蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

ない!

2011年05月31日 23時17分09秒 | 日記
ない…
なぜ?
なぜこれだけないの?
……

「KAGUYA」の再演が決まってから
2002年のデータを調べていたが
なぜか2002年のデータだけが
すっぽり抜け落ちている…

パソコンを二度買い替え
現在使用中のパソコンは3台目。
けど、データのバックアップは
とっていたはず…なんだけどなぁ…

MOに保存してあったと思い
友人からMOを借りて確認したが
旗揚げ公演のデータのみで
「KAGUYA」のデータがない。

台本と創作過程を記述したノートはあるが
台本・企画書・チラシデータ等がない。

当時在籍していた劇団員Nさんに連絡をとったところ
以前使用していたパソコンがあるとのこと。
早速、パソコンごと借りてデータチェック。

ありました!
台本データが!!

良かった…

けど、チラシデータはやっぱりない。
あの頃は、パソコン初心者で
ひたすら創作に追われ
やみくもにパソコンをいじり倒しながら
必死に作ることだけをやっていたんだわ、きっと。

夢幻を立ち上げる少し前にパソコンを購入し
特に勉強もせず、自己流で今のスキルを身につけ…
やらざるを得ないから、やり続け
いつの間にかいろんなソフトを使えるようになり…
なので、保存の仕方を間違えた可能性が…
アホですねぇ…

データ管理の重要性を痛感。
今年のオープンエアが終わったら
これまでのデータを整理して
改めてバックアップを取りなおそう。

当時の創作ノートを見て

  ホントよく調べてたわ、私…

今は、大分ポイントを絞って調査するようになったが
2006年くらいまでは

  数打ちゃ当たる!

枝葉を某大に調べ過ぎ
あれもこれも詰め込み過ぎて
わからない作品になっていたんだ…
当時は、指摘されても
何がいけないのかよくわからなかった。
今は、当時の脚本を読んだり観たりすると
あれこれ気付くことがたくさんある。

テーマや描きたい出来事の輪郭が明確になるように…

今年の「KAGUYA」は上記の視点で
新た書き直してみよう。

去年、第一回オープンエアシアターのビデオを観た時も思ったが
演出面は「面白い」と思う部分があるが
台本に関しては「未熟」だと思うところばかり。

ひたすら創り続けてきた私にとって
再演は、作品を見直す良い機会になりそう。

オープン参加希望者が更に…

2011年05月30日 23時41分02秒 | 日記
昨日と今日、三人のオープンエア参加希望者のエントリーがあった!

嬉しいことですねぇ~

今なら台本執筆中なので、ギリギリセーフ。
台詞を作ってあげることができる。

明日、早速オーディションを行う予定。

そうそう♪
明日は、所属員のキャスティングオーディション日でもあります。
ここ数年、この形式は取ってこなかったが
劇団創立当初は毎年行っていた。
本公演での全体のダレ加減を見て
私自身にも慣れがあったのかもしれないと猛省。

キャスティングオーディションを実施し
新旧に関係なく、まっさらな目で
現在の所属員たちの実力を吟味して
適切なキャスティングをしていこう、と。

襟を正して舞台に臨むために…

オーディション内容の事前通達はなし。
その場で即刻演じてもらう、というのは
実力を見るのに一番妥当な方法だ。

一般参加者のオーディションは、上記終了後に実施予定。

うふふ…
明日が楽しみです♪

ワークショップ最終日

2011年05月28日 23時26分15秒 | 日記
今日は、オープンエアシアター一般参加者ワークショップ最終日。

ここに来て、新たな参加希望者が現れ
稽古前にオーディションを行った。

オーディションが予定より押してしまって
ストレッチ・筋トレが終わった頃、稽古に合流。

発声指導をして、早速稽古に入る。

「KAGUYA」の再演が決まった時から
初演の時に好評だった演出を二つ使うことに決めていた。
台本は大幅改定になるが、この部分だけは生かしたい…

  けどねぇ…難しんだよね、これが…

まずは、参加者に参考用の音楽CDを聞いてもらい

  これをやりたいんだけど、できそうかな?

