蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

効果を狙う効果音

2012年07月31日 03時04分57秒 | 日記
当たり前のことなんだけど…
今更ながらに、効果音の効果音たる所以を知った。

これまで何十本も芝居を作り
舞台音楽はもちろんのこと
効果音もこだわって来たつもりだが
今回は、これまでと異なる視点から
効果を狙ってみようと思い立ち
音響担当のNさんに相談したところ
私が抱いたイメージを理解してくれて
製作を試みてくださった。

今日は、そのNさんとの2回目の打ち合わせ。
のはずだったが…

昨夜からエンディングの演出を熟考し
台本を修正することに決定。
それに伴い、大道具の追加があり
スタッフに了承をもらう必要があったため
Nさんとの打ち合わせの前に
舞台監督Tさんと照明のHさんを交え
再度、道具関係の打ち合わせを行った。

私のイメージプランを説明し
実行可能な手順をご相談。
皆さんのお知恵を借りて
イメージ通り行けるプランが出来た。

18:00から音響製作開始。

早速Nさんにお願いしてあった効果音を聞かせていただいた。

  おお~なるほどぉ~

と納得する効果音だった。

同社のTさんが

  Nは色々な音を聞いて、あれこれやってましたよ。

と。

  有難いなぁ~
  良いスタッフさんがいてくれるから
  良い舞台が出来るんだよね

と改めて思った。

その後、他の効果音を試行錯誤しながら製作。
気付くと22:00を回っていて、びっくり。

実は深夜、もう一つ別のイベントの打ち合わせが入っていて

  まずいっ!遅れる!
  あ…そうだ…
  エンディング曲に関する決定事項を
  Moriさんに伝えて、修正してもらわねば…

ってなわけで、急いで自宅に戻り
Moriさんに台本修正版を添付メールで送信して
電話で説明しつつ、音楽の修正箇所を依頼。

  皆さん、ご協力をありがとうございます!

23:00過ぎ、慌てて某打ち合わせ会場に向かう。

何の打ち合わせかというと

  小布施若者会議

これは、小布施町の若者たちにが立ち上げた全国規模の組織。
これに、夢幻工房の劇団員たちがエントリーすることになり
私は、アドバイザーとして打ち合わせに参加。
代表者はケンタロウ君の予定。

午前1時、終了。

関係者の皆さん、深夜までお疲れ様でした!

さて…台本の具体的な修正に入らねば…

茹だる・・・

2012年07月29日 23時59分14秒 | 日記
今日の稽古は9:30開始。

暑い…
茹だるような暑さだ…
湿度も高いし、熱中症にならないよう
水分補給を促していかねば…

基礎訓練後、出演者に修正点を伝え
午前中は、主役の稽古。
群衆は身体表現の自主稽古をしてもらった。

午後は、衣装のKitamuraさんが早替えの衣装を持って来て下さった。

  うん!これならいける!

ありがとうございます、Kitamuraさん!

午後は、私がマッチと子どもたちが出演するシーンを中心に見て
群衆は、Tさんにお願いして修正したシーンを見て頂いた。

感情と身体の一体化…
これが一番難しいんだよね。
その役の前提条件(身の上、環境、価値観、登場前の心理と状態)を考え
今の態度を生み出し表現することが出来ればベストだが…

あと残すところ、主役陣の見せ場とも言えるシーンと
エンディングシーンのみ。

来週末には、全てのシーンの稽古を終えることが出来る見込み。
あとは、出演者の心と体が一体化するように導いていこう。

にしても…暑い…
集中力に自信がある私も、稽古中に
何度か頭がぼーっとして来て
そのたびに、自分に喝を入れ…
何とか乗り切ったが、中学生のMちゃんが
元々体調が悪かったこともあり
軽度の熱中症の症状が出たため
保護者の方に迎えに来て頂いて早退。

これから、もっと気温は上がっていく。
参加者が熱中症にならないように
それぞれの体調を注意深く見守っていこう。

夜のMAは、バレエ2時間。
バレエは、自分の体を知るのに効果的。
だから、出来るだけ大勢のメンバーに
参加してもらいたいと思っているが
今日は、さすがにみんなバテたようで
MA参加人数が極少だった。
おかげで、バレエの時間は
個人レッスンのような濃密な練習になったようだ。

深夜、Moriさんからエンディング曲が届いた。

  そうだ…芝居の終わり方を再考する必要があった…

まずは音楽を徹底的に聞き、イメージを膨らませよう♪

通し稽古

2012年07月28日 23時14分31秒 | 日記
今日は、9:00~12:00まで声楽隊の稽古。
役者陣は、13:00~21:30までの長時間稽古。
これから毎週土曜日が8時間30分
日曜日が6時間30分の長時間稽古になる。

声楽隊は、作曲家Moriさんがご指導下さっている。
大きな楽曲作りは、残すところ2曲。
今日はクライマックスに流れる変拍子の歌を聞かせていただいた。
私は一昨年から5拍子のリズムが気にいっていて
今回もお願いして、変拍子曲を作曲していただいた。

  やっぱりカッコいい!

