蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

構図

2010年01月30日 05時46分32秒 | 日記
演出は、構図が重要だと思っている。
この方程式が明確になったのは、いつだったんだろう?
漠然としていたものが明確になったのは…
おそらく「火狩るタマゴ」の舞台のとき。

それまでも、対立構造や観客の目線などを考えていたけれど
方程式がきちんと成立していたわけじゃなかった。

あの舞台のとき、友人で演出家のSさんが
監修として携わってくれて
ゴチャゴチャ気味だったワンシーンを
見事に整理してくれたのだった。
多分私にとって、とてもわかりやすい言語だったんだと思う。

今はその構図を考えるスピードが早くなり
何が大切かを考えれば、すぐ構図が思いつくようになった。

舞台は限られた空間だ。
その空間を広げたり縮めたりするのが演出家の仕事。

昨夜、準劇団員の稽古中
そんなことをふと思ったのでした。

普段なら準劇団員の稽古は
役者としての基礎訓練が主だが
昨日の顔ぶれが「カン太の涙」に出演するメンバーだけだったので
急遽「カン太」の稽古に切り替えた。

で、動きを整理しているときに
上記のようなことが脳裏をよぎり…

そういえば、うまくいってないシーンの演出の
手直しプランが閃くのも早くなった気がする。

昔は、どう変えれば良いのかなかなか生み出せず
役者にも苦労させたっけ。。

けど、まだまだ使ったことのない構図があるはずだ。
これからも探究し続けよう思ってます

狂言

2010年01月28日 23時48分20秒 | 日記
そういえば…

1月に市民劇場に再入会したことを書きそびれてました。

市民劇場は、全国にある会員制の演劇鑑賞団体。
会費は月額2500円で、年間6本の芝居を鑑賞する。

実は、10年以上前、入会してました。
長野にいながらにして、プロの芝居が観れる貴重な団体だから。
当時ネックだったのは、自分が観たい芝居が観れないことだった。
観たいと思う芝居は、東京まで出向かねばならず
交通費とチケット代金の捻出に苦労していたため
僅かな会費を支払うのが苦しくなり、やめてしまった。。

今は、東京に行きたくても行く時間が作れない。
例え自ら観たいと思う芝居じゃなくても
プロの芝居に少しでも触れる時間を作りたい…
そうしないと、創造性が枯渇してしまうかもしれない。
そんな恐怖と、演劇鑑賞人口が少ない長野市において
減少傾向といっても、800人以上の会員がいる市民劇場という団体は
演劇人にとって貴重な存在だと思うようになって
再入会をすることに決めた。

1月21日(木)に初めての例会があった。
場所は市民会館。
京都大蔵流・茂山千五郎家の狂言を鑑賞。
演目は「蚊相撲」「文荷」「延命袋」の三本。

茂山家の狂言は「お豆腐狂言」と言われているらしい。
いつの世も、誰からも広く愛される、飽きのこない、そして味わい深い…
確かにそんな温かさのある狂言だった。

私は別の流派の狂言を観たことがあったが
茂山家は初めてだった。

古典というと敷居が高くなりがちだけど
庶民的な雰囲気の親しみやすい感じが
それを感じさせなかった。

いやぁ~
久しぶりの狂言、面白かった!
特に最後の「延命袋」は、思わず噴出しつつも
わが身を振り返ってしまう…そんな演目だった。

私は、歌舞伎や狂言、人形浄瑠璃も好き。
中・高校のとき、古典が好きで
古い言葉にどっぷりはまった経験もある。

小学校の頃、日本舞踊を習ったことも影響しているかも。
家庭の事情があり、一年ほどでお稽古を中断し
その後17歳のときに、再び日舞の稽古を復活。
三年間習って、再び中断。
30歳で復活し、今に至る。

先日、歌舞伎DVDをケンタロウ君に見せた。
小学校公演で彼が演じる役は特殊な表現が必要で
そのヒントになれば…と。
芝居部分には刺激を受けたようだけど
舞踊ものに関しては

  日舞の良さがわからない…

と。。
ここは好みなんでしょうね。
若い人はテンポが速く、動きの激しいものを好む傾向がある。
日舞の中にも、そういう演目はあるが
バレエやダンスとは、基本的なベースの動きが違うしね。

日本の文化である古典系の芸術に関して
好き嫌いではなく、記憶に留めてほしいと思っている。
自分の国の文化芸術を知らないのは恥だと、私は思う。
押し付けるつもりはないけど
これからも折に触れ、うちの団員には
古典に触れる機会も作っていきたいと思っている。
その中から学べることは、きっと多いはず   

神話☆②

2010年01月26日 13時51分05秒 | 日記
今度は日本神話に戻ったりしてます・・・

スサノオやヤマトタケルは、惹かれますねぇ~
天岩戸伝説などは創作作業中に一度必ず通り過ぎます。。

嘘・本当・真実・事実・信念・怨念・情念・殺意・・・

こんな言葉が脳の中をうごめいていて・・・

幼いころの実体験と架空の世界を
綯い交ぜに出来ないかと思っているところですが
最終的にどこに行き着くか・・・
ここ2~3日が勝負って感じです♪

昨日、歌舞伎のDVDを見たんですよ。
MAKIさんからお借りしたDVDです。
彼女に先月お能や歌舞伎の話をしたところ
興味を持ったようで、先日東京で歌舞伎を観てきたとのこと。
打てば響く…という感じが嬉しいなぁ~

