塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ワールドカップに絶対はない

2021-06-28 19:54:14 | 日記
 1998年ワールドカップは開幕前に

 イングランド代表 ガスコインが招集外
 ブラジル代表 ロマーリオが招集外

 そして日本では「キング・カズ」が外れるという、選手選考の段階で大きな論争が起きました。

 実はフランスでも「地味」ではありますが同様の出来事がありましたし、イングランドではもう一人の名手が招集されませんでした。

 ペルージャで中田英寿と戦ったイブラヒム・バ。

 ニックネームの「イブー」で知られるフランス代表は、前年の1997年までは代表常連でしたが、ワールドカップ本番では活躍の場を与えられませんでした。

 ペルージャの前に在籍していたACミランが1996-97,97-98シーズン続けてリーグ中位に低迷したことも大きかったでしょう。

 しかし同じミランの選手、例えばパオロ・マルディーニはイタリア代表に召集されています。

 この時期フランス代表は「アディダス」の着用義務がありましたが、彼は個人契約である「ナイキ」を優先したいらしく、その点で指揮官エメ・ジャッケとの間に不和が生じたのかもしれません。

 イングランド代表ではジェイミー・レドナップもガスコイン同様外れてしまいました。

 彼は「ミズノ」と契約しており、1996年欧州選手権でもランバード・ラインで戦っていました。

 ミズノは1997年、彼の広告に

 「98年フランス。この男から目が離せない。男の動きから目が離せない」

 という言葉共に、愛用品「ユーロリーグ」を紹介しています。

 (参考資料 日本スポーツ企画出版 ヨーロッパ96-97 42ページ)

 アディダスも2002年、全力で支援していた中村俊輔の代表落ちで衝撃を受けましたが、日本代表の快進撃でジャージが爆発的に売れるという大きな喜びも得ましたよね。

 1年前から大掛かりな準備が不可欠なのがワールドカップですが、契約もピッチでも「絶対」はないと肝に銘じるべきでしょうね。
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神戸、長友佑都に関心か

2021-06-28 13:11:30 | 日記
 ヴィッセル神戸がマルセイユと契約満了の長友佑都の獲得に乗り出す模様です。

 彼に提示する年俸は2億円と指摘されていますが、長友自身がJリーグではなく欧州で新天地を求めたいと考えているようです。

 過去、アルゼンチンでは欧州で一時代を築いた名手たちが復帰してリーグを盛り上げました。

 インテルで2010シーズンにチャンピオンズ・リーグで優勝したディエゴ・ミリートはその代表例ですね。

 アルゼンチンの事例をJ1に当てはまるなら

 1・10代後半から20代前半に海外リーグ進出は止まらない
 2・ならば欧州で一区切りを考えた日本人選手を獲得することが、ファンプロモーションと戦力の底あげになる

 と考えても不思議ではないでしょう。

 僕は現在の神戸の布陣に精通していませんが、もし長友が加入すれば

 1・最終ラインは彼、酒井、そしてヴェルファーレンとワールドカップ招集選手が顔を連ねる
 2・攻撃陣も古橋という、日本代表に定着しつつある選手が存在
 3・中盤の底には山口がいる

 というように、メンツだけをみれば浦和、川崎に引けをとりませんね。

 案外、酒井宏樹が浦和に移籍するという決断が、他の日本代表選手の大きな影響を及ぼす気がします。

 ウエスカの岡崎、PAOKの香川なども今岐路で悩んでいるのあれば、日本という選択肢を尊重してもらえれば、と感じますね。
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シミュレーションは不可欠だと思うのですがね

2021-06-28 12:50:30 | 日記
 前回お話ししたように、僕は事前説明もシミュレーションもないまま、新しい業務をしろと出社してから言われました。

 そして出来映えに満足のいかない責任者から罵声が飛ぶ。

 職業適性検査や面接は意味がないのですよ。

 皆さんもそうですが、部署に割り当てられる際

 「適性検査、面接の結果からあなたのこの点が長所として見受けられたましたから、この仕事をお願いしたいのです」
 「大丈夫、漠然とした不安を抱えているからこそ、場数を踏んだ我々がいるんですよ」