演出・音楽・歌声、そしてダンサーによるダンスを
イメージしただけで鳥肌が立つ。

残すはエンディング曲…

ラストの演出は、ほぼ固まっている。

が、一番最初に考えたラストが捨てきれず
ずっと考え続けて来た。

現在のラストはベター
何とかベストだと思えるラストにしたい…

映像なら可能だが、生の舞台では不可能と思えるラストを
可能にする手法はないのか…

この考えが捨てきれず…
捨てきれないのに、明確な答えが見つからず…

  月曜日がタイムリミットだよね…

じっくり考えたいのに、思考時間が取れない。
取り敢えずこの週末を乗り切ろう…

午後は、群衆稽古中心。
舞台写真を撮影して下さるMさんが稽古見学にいらしてくれた。

昨日から東京在住の研修生マッチが稽古に合流。
本当は、マッチの稽古を入れたかったが
群衆シーンで、うまく機能していないシーンがあり
まずは、そちらを優先することに。

19:00、MoriさんとパーカッションのHatanoさんにご参加いただき
通し稽古が始まった。

笑いが随所で起きる。
これほど笑い声が絶えない通し稽古は初めて。

  うーん…
  笑いが多ければ良いってものじゃないよね…
  本筋がお客様に伝わらなければ意味がない…

最後のクライマックスからエンディングを抜いた
10分の9を通すことができて、全体像が見え
修正すべき点がいくつか明確になった。

上演時間が2時間を越えそうなので
カットをする必要もある。

今夜一晩考えて、明日の稽古で修正をかけねば…

うーむ…
どこを削るか、それが問題だ…

Mさん、Moriさん、Hatanoさん、ありがとうございました!

助かってます♪

2012年07月27日 23時23分15秒 | 日記
今週水曜日から連日稽古に参加して下さっているTさんは
オープンエアの稽古初めから、ずっと
演出の私のサポートをして下さっている。

或る程度演出プランが定まって来たこともあり
私がメイン稽古をしている間
別の場所で、Tさんが他のシーンの稽古の
チェック及びアドバイスをして下さっている。

自主稽古も大切だけど、客観的に見て
アドバイスをしてくれる人がいたほうが
みんな気付きが早くなる。

Tさんは

  役に立ちたい

と仰って、自分の時間を費やして
稽古に参加して下さっている。

本当に有難いことです!

今日は、午後からガンちゃんとKさんの稽古。
二人は夫婦役なんだけど、なかなか夫婦らしく見えず
ガンちゃんは、光が見えない状態が続いていた。

が、ようやく今日、その暗闇がら脱出?!

きっとTさんのアドバイスや
Kさんとコミュニケーションを多めに取るように
指示したことが良い方向に作用したのでしょう。

演技は、目的を忘れてしまったら単なる行為になる。
左脳じゃなくて、右脳で…
心と丹田と皮膚感覚で目的を感じられるようになることが肝要。

ここで障害になるのが、養老孟司さんが仰るところの「バカの壁」

人の心は複雑で、心の置きどころにより
受け入れ態勢OKの時と、NGの時がある。

まあ…
簡単に言えば、テンションの高低なんだけどね。

これは演技だけじゃなく、何事にも言えること。

しかも、その時のテンション次第で
言葉の受け取り方も変化してしまう。

  やっかいだなぁ…

と思う反面

  興味深いなぁ~

とも思う。

お陰さまで、演出しながら毎日
人間観察をさせていただいています!

にしても・・・

「本物の思い」があれば、ブレないんだよね。

と、つくづく思う。

気付いて欲しいな

「本物の思い」を持つ大切さを…

あっ!

本日、長野県知事より、公演パンフレットにメッセージをいただきました!

  ありがとうございます!

お口添えとご足労を賜りました皆様に
心より御礼申し上げます。

さあ、今週末が一つの山場。
ここで、ライン越えができれば
今年は更にハイレベルな舞台を目指すことが出来る―

感情と身体

2012年07月25日 23時35分14秒 | 日記
~失われた身体性を呼び覚ます~

これは、今年の私の目標の一つ。
そのために発案したのが「夢幻∞マッスル・トレーニング」
これは、かなり効果を上げていて
徐々にみんなの体が、自由に動くようになってきた。

演技には感情も必要だ。
そのためには、役の状態を理解する必要がある。

  前提条件は?
  性格は?
  環境は?
  価値観は?
  他の役者との関係性は?

などが、はっきりしていないとリアクションが取れないし
リアクションだけ無理に取ろうとすると
違和感の残る演技になってしまう。

私は、「スイッチがON・OFFするポイント」と
ONした時の「感情の割合」さえ掴めれば
不自然でないリアクションを取れると思っている。

言葉で言うと

  わかるわかる!

と思う人も多いようだけど、いざ演じるとなると
案外難しいようで…

ただ、自分が劇中人物としてなぜ登場して来たのか
なんのためにそこにいるのか
どうしたいと思っているのか
は、台本を読めば大抵の人が理解できるはず。

感情はね。
誰しも日常で使ってるんだよね。

だから、失ってしまった身体を取り戻すより
ずっと容易なはずだと私は思っている。

そのため、これまで身体の活性化をメインにして来たが
これからは出演者の感情と皮膚感覚の活性化もプラスして
昨年よりクォリティの高い舞台になるように
みんなを導いていこうと思っている♪