蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

プレイガイドからの・・・!

2016年05月26日 18時03分30秒 | 日記
これは初めての出来事!

それは――

プレイガイドからのチケット完売連絡です。

最初に連絡があったのは平安堂川中島店さん
次は松代文化ホールさん。

あ、もちろん、すぐに補充させていただきました(^^)

にしても、有難いことですね。

え?

なんのチケットかって?

今週末に予定している「午札騒動考」長野公演のチケットです(^^)

 

何年か前に一度だけ東急プレイガイドさんから
完売のご連絡をいただいたことがあるけれど
それ以外は、大抵どこのプレイガイドでも
売れるのは数枚程度。

今回の公演の注目度の大きさの現れですね。

昼夜2回公演で、時間別のチケットにしなかったため
心配なのは、動員の偏り・・・

日曜日ですし、昼公演の混雑が予想されます。

ご近隣の方や、夜でも可能な方は
出来るだけ夜の部にお越しください。

今日も3件の問い合わせの電話が・・・

皆様の心に響く舞台をお届け出来るよう
精一杯取り組んでまいります!

あ、そうそう!

本番日のホールロビーにはナント!!

夢幻“初”の出店が登場しますよ~ヽ(^o^)丿

宮澤さんの美味しいコーヒーも飲めます♪♪
宮澤さんのコーヒー、私はとても好き♪
濃い目のコーヒーが好きな方は
ぜひ飲んでみてくださいm(__)m

【出店者情報】
●いいあんべえ屋(宮澤さんのコーヒー屋さん)
 ホット&アイス珈琲・ホット紅茶:200円
●蔦屋本店
 クラブサンドイッチ3種:各300円
 おやき5種:各150円
●リカーハウス のもと
 冷たいお茶・ジュース 各種
●ラフテーバーガー
 ラフテーバーガー(包子という中華の皮に沖縄の角煮・ラフテーが挟まったバーガー)
 クリームチーズ豆富(豆乳とクリームチーズで出来たデザート)

尚、ラフテーバーガーさんは夕方からの出店となります。

当日の楽しみが増えました~

この出店手配、営業のSさんが取りまとめてくれています。
チケット販売から出店の手配まで、連日お疲れさまです!

皆さま、5/29(日)は松代文化ホールへ!!

 昼夜2回公演 12:30~/18:00~ (開場30分前)
 上演時間 約2時間30分(幕間休憩10分を含む)

駐車場に限りがございますので、出来るだけ公共交通機関をご利用ください。
長野駅からバスで35分かかりますが、一時間2本程度は出ているようです。

ホール駐車場は、公演日に限り、縦列で駐車していただく予定です。
そのため、上演中の出庫は不可となりますので、ご注意ください。

皆様のご来場をお待ちしておりますm(__)m

真田氏の史跡巡り♪

2016年05月24日 23時34分53秒 | 日記
昨日は、久しぶりに大掃除!
毎日、家のことはホッタラかしで
舞台にまっしぐら~
を続けていたら、散らかり放題(・・;)

オープンエアの台本執筆をする前に
まずは部屋をすっきりさせねば・・・

部屋がすっきりしていないと
脳内もすっきりせず
良い閃きが落ちて来ないのだ。

ようやく片付いて、環境が整った。
今週末の合同公演が終わったら
台本執筆にまっしぐら~~の予定(汗)

昨年から

 真田氏関係のフィールドワークをしたい!

と思っていたが、その前に真田氏の歴史を
もう一度洗い直す必要があり
なんだかんだで書籍を読む時間が取れず
こんな時期にずれ込んでしまった。

上田市在住で、信大地域戦略プロフェッショナルゼミの
一期生として共に学んだSさんにお願いして
真田氏関連の史跡を案内していただくことに。

Sさんは瞬時にご快諾をくださり
本日、史跡巡りをすることとなった。

事前に訪れてみたい史跡リストをメール送信。

いつもなら、リストを地図で確認して
自分で探しながら行くのだが
今回は地理に詳しいSさんが
ご自分の車を出して案内してくださって
本当に助かった。

同行者は劇団員ケンジ君。

平日ということもあり、他のメンバーへの
声掛けはやめました。

10:30過ぎ、高速道路上田IC傍のJAで待ち合わせ。

Sさん所有のゆったりした車で
まずは角間渓谷へ向かう。

以前、塚田理事から角間渓谷の話を伺い
ずっと行ってみたいと思っていた。

猿飛佐助が修行を積んだ場所だそうで

真田信之・信繁兄弟もここで遊んだり
修行をしたりしたそうな.。o○

上田市街地から僅か15分ほどの場所なのに
まさに秘境!
切り立った岸壁が圧巻!!