 なんて言われませんよね。

 よく新入社員がすぐに退社して「根性ねえな」と批判する人がいますが、無意味な根性論を叫ぶ前に、適切な事前説明があったのか、その説明と現実が乖離してはいないだろうか、初日から残業で追い込んでいないのか。

 これらを検討してから「根性を叫ぶ」ことでも遅くないですよ。

 サッカーでも試合終了直前の89分、90分に失点しがちなのは疲労の極限もありますから、こんな時は「根性」は不可欠だとは思いますがね。

 日本代表がインターナショナルAマッチやワールドカップ予選において、選手の入れ替えや戦術の確認を怠らないことは、全て

 「ワールドカップに出場し、8強を目指すこと」
 「これらはすべて、そのための事前準備にすぎない」

 わけですよ。

 国のトップ・オブ・トップがこれだけの準備をするのに、トップでもない一般企業がどうして事前学習を怠る形なのか、僕にはさっぱりわかりませんね。

 事前学習や説明の機会を数度設けてもらい、心配事を解消する時間が与えられたうえでうまくいかない、それで批判されたならまだ我慢できますよ。

 でも「ぶっつけ本番」で、「もうわかったよね」とサポート役がすぐに去ってしまう、こんな状況で取り残されるのはサッカーでも企業でも、アンフェアではないでしょうか。

 ロナウドだろうがメッシだろうが、全てを一人で行っていても、勝ち点3は得られませんから。
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エゴイズムの正当化は無意味だろうか

2021-06-28 12:36:50 | 日記
 オリックス・バファローズがかつて、オリックス・ブルーウエーブの名称だった際、京都平安高校から川口知哉投手が入団しました。

 それは1997年の事で1巡目1位指名であり、指揮官は仰木彬氏でオリックスは95年、96年とパ・リーグを連破していました。

 川口氏は本音でいえば、読売巨人軍に行きたかったようですが、今も昔も選手の命運が「自分で引くことのないくじ」で決まるのは、明らかに日本国憲法の「職業選択の自由」に抵触していますよね。

 でも、ファンはこのくじに熱狂し、議論すら起こりませんが、どうしてまかり通るのか、さっぱりわかりません。

 Jリーグのように自由競争で競合しても、最終的には親御さん、本人の意思が尊重される方が、やり方としては「くじ引きドラフト」よりはベターではないでしょうか。

 その川口投手は誰の目にも「素質」が詰まっていることがわかる、この点が皮肉でした。

 自分のエゴイズム、それはコーチたちが

 「俺が彼を育てて名声を得る」
 「1軍登録することで、育てた俺の報酬もあがる」

 という、つまらない名誉心にありました。

 コーチたちが異なるアドバイスを続けざまに与えるもので、その意見を尊重「しすぎた」川口は、完全にフォームを崩してしまい、直球でストライクを取ることさえ難しくなってしまいます。

 そう、新入社員研修や新しい仕事を学ぶ際、本当に成熟した人間がひとりでひとりに向かい合うこと田や移設だと思います。

 実は僕も今、何の事前説明もなくぶっつけ本番という無様な形で新しい業務に取り組んでいます。

 そしてつくサポート役が日によって異なるため、前回教えていただいたことがこの人は異なる方法で行っているという事が少なくない、でも仕上がりで罵声を飛ばされるのが僕。

 という実に「いびつ」な構造であり、シミュレーションの機会すら与えない責任者は何も言いません。

 サッカーでもユルゲン・クロップやイビチャ・オシムのように

 「責任は私がとる」

 という指揮官はいますが、案外成績低迷はアシスタント・コーチの言動にあるのかもしれません。
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