と問いかけた。

  ………

初めて耳にした人が多かったこともあり反応なし。

  これが出来たら、お客様がきっと驚くと思うの。
  やってみようと思う人手を上げて。

と促すと、ほぼ全員が挙手。

  良かった…

みんなチャレンジ精神があるようだ。
早速、試しにやってみたところ
何とかいけそうな感じ。

その後、もう一つやってみたい演出方法を提示し
みんなにチャレンジしてもらったが
これも訓練を重ねれば、何とかなりそう。

その後、ワークショップ最終日ということで
2チームに分かれて、詩を元にしたエチュードを創作してもらった。
創作時間が短かったため、残念な部分もあったが
みんな楽しそうに作っていたので◎

さて…
来週までに台本を脱稿できるか…
いや、何としても書き上げねば!

反省会

2011年05月27日 23時35分27秒 | 日記
今日は、劇団本公演の反省会。

これまでは、青年団員のみの反省会だったが
今回は、キッズも参加。
一番低年齢のユウキ君も三年生になり
振り返って考えることが出来るかな?と。

そして今日は特別にT理事にもご参加頂いた。
厳しいご感想・ご意見を話して頂くために…

まずは、反省すべき要点を記載した用紙を
キッズ・青年別に作成し全員に配布。
全ての項目を全員に記述してもらうことにした。

言葉で反省を語っても、人間ってすぐ忘れちゃうんだよね。
で、同じことを繰り返す…
なので、この反省文をオープンエアシアター用ノートの
一ページ目に貼り付けてもらって
折々に読み返してもらおうというわけ。

これは色々悩んだ末の手法だった。

私にとっては、オープンエアを成功に繋げるための反省会。
あまりにも未熟な部分が多い若きメンバーたちが
無事故でより良い舞台造りを担える団員になるためには…
と、ここ数日考え込んでいた。

  このままでは、事故が起きる…

そんな予感がしてならなかった。

劇団本公演は、表向きには一応成功と言えるかもしれない。
が、私の視点から見ると、危ういことばかりだった。

  舞台に向かう姿勢から見直さないと…

みんなやる気はあるメンバーのはず。
ところが

  何かがおかしい…
  何が邪魔してるんだろう?

一つ一つの出来事を振り返りながら
分析を続けていたが、今日みんなに記述してもらった文書を読んで
その原因がはっきりわかった。

  初めてだから…
  経験が少ないから…

と、半数以上の団員が思っていたのでした。

私は、それを百も承知の上で
劇団本公演の重要度やチケット金額についても話し
真剣に取り組んでもらえるよう促してきたんだが…

もちろん遊び半分で取り組んでいる団員はいなかった。
けど、どこかに甘えがあったんだよね。

この問題点に早く気付けば…
というか気付いて叱咤激励してきたつもりだが
払拭させることが出来なかった…
全て私の責任です…
本当に申し訳ありません…

最後にT理事から耳の痛いお話を頂戴した。
団員がご来場下さったお客様から
伺って来た感想は、どれも温かいものばかりで
T理事の言葉はかなり衝撃的だったことだろう。
が、みんなに目を覚ましてもらうには必要なことだと思い
あえて、ご参加頂いたのでした。

今日の反省会は、私を含め全員が
自分の状態を振り返る良い機会となった。
残念ながら参加出来なかったメンバーが二人ほどいるが
後で文書を提出してもらおうと思っている。

明日から本格的にオープンエアに向けての稽古が始まる。
反省会で気付いたことをしっかりと胆に銘じながら
全員が真剣に取り組んでいけば
きっとより良い舞台をお客様にご提供できるだろう。

今日の気付きを忘れないでね、団員諸君。
私も忘れません。

東京原子核グラブ

2011年05月26日 23時18分32秒 | 日記
今日は、市民劇場の5月例会。

演目は「東京原子核クラブ」(作/マキノノゾミ 演出/宮田慶子)
俳優座劇場プロデュース公演だった。

この作品は、ノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎博士の若き日々をモデルに
東京は本郷の下宿屋の住人達の青春の日々を描いたドラマ。

