規制もしくは違法という言葉があります。
本橋信宏著文春文庫「新・AV時代」にもありますが、ビデオ安売王とソフト・オン・デマンドがかつて一気に有名になったのは、全裸女性を数多く登場させ、猥褻の概念を覆したためでした。
実は違法という見解には語弊があるのですが、NBAもそうでした。
過去NBAでは守備はマンマークのみが許されており、欧州各国が採用しているゾーンは違法、イリーガルだったのです。
その反動が当時世界選手権と呼ばれていた国際大会で現れ、米国代表は世界において好成績が得られず、バスケットボール大国の誇りがどんどん失われてゆくのです。
そこでNBAはゾーン守備を解禁し、再度世界選手権(現在のワールドカップ)で頂点を目指す形に移行した結果が現在に至っています。
サッカーもアリゴ・サッキがゾーン・プレスを採用するまでは、常にマンマークが基本であり、ドイツ代表がリベロを置くことが一般でした。
ハーバード・チャップマンのWMシステム
1974年オランダ代表の3-4-3
というように局地的に画期的な戦術はありましたが、限定的でありまず採用しても選手がこなせなかったと思います。
日本代表のゾーン・プレスも加茂さんが描く4-2-2-2であり、これではプレスにならないといわれましたが、加茂さんはこれで問題ないと考えていたわけです。
違法とか規制というのは、ある意味先駆者が必要ですが、サッカーと異なるのが現実社会では女の裸は金儲けよりも先に、逮捕の危険性が匂う点でしょうか。