 

 

新緑のシャワーが心地よい。

すぐそばに、岩屋館という旅館がある。



ピンボケでごめんなさい(汗)

知る人ぞ知る旅館と言う感じ。

ここ、電波が入らない。
携帯のアンテナも立ちません。

 テレビも観れないんですよ~

と、この旅館に宿泊したことがあるSさんが話してくれた。

 都会の友人が来たときに一緒に泊まったんです。

とも。

都会人にとっては、まさに秘境。
贅沢なひと時を過ごせる絶好の旅館だね。

こういう場所で台本執筆が出来たらいいなぁ~

いずれそんな日が訪れることを願いつつ.。o○

少し上に上がったところに建設中と思われる露天風呂が!
で、反対側を見ると、下記のような洞穴と石碑が!



この石碑、文字がない!
どんな意味があるんだろう・・・
何か凄いパワーが出てるよね、ここ・・・

Sさんも由縁を知らないとのことだったが
後で聞いた話によると

 この洞窟に温泉を造ろうとしたのだが
 上手く行かず、何か置きたい・・・と思い
 この大きな石を置いたそうで・・・

なるほど・・・
何か置きたい・・・か・・・
わかるような気がする.。o○

ゆっくり散策していたため、気づくと12:00

本当はもっと歩いてみたかったけど
他の予定があるので、今日はここまで。

次に向かったのは、安智羅明神様。




ここは真田家の古いお屋敷跡で
松尾古城のふもとに位置するようだ。

神社のご神体は真田幸隆公の幼少の姿を写した像・・・
祠を覗いてみると・・・

 え?

像ではなく、額に入った絵がありました(汗)

 像はどこにあるの??

同行していたケンジが

 盗まれる可能性があるから
 きっとどこかに保存されてるんだよ。

と。

 かもね・・・
 でも実物が見たいな・・・

と思っていたら、このあと訪れた真田氏歴史館に
実物の写真が飾られていた。

アンチラとは薬師如来に仕える十二神将の一人
安智羅大将によるものらしい。

安智羅明神はこの地の産土神として
鎮守の神として深く愛されているとのこと。

安智羅様から見る田園風景がまた素晴らしい。


次に真田氏本城へ。

ここは大河ドラマ「真田丸」の撮影現場に使われた場所のせいか
きれいに整備されていた。

真新しい真田家の家紋「六文銭」のマークが入ったベンチが
いつも並んで、環境客らしき人々がくつろいでいる。

ここは標高が高く、景色が最高!
 

久しぶりの外出を堪能ヽ(^o^)丿

時計を見ると13:00を回っている。

 Sさん、美味しいランチのお店、教えてください。

と頼んだところ、案内してくださったのが、駅前食堂♪
以前、ここに駅があったそうな。

注文したのは、下記の2種。

ケンジが「ぽっぽや定食」


Sさんと私は「かつ重」


ぽっぽや定食⇒もつ煮+ラーメン+ライス
もつがとっても柔らかった~♪

かつ重は、ライスの上にノリとキャベツ
そのまた上にはお醤油ベースのタレがかかったトンカツが♪
ソースかつ丼のお醤油ver.
珍しいですよね~
お醤油好きの私好みの味でした(^^)
美味しかった~♪

昼食後、向かったのは長谷寺(ちょうこくじ)