マキノさんの作品は一度観てみたいと思い
とても楽しみにしていたため
カン太の稽古日だったが、団員に自主稽古にしてもらい
会場のホクト文化ホールに向かった。

ホクトの中ホールは残響音が長くて
台詞が聞き取りづらく
演劇人たちには評判の悪いホールだったが
壁面全体にカーテンを吊ることで
残響音を減らすことに成功したと聞いていた。

私は一階席の後ろから二列目中央付近で観劇。
以前より随分声が聞き取りやすくなっていたように感じたが
真中あたりはどうだったのだろうか?
今度、市民劇場の事務局長さんに聞いてみよう。

今回の舞台は、まず、舞台セットが凄かった!
下宿屋のセットなんだけど、二階建てで
屋根もあり、扉の開け閉めも全く違和感がない。
水道もあり、精巧に造られているセットだった。

宮田さんの演出は久しぶりに観劇。
以前観た時はそれほど感じなかったが
今日は、役のキャラが明確に違っていて
そのアンサンブルが見事だった。
最初違和感があったキャラクターも
観ていくうちに、その違和感が説得力に変化。
これは、私にとって一番の収穫だった。

そうか…こういうキャラ作りもあるんだな…と。
そして、あんなキャラクターをいずれ演じてみたいとも思った。

あ!
二瓶鮫一さんが出演していたんですけどね
あの年齢で、あの声量!
そしてアクティブな動き!
感服しました。
努力し続ければ、何歳まででも役者は続けられるんだ…と。

前半は、コメディタッチで時々アザトサもあったけど
テンポよく楽しんで観れた。
後半、日本が原子爆弾製造に躍起になっていく裏側が
登場人物の会話によって語られ
その後、空襲があり終戦…
最後は焼け焦げた下宿屋に変化して終わるのだが…

科学者…というか人間の欲求の恐ろしさはわかるし
第二次世界大戦中に日本が湯川秀樹を中心に
原子爆弾製造を試みていたことも知っていた。
知っていたから物足りなく感じたのか…
うーん…
多分…
もっと愚かさかげんをみたかったんだ、私…
ウランが手に入らない以上、原子爆弾が作れるわけもなく
しかも実験設備もお粗末。
そんな日本が設備もウランも持っている米国相手に
戦争を始め、できもしないものを
自分たちの技術力を過信し
入らぬプライドを持ち続け
果ては、米国に原子爆弾を落とされて…

その辺りが、台詞だけでさらりと流れてしまったため
物足りないと感じたのかもしれない。

理化学研究所と下宿屋の着想は
別の作品でも使えるなぁと思ったり。
ただ、あんな凄いセットは夢幻じゃ当分無理ですが。。

その後、私が10年以上前在籍していた劇団KのMさんとお茶。
彼女には、カン太の外部出演をお願いしていたのだが
その前に、オープンエアシアターの特別出演として
夢幻の作品に協力してくれることになった。

私は劇団Kの演出家をされていたK先生に
物凄く恩を感じている。
私の演劇の基礎は、K先生に教わったと言っても過言ではない。
10代の頃から役者はやっていたが
理論的な演出で、わかりやすく指導して下さったのがK先生だった。
いろんなタイプの演出家がいるので
良し悪しは受け取る側次第だと思うが
私が演出家の仕事をする基礎を培ったのは劇団Kであることは間違いない。
K先生の指導方法を思い起こしながら
私なりに改良を加え、今の私の演出スタイルが出来あがったのだと思う。

あ、造っている舞台は、かなり異なるものですけどね…

自己都合で退団したため、Mさんたちとの再交流まで長い時間を要したが
その間もずっと

  いずれ、劇団Kのメンバーとまた一つの舞台を創れたら…

と密かに思っていた。

今回のMさんの出演により、その実現も夢ではないかもしれない。

こうして以前の仲間たちとの繋がりを復活させながら
新しい演劇仲間との繋がりも広げていくことで
長野の演劇界に大きな波を起こすことができたら…
いい…ですよね♪