「古代のギリシア人やローマ人は、危機という言葉に蘇生という意味も合わせ持たせた」
この一文は今日購入した文春新書刊行、塩野名生最新作「日本人へ5 誰が国家を殺すのか」の裏表紙より引用しています。
森保一日本代表監督は
1・重用してきた大迫勇也と原口元気に依存すること
2・代表選手が(ワールドカップ中の現在も)怪我で出場が危ぶまれること
3・ドイツ代表とスペイン代表という実力国と同組になった際、日本国内で起きた悲観的見解
の中に、危機ではなく蘇生を感じたのでしょう。
実際26選手を発表した籍で指揮官は
経験豊富な選手ではなく、野心ある若手選手を選んだ
ドイツ代表にもスペイン代表にもひるまない
と発言していますから、森保さんの胸中には11月1日の時点で、既に今日の光景が思い描かれていたように感じます。
塩野さんはしばしば著作の中で「魚は頭から腐る」と指摘していますが、少なくとも日本代表はこの4年、頭から腐ることはなかった、この点だけは誰もが感じていると思いますよ。
森保さんは常に
「選手を批判する前に私を批判してください」
「私より良い指揮官がいると判断した際、いつでも解雇してくれて結構」
と語ります。
言うことは簡単ですが、簡単に言えないことも確かでだからこそ日本代表はまとまっているのではないでしょうか。