ここは、真田信繁(幸村)公の御祖父・真田幸隆公が
1547年に開いた寺院。
境内には、幸隆夫妻と子・昌幸公のお墓がある。

3人でお墓にお参りし合掌。

昌幸の長子信之公は、1622年に松代に移封されると
松代に長国寺を建立し長谷寺六世をお迎えし開山したため
この上田の長谷寺は、長国寺の末寺になったそうな。

松代の長国寺には昌幸公と信繁(幸村)公の供養塔がある。

今週末は松代で公演がある。
合間をぬって寄ってみようか・・・

Sさんが、このお寺の副住職さんにアポを取ってくださり
お部屋に通していただいて、美味しいコーヒーを
ご馳走になりながら、暫し歓談。

副住職のM氏は、町の活性化を目指し
社会福関係のNPOを立ち上げ活動されている。

素晴らしいですね~

素敵なご縁に感謝!

お寺のお堂の前に、ナント!
藁で造られたお馬さんが!!!


境内には、自由につくことができる大きな鐘が!!

せっかくなので、ケンジ君に鳴らしてもらいました。


いい音だ~
鐘の上部には六文銭が刻まれている。

このお寺、入り口にもお墓にも
6体のお地蔵さんがいる。

気になったので帰宅後、調べてみた。

六地蔵(ろくじぞう)

 地蔵菩薩の6分身をいう。
 生前の行為の善悪のいかんによって
 人は死後に、地獄、畜生、餓鬼、修羅、人、天という六道の境涯を輪廻・転生するといわれるが
 六道のそれぞれにあって衆生の苦しみを救う6体の地蔵菩薩(ぼさつ)のこと。
 地獄道の檀陀(だんだ)、餓鬼道の宝珠(ほうじゅ)
 畜生道の宝印、修羅道の持地(じじ)
 人間道の除蓋障(じょがいしょう)
 天道の日光の各地蔵菩薩とするが、異説もある。
 (以上「コトバンクより」)

狂言にもあるそうで。
詐欺師が六地蔵を求める田舎者をだまそうと偽仏師となり
三人の仲間を地蔵に仕立て、居所を変えて六体に見せかけるが見破られる―

寄り道好きな私です(笑)

最後に、真田氏歴史館と真田氏館跡(御屋敷公園)へ。

ここは、真田氏の戦いの足跡や武具甲冑など
真田一族に関する資料が展示されている資料館。

入口を入ってすぐ目に入るのは真田幸村公の銅像と
真田十勇士のイラストが描かれた絵凧。

暫し館内を見学。

槍の長さにびっくり!

武田家の槍は、真田家の槍よりも更に長い!!

これじゃ近くに寄れっこない・・・
けど、相当重いだろうな・・・
この槍を使いこなせる武人か・・・

真田氏が上田城を築城する以前に居住していた館跡「御屋敷公園」

御屋敷公園の東側には、昌幸公が上田城に移る時に
勧進したといわれる皇太神社がある。

この「皇大神宮」は、真田昌幸公が上田城に移るとき
この場所が荒れてしまうのを憂いて
神宮を祭って神聖な場所として末永く
大切にされるようにしたと伝えられているそうで。

礼に則って3人でお参り――

ここは、つつじの名所として知られているそうだが
私は大きな松の木がたくさんあることにも驚いた。
どれも立派な松なんですよ~

出陣広場と呼ばれる広場の傍らに
芝居小屋のような造りの小屋があり

 何に使うのだろう?

と不思議に思ったが、何も説明書きがない。

寄り道が好きな私は帰宅後、ネットで調べてみたが
ざっと調べた限りではわからない。

気になるな・・・

誰かご存知の方、教えてくださいm(__)m


史跡巡り中、どこでも目にしたのが

 6枚並べた硬貨(1円玉、五円玉、10円玉)
 赤い旗
 六文銭

これらが、至るところにありました。

上田は「赤」と「六文銭」のイメージ

イメージ戦略か――


史跡巡り後、Sさんが紹介したい高校生がいるとのことで
Yさんと行き合い、若干相談に乗った・・・感じ??

意欲とエネルギーのある素敵なお嬢さんでした。

この話はまた後日ということで…

Sさん、一日お付き合いいただき
とても助かりました!

