蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

夢幻初❣『若手公演』仕込み~通し稽古‼

2021年06月25日 22時56分15秒 | 日記

今日は朝から仕込み。

会場は長野市「東部文化ホール」

ホールスタッフさんのお力添えと
照明オペのべーさんのおかげで
大枠はほぼ完了。

「崖っぷりの青りんご」チームの写真♪

 

何とも初々しいカップル💛

みゆちゃんのおばあちゃんもかわいらしい💛

あ、、、

「崖っぷちの殺意」チームの写真を撮りそびれた💦

なので、動画から切り取ってもらった。

  

コメディタッチな感じ、何となくわかりますよね??

いい感じで仕上がってます~

芝居に関して、あとはテンションと集中力‼

心配なのは装置の仕込み・・💦

所要時間の想定が甘かったようだ。
手違いもあったりして💦

これなんだかわかります?

ケンジが考案した装置の一部です!

なかなか良きアイデア
立体的で面白い♪

それとコレ♪

このベンチ、夢幻ではよく登場するんだけど
今回は夕焼けに染まってる~~

アンバー、やっぱりきれいだなー

照明合わせを見ながら

 照明も音楽、音響も最終的には好みだよねー

王道はあっても、絶対はない(と思う)

 

何事も経験、次に生かすことが出来れば良いねー

 

「可愛い子には旅をさせよ」という諺があるけど
これに似た諺はいくつもある。

「可愛い子には薄着をさせろ」
「可愛い子は棒で育てよ」
「親の甘いは子に毒薬」とか
「親の甘茶が毒になる」
「可愛い子には灸をすえ憎い子には砂糖やれ」

過干渉・過保護は子のためにならず。

と、頭ではわかってるんだけど
手や口が出るのは・・・
本当に子のことを思っていないのか・・・

子を思っているつもりで、何を思っているのか・・・

尊大な羞恥心?!(山月記だ・・・)

自分が恥をかきたくないからなのか・・・

いや、自己顕示欲?(山月記では「臆病な自尊心」だった)

臆病だから振りかざしたくなるのか・・・・

 

先に記述した諺に似た言葉をもう一つ。

「獅子の子落とし」

わが子に厳しい試練を与え、その器量を試すことで
一人前に育てることができるというたとえ。

自分の子に苦しい思いをさせて力量を試し
這い上がってきた者だけをりっぱに育てるという意味。

獅子(百獣の王:ライオン)は我が子を深い谷に投げ落とし
這い上がってくる者のみ育てるという俗信に基づくそうで。

ところが!

ライオンの母親はとても子煩悩
父親は見た目とは正反対で意気地がなく
深い谷に我が子を落とすなんてことは
出来ないらしい💦

深い知恵や道理を持てるのが人間。

だから、可愛い我が子に敢えて
試練を与え試すことが出来るらしんだけど・・・

 

「モンスターペアレント」(毒親)は知られているが
密かに(?)「ヘリコプターペアレント」が問題になっている。

子どもに真剣に向き合う親は、みんな予備軍だというから
私もその一人に違いない💦

「ヘリコプターペアレント」とは・・・

まるでヘリコプターがホバリングをしているように
親が子どもの頭上で旋回し目を光らせている様子から名づけられた。
 “過保護かつ過干渉な親” の総称。
わが子が失敗しないように上空で見張り続け
困難に遭遇しようものなら
すぐに飛んでいって助ける親のことを指す。


・・・これ、親子に限らないかもね。

夢幻で言えば、劇団員に対する私の対応。

会社で言えば、(新入)社員に対する上司の対応。

学校で言えば、子どもに対する先生の対応。


ワシントンポスト紙によると

ヘリコプターペアレントに育てられた大学生は
うつの割合が高い」と報告されているそうで・・・

あ、これ2013年の記事とのことなので
今は異なる見解が出ているかもしれない。

つまり・・・

過剰な親の干渉は
子どもの自主性と能力の発達を阻害する。
その結果、依存心が強くなり
仕事を完遂する能力をが阻まれる。


過保護に育った子は
喪失や失敗、さらに失望など
人生で避けられない状況に対処する方法を
学ぶことがないまま大人になってしまう。

失敗から学ぶ教訓
問題を解決する力
周囲とコミュニケーションを図る力

これらが生きていくうえで必要なことを
学ぶ機会が失われてしまう。

社会は厳しい。

困難や失敗を避けて通ることは不可能。

更に、ヘリコプターペアレントは
我が子の人生や経験の多くを決めてしまうから
その子は圧倒的に『決断する機会』が減ってしまう。

そして、何も決めることができないまま
生きていかねばならなくなってしまう。

・・・・・・

みんながみんなリーダシップを取る必要はないが
せめて自分が歩む人生の大切な決断は
自分自身が行っているという自覚が大事かも。

人に言われようがアドバイスを受けようが
決めてるのは自分・・・

じゃないと、うまくいかなかった時
他者のせいにしたくなっちゃうんだよね。

他者のせいにすることで
苦痛から目を背けることができ
その場の苦しみからは解放されるけど
根本的解決にはならず
また同じことを繰り返す羽目になる。

自分が決めた道、自分が決めた目的
自分が決めた手法、自分が決めた仕事・・・

人に意見を言われたとしても
人にアドバイスを求めたとしても
それを吟味して決断するのは自分。

これができる我が子に育てるには
過干渉・過保護はNG。

かといって放任でもなく・・・

過保護にならない基準は
ケースバイケースだろうし
子の特性によっても異なるし
一つのパターンに絞ることは厳しいだろうな。

危険性を知ったうえで、試行錯誤しながら
我が子との程よい距離を掴めたらバンバンザイ‼

 

さて、明日はいよいよ夢幻初「若手公演」の本番‼

団員の成長を願い、程よい距離を模索していこう。

どうか無事故、盛況で終えられますように・・・


ご予定がつきそうな方は、ぜひぜひお運びくださいm(__)m

 

※太平記
日本の歴史文学の中で最長と言われる。
全40巻。
南北朝時代が舞台。
1318年 (文保2年)~ 1368年(貞治6年)頃、約50年間の軍記物語。
太平は平和の意と考えられている。



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