけた違いの手数料を懐に収め、非常に評判が悪いですね。

 ネイマールのように取り巻きも多く、いささか幼稚な行動をとる選手の方が圧倒的に少数ですが、ブラジルでたたえられてきた名手、ジーコもペレもリバウドも、真っすぐ道を歩むもうと心に誓ってきました。

 この「真っ当」「真正直」という概念が、ネイマールには不足気味であり、今後プーマが苦労するのではないか、と思われる観点です。
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