蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

アクトスペースチャレンジ2016 [KENJI] 参加資格枠拡大!

2016年02月28日 23時19分45秒 | 日記
長野市芸術館がいよいよ5月にオープン!

演劇に特化した劇場小ホールB
その名は―

 アクトスペース

そのこけら落とし公演に選ばれたのが
元パパタラフマラの演出家・小池博史さんが
構成・演出・アートディレクションする市民参加型の公演。

そのタイトルは―

 KENJI

生誕120年を迎える宮澤賢治さんの世界をモチーフに
公募で選ばれたパフォーマーとサポートスタッフ
ホールスタッフが協同して、2週間で作品を創作する。

詳細は、長野市芸術館HP『参加する』ページをご覧ください。

こけら落としにワークショップ公演?

と思った方も多いのでは?

無謀のようにも見えるが、見方を変えれば
画期的な事業でもある。

このWS作品がどんな仕上がりになるかによって
今後のアクトスペースの事業ベースが決まるかもしれない―

当初応募資格年齢が18歳~25歳という若年齢層で
うちの劇団員は皆がっかりした。

特にケンジ君は、3年前にガンちゃんと2人で
茅野市民館で開催された小池さんのWSに参加し
小池ワールドを体験し、その魅力に魅せられた一人。

そのがっかりぶりは、傍からみていてもわかった。

 やっと長野市に小池さんが来てくれることになったのに
 自分にはチャンスもないのか・・・

オーディションで落とされるなら、まだわかるが
資格すらないというのが、相当ショックだったようだ。

当初の芸術館側の考えとしては、高校を卒業しても地元に残っている
18歳~25歳の若者に頑張ってほしいと思ったとか。
どこの地方でもこの世代が文化活動のエアポケットになっているそうだ。

確かに・・・
高校を卒業をすると、演劇にしても音楽にしても
長野には芸術系の大学がないので
東京か関西の大学に進学し卒業後も
そのまま東京で活動を続ける若者が多いからなぁ…

いっそ芸術大学でも作ればいいのかもね。
高校・大学の芸術系一貫校を作り
卒業生の受け皿が出来れば状況は変わるだろうな~

そして昨日、募集枠が拡大され35歳までの若者が
参加可能となった。

ケンジ君の喜びようと言ったら(笑)

今度はもっちゃんが悔しがってたなぁ。

 スケジュール調整がつくようなら
 ダメ元で申し込んでみたら?

と、そそのかしてみた(笑)

やりたければ、ダメ元でアタックするのって
私の中では“あり”なのだが・・・

私もサポートスタッフに申し込んでみようかな.。o○

義父の四十九日

2016年02月27日 23時16分55秒 | 日記
今日は、義父の四十九日―

時が過ぎる早さを思う…

義父は1月16日に他界した。
年末にお見舞いに言ったとき

 正月が明けるまでは頑張る
 みんなに迷惑がかからないように・・・

と言い、体はやせ細っていたが
まだ話はしっかり出来る状態だった。

が、年が明けて1月2日にお見舞いに行くと
顔がげっそりとやせこけ
話し声が聞きとれない状態に・・・

年末年始にかけて遠方から
子どもや孫やお見舞いに訪れたため
安堵してしまったのか・・・

あれから一カ月以上が過ぎて
家族と近しい親戚のみが参列し
四十九日の法要がひっそりと執り行われた。

昨年12月に結婚した長男夫婦も東京から駆けつけた。

会場は、セレモニーホール みやばら

法要が終わり、ホール内の一部屋で食事会。

義母が義父の生前の写真を持って来て
みんなに見せてくれた。

若い頃の義父は、凛として立ち姿が美しく
なかなかのハンサムボーイだった。

周囲から、義父の若い頃とうちの長男が
よく似ていると話している声が届いた。

確かに血は受け継がれているんだね―

親から子へ 子から孫へ

血は脈々と受け継がれていく。

今自分がここに存在するのは
ご先祖様のおかげなのだ。

受け継がせていただいた命を
大切にしていかねば・・・と改めて思う。

親戚の皆さんは、夢幻の舞台に足を
運んでくれている方が多く
飲料を持って挨拶に回ると舞台の話に花が咲き
皆さんから激励をいただいた。

殆ど親戚づき合いしていないのにもかかわらず・・・
本当に有難いことだと思う。

義父や義母が私の劇団活動を応援してくれていた証―

食事会を終えて、家族で亡き父の家へ。

義母が大きな仏壇を購入し、父のお骨が安置されていた。
お墓は、土地だけ購入済みだが
墓石はこれから作るとのこと。
新盆までにはお墓を完成させ納骨する予定。

長男夫婦が結婚式の時の写真とDVDを
義父にも見せたいと持ってきた。

みんなでDVDを鑑賞。

昨年の12月のことなのに
はーるか昔の出来事のようだった。

義母は結婚式・披露宴の映像を見ながら

 まるで別世界だったよ
 宝塚を見てるようだった

と。

宮殿のような式場で、人前に立つことを
職業としている新郎新婦で
舞台人が大勢参列してくださったこともあり
確かにとても華やかな式&披露宴だった。

この映像を義父に見せてあげたかった―

という言葉が喉まで出かかって呑みこんだ。

みんなそんな思いがあったのではないかと…


来月、11月に亡くなった友人の偲ぶ会を行うことになった。
特別なことをするわけではなく
彼女が生前親しくしていた友人に声をかけ
お食事をしながら、語り合う予定。

時はあっという間に過ぎて行く―

亡くなられた方々の