誠にありがとうございましたm(__)m

再演効果☆

2016年05月22日 23時04分28秒 | 日記
朝から劇団員は大工の棟梁Sさんの作業場にて
トンテントンテン大道具製作。

Sさんは休日返上で協力してくださっている。
誠にありがとうございます!

今日で完了すべく頑張っていただいたが
製作点数が多く、完成に至らず。

来週は合同公演につき作業不能(^_^;)

なので、6月第1週の完成を目指す。

いくつか骨組みが出来たので
次は「アレ」の製作だ!

「アレ」は型紙製作に手こずりそう・・・

けど「アレ」が出来ないとシンヤ君の出番が遅くなり
本番に間に合わなくなる可能性が・・・

来週火曜日の稽古を潰して
アレの製作にあてるか・・・

Sさんに造っていただいた骨組みを生かすも殺すも
「アレ」次第、ガンバルゾ~~っ!

午後から合同公演の稽古。
今日は、一重山太鼓さんも参加してくださり
太鼓シーンを修正、きっかけ確認をしつつ
初演より良いシーンに仕上げるべく稽古稽古!

みんな汗だくで頑張ってくれている。

90分ほどの稽古を経て、随分と良い感じになって来た。

演出の村上さんからもOKが出て、ホッ。

あとは、役者陣の心持ち一つ・・・

ここまで来ると、役者の心持ち一つが
舞台の良し悪しを左右する。

演劇とは、そういうもの.。o○

もちろんしっかりとした台本があって
基礎がきちんと出来ている役者がいて
演出プランがあった上での話。

初演後、稽古が暫くお休みで
再開後も、一週間に2日しかなく

 大丈夫かな・・・

と思っていたが、ナンノナンノ!

みんなダレるどころか、役を深めようと
それぞれ努力しているのが、見てわかる。

これは、初演以上の舞台になりそうな気配。

特にアクトスペースこけら落とし公演「KENJI」に
出演したメンバーの成長が著しい。

他の舞台に立つことで
先月の舞台を忘れてしまうのではないか・・・
という声もあったけど、そんなことはない。

小池さんや舞台に関わる人々から刺激を受けて
進化しつつあるのが見てわかる。

私自身も、小池ワールドにどっぷり浸かり過ぎたので
台詞を忘れてしまうかも・・・と危惧していたが
そんなことはなかった。

時間をかけて舞台を製作する良さを
ここに来て改めて体感。

初演後、45日~60日程度の時を経て再演する!

但し、この期間、日常生活に費やしただけでは効果なしかも。
頭の片隅でいつも役のこと考え続け、深めていく。

またいつか、このスパンでの上演にチャレンジしてみよう。

やっぱり再演っていいね。

夢幻作品も再演したい作品がいくつもある。

来年は、再演作品にしようかな.。o○


稽古終了後、MA会場へ移動。

今年のオープンエアに初参加することになったKさんが
MAも休まずに参加している。

 Kさん、体力は大丈夫ですか?!

だって、オープンエアの稽古は体力を使うし筋肉痛も著しいはず。
その稽古の次の日のMAに、しかも遠方から連日参加するとは・・・

Kさんは、Sさんの紹介で3月からMAに参加し始めた。
最初のうちは、二人で参加していたのだが
そのうち、それぞれ自分の都合の良い日曜日に
参加してくれるようになった。

Kさん曰く―

 MAに来ると月曜日の身体と心の調子がいいんですよ~
 休むとね、月曜日の調子が悪いんで・・・
 体力的に疲れる部分はあっても
 MAに来た方が、遥かに調子がいいんです!

