日本代表がワールドカップ初見参となった1998年は、アシックスが最初で最後のジャージ・スポンサーでした。
代表は1998年まで出場を待たねばなりませんでしたが、1986年には審判員として高田静夫氏が参戦していますし、何より「ミズノ・モレリア」が先陣を切る形でしたね。
ブラジル代表のカレカは5得点と、得点王となるイングランド代表のギャリー・リネカーには1得点及びませんでした。
ただ、ミズノはマラソンシューズやランニング・シューズで知名度があるものの、スパイク分野ではアディダス、プーマ、パトリックと比べると明らかに新参者であり、勇気のいる決断でした。
ですからカレカが着用したこと、その影響で1990年イタリア・ワールドカップでは、ブラジル代表の半数以上が愛用するということは、それだけの履き心地と魅力があったわけです。
今でこそ日本代表の地位は向上し、アシックスとミズノのスパイク、ランニングシューズは愛用者が世界中にいるわけですが、それは彼らの熱意があってこその結果ですよね。
ちなみに1986年はNBAにおいて、ポニーを着用したスパッド・ウエッブが優勝し、(彼は身長160センチ代の選手なのです)、その後ミズノを履くことで知られるわけです。
アシックスは1994年、ワシントン・ブレッツ在籍のカルバート・チェイニーと契約するも、現在では両ブランドどもNBAでは目立った活躍がありませんが、案外狙っているかもしれませんね。