塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

時代によって変化する良いの基準

2022-12-12 22:00:51 | 日記

 1980年代米国東海岸でヒップホップが大きなうねりを生み、LLクールJやランDMCが一躍人気を集めます。

 

 ラッパーが一発当て、一攫千金を叶えた瞬間購入する車はGMのキャディラックと相場決まっていました。

 

 しかしそのGMは

 

 1・既に日本で展開をしていない

 2・2009年、連邦政府に破産を宣告し、現在の経営に至る

 3・ストライキを口実に企業年金の充実を迫る労働組合に対抗できなかった

 

 という過去を持ちますが、同時に北米市場ではレクサスやBMWに乗車することが、成功の証と時代は変化していたんですね。

 

 そう、時代によって「良い」と思える事柄は常に変化しています。

 

  2022年の今ならば北米ならばテスラ、日本市場ならば日産自動車のサクラが最先端であり、多くの受注を得ていますが、これも1990年代には考え付きませんでした。

 

 かつてサッカースパイクは

 

 老舗が手がける本革スパイクを履くこと

 代表とクラブでスポンサーが異なる場合は、その都度履き替えること

 

 が「良い」の基準でした。

 

 しかし、今はナイキが手がけるニットアッパー、ニューバランスがデザインをストーン・アイランドと開発したフェーロンV7など「良い」は多岐にわたるようになりました。

 

 その中で車であろうがスパイクであろうが、自分に当てはまる「良い」を探すことが焦点と言えます。

 

 ただ給料が上がらず物価の上昇が懸念される今、失敗してお金を失いたくないからこそ、アマゾンのレビューが参考になる、という皮肉な現象もあるわけですね。

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最後に負けることがわかっていても戦うことがあります

2022-12-12 21:40:05 | 日記

 村上春樹が翻訳し、今年の2月に中央公論社から刊行の「最後の大君」

 

 これはスコット・フィッツジェラルドの遺作であり、最後まで執筆されていないことでも知られています。

 

 彼は愛娘のスコッティへ残した手紙に

 

 「人生とは本質的にいかさま勝負であり、最後にはこちらか負けるに決まっている」

 「それを償ってくれるものと言えば、幸福や愉しみなんかではなく、苦闘からもたらされる深い満足感なのです」

 

 と記したとあります、(314ページより引用)

 

 レオ・メッシとワールドカップはその代表例と言えるでしょう。

 

 彼はいよいよ、ワールドカップで優勝するかもしれませんが、2014年の準優勝時よりも、ラウタロ・マルティネスにアンヘル・マリアと、彼を尊重し自由を与えてくれる選手がより多くなりました。

 

 2006年の初出場は、ファン・リケルメという絶対的存在がいた

 2010年はディエゴ・マラドーナが自分の「感性」で陣頭指揮にあたっていた

 2018年は指揮官ホルヘ・サンパオリの3-4-3導入自体が未意味であった

 

 というように、メッシが自分らしくありえる時間そのものが欠けていました。

 

 ただロナウドが主演男優だけを目指し、「助演男優」になることを拒んだ(彼らしいといえますね)一方、メッシはその両方になれる、やはり珍しい選手ではないでしょうか。

 

 ただクロアチア代表の実力を見誤ると、ブラジル代表のようになりますし、そこに油断があってはいけませんが。

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ワールドカップにおける一発屋

2022-12-12 21:32:45 | 日記

 夕食を食べながら冒頭の20分程度、日本テレビ「しゃべくり007」の一発屋芸人を見ていました。

 

 現在ワールドカップ2022は4強が出そろいましたが、そのワールドカップの歴史において、一発屋ともいえる選手はいるだろうかと考えてみたのです。

 

 不躾な考えで恐縮ですが、ロシア代表のオレグ・サレンコはそうかもしれませんね。

 

 1994年初めて国名を「ロシア」として出場した旧ソ連。

 

 1992年までは「独立国家共同体」という名称で代表の活動を行っていましたが、このワールドカップでは

 

 スポンサーが冷戦の相手、米国に本社があるリーボックだったこと(リーボックの誕生は英国ですが)

 指揮官のサツイリンと、イゴール・コリヴァノフ、イゴール・シャリモフに代表される、主力選手の不和

 

 という点で、競技面とは別の意味合いでちゅうもくされていうたのです。

 

 そのサレンコはグループBにおけるカメルーン代表戦で大爆発し、何とひとりで5得点を奪い、この結果がものを言い得点王に輝きます。

 

 実はこのワールドカップ、ブルガリア代表のフリスト・ストイチコフも彼同様6得点で得点王なんですね。

 

 ただストイチコフの場合

 

 1・ブルガリア代表は4強に進出する

 2・ストイチコフはFCバルセロナという老舗でレギュラーである

 3・1999年は柏レイソルに在籍

 

 ということで、日本では馴染みある選手ですが、サレンコの場合日本だけでなくふるさとのロシアでも、案外知名度は低いような気がするのは気のせいでしょうか。

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