だって。

なんだか私も嬉しくなった。

そうなんだよね。

多少身体が疲れた~と感じていても
軽く動かすと、体も心もスッキリする。

私は日々その連続ですが(笑)

疲労度がMAXであれば、休む必要もあるだろうけど
そうでなければ、動かした方が
美味しくご飯も食べれるし良く眠れるし・・・ね。

今日の表現の時間は、もっちゃんに講師を依頼。
私はそばでサポートをしていく。

劇団員にWS講師を任せられるように・・・

みんなが自立して動けるようになれば
もっと色々なことにチャレンジ出来る・・・はず♪

オープンエアシアター2016 稽古2日目♪

2016年05月21日 23時05分07秒 | 日記
今日は午後から合同公演の稽古。
集まりが今一つ・・・

皆さん、それぞれご予定があるので仕方ない。
私は私の演技を検証し実験するのみ.。o○

夕方、オープンエアシアターのWS会場へ移動。

参加者は、みんな元気いっぱい♪
MMT(夢幻マッスルトレーニング)の覚えの早さにびっくり!
 

今日は子どもたちと一緒にスローモーション鬼ごっこを行った。
鬼に捕まりそうになると、スピードが早くなる。
これはNGだよ~(笑)

基礎訓練はしっかり行い、遊びを通して
舞台の身体をつくっていくのが
このワークショップの目的(^^)

締めはグループエチュード♪

このお題は、何度もやったことがあるが
新たな切り口の即興劇を見る事ができ
大変面白かった!

これからが楽しみなメンバーです(^_-)-☆

帰りにみんなとご飯を食べて行こうかな・・・と思ったが

 あ・・・スケジュール表が完成していなかった・・・

合同公演の仕込み~バラシまでのタイムスケジュールが
まだ作成途中だったことを思い出し、断念。

参加者とのコミュニケーションも大切♪

新メンバーともお茶したり、ご飯を食べに行ったりしたいな.。o○

横道好き?!

2016年05月20日 23時03分09秒 | 日記
真田氏を調べながら、つい横道にそれて
なぜか信玄公を調べ出したりして・・・

武田信玄公と勝頼公については
劇団本公演「川中島、カケル!」の執筆で
随分調べたんだけどね。

今回改めて興味を持ったのは信玄公の名言。

『 およそ軍勝五分をもって上となし、 
 七分を中となし、
 十分をもって下となす。
 そのゆえは、五分は励みを生じ、
 七分は怠りを生じ、
 十分は驕りを生ずるがゆえ、
 たとえいくさに十分の勝ちを得るとも
 驕りを生ずれば、次には必ず敗れるものなり。
 すべて戦いに限らず、世の中のこと、
 この心がけ肝要なり。 』

この遺訓、どこかで聞いたことはあったけど
インプットしていなかった。

勝負はぎりぎりで勝つのがちょうど良いと。
次は負けてしまうかもしれないと思い
稽古に力が入るからだとか。

圧勝すると、油断や甘えが生まれ
次は負ける確率が上がるそうで。

腹八分目は知ってるけど、軍勝五分とは・・・
五分は引き分けで勝負つかず・・・だと思ってた。

が、勝てば奢る心が生じるのは世の習い。

奢らず、常に次なる高みを目指し精進を重ねる――

何にでも通じることですね。

この遺訓が生まれた背景には下記の僧侶の教えが!

■快川(かいせん)紹喜
 美濃国出身。
 長良の崇福寺で修業、臨済宗の妙心寺でも修業を重ねた名僧。
 信玄の要請で1555年、恵林寺住持として入山。
 一年余りの滞在で崇福寺に戻るが
 信玄の再度の要請で崇福寺住持を辞し恵林寺に再入山。
 快川は晩年の信玄の心の支えとなり
 また禅学の師として人間形成に大きな影響を与えた。
 上記遺訓は、快川が説く、ゆとりの思想の表れでもある。
 武田の軍旗とされ「風林火山の旗」の名で親しまれる孫子の旗は
 この快川紹喜の筆によるものと伝えられる。

快川和尚は、恵林寺で織田軍の焼き打ちにあったとき

 心頭を滅卻すれば 火も自ら涼し

と言い、燃え盛る炎の中で静かにあの世へ・・・

実は「マレビト」に登場した和尚さんに
言わせた台詞だったりする。

快川和尚はこの逸話が有名だが
信玄公にも多大な影響を与えていた。

人は、環境によって形成される。
人は、影響を受けて形成される。

どんな人と縁して、どんな環境に身を置くか―


あーっ!
真田氏に戻らねば…