鑑賞したDVDのタイトルは

  黒塚
  京鹿子娘道成寺

黒塚は、市川猿之助さんの鬼女になったときの姿が圧巻でした。
道成寺は、昔からいずれやってみたいと思っている作品で
日本舞踊を習っていた時も、これを踊れるようになるのが目標だったっけ。
白拍子の玉三郎さんの美しいことといったら・・・
時にかわいらしく、時に妖艶で、そして時に恐ろしくて・・・

刺激とヒントをもらっちゃいました(*‘‐^)-☆

神話☆

2010年01月23日 18時49分49秒 | 日記
神話にはまっている。

私の思考はどうしてこうも広がっていっちゃうのか・・・
収集がつくのかなぁ・・・
いや、結論にいきつくための大切な作業なのだ!

・・・・・・・・・

と、にわかに正当化しつつ
今は、神話にはまってましてσ(^◇^;)。。。

皆さんはご存知でしょうか?

  金枝篇

という研究書の存在を。

私は知らなかったのです、ハイ(^_^;)

これまで、聖書の創世記やヨハネの黙示録は
読んだことがあったけど

  金枝篇

という書物に行き着いたは初めて。

バナナ型神話という言葉から辿り着いた書物だった。

バナナ型神話とは

  神が人間に対して石とバナナを示し
  どちらかを一つを選ぶように命ずる。
  人間は食べられない石よりも、食べることのできるバナナを選ぶ。
  変質しない石は不老不死の象徴であり
  ここで石を選んでいれば人間は不死(または長命)になることができたが
  バナナを選んでしまったために
  バナナが子ができると親が枯れて(死んで)しまうように
  またはバナナのように腐りやすく脆い体になって
  人間は死ぬように(または短命に)なったのである。

という説話(以上「Wikipedia」より)

知恵の実を食べたアダムとイブがエデンの園を追放された神話は
知っていたけれど、バナナ型神話なる言葉は知らなかった。

マジ、知らないことがあり過ぎだぁ・・・

と、冷や汗をかきながら
ここ数日は、このあたりの調査で日が暮れて・・・

「金枝篇」を全部読む時間はないので
取り急ぎ、ネットで調べただけなので
真理にいきつくには程遠いとは思うが
あらかたの内容は一応把握したつもり。

コッポラの「地獄の黙示録」は「金枝篇」がベースにあるそうで。
映画の内容を思い出し、言われてみれば確かにそうだと思った。

なるほどねぇ~
こうやって利用するんだね、巨匠といわれる方は(゜ー゜)(。_。)(゜-゜)(。_。)ウンウン


ムム?
私は、いったいどこに向かおうとしてるんだろう??

いや、書きたいことは明確なのだ。
これはあくまでも材料、材料!

知的好奇心が旺盛なのは
悪い事じゃありませんよねσ(^◇^;)。。。


一昨日は、舞台屋さんとの新年会を我が家で開催。
またまた明け方まで、舞台造りや作品づくり
人間関係云云まで、話題は多岐にわたり
楽しく有意義な時間を過ごすことができた。

ただ明け方まで起きている生活を修正したいのに
まったくもって修正できそうにない生活サイクルになっていて・・・

取り敢えず、台本が上がるまでは
このパターンでいくしかないな・・・
と、半ば諦めている今日この頃です(^_^;)

禿鷲

2010年01月20日 05時46分49秒 | 日記
ひょんなことからフリーメーソンについて調べだしたら
こんな時間になってしまったσ(^◇^;)。。。

実は以前から気になっていたが
なかなか調べるきっかけがなく
中途半端な情報しかもっていなかった。

まあ、調べたといっても
思いつきでネット検索しただけなので
専門書を読まなければ真実には近づけないだろう。

が、今はそこまで調べる余裕はない。

現時点で分かったことは

  都市伝説がいつの間にか
  私の中にも入り込んでいたこと

フリーメーソン→秘密結社→秘密裏に国家の裏側で暗躍する集団
のイメージがいつの間にか出来上がっていた。

ところが調べていくと、かなり誤解があることが判明。

事実と妄想が都市伝説を生みだし
真実とはかけ離れたイメージを持っていた自分が
とても情けなくなった。

  デマや噂を信じちゃいけないなぁ・・・

と反省した(^_^;)

収集した情報の中で一つ気になったのは

  禿鷲

について。

米貨デザインにある禿鷲

「死と再生」の象徴とのこと

で、気になったのはここから

  これは、「生と死」「善と悪」の双方にまたがるのが
  リーダーシップの基本とみなした
  フリーメーソンの一大テーゼである

リーダ-シップの基本?

なんとなくわからなくもないが
なんとなくでしかなく
今一つすっきりしなくて
こんな時間に日記を書いてしまった。。

これだけの記述では判断しかねますよねσ(^◇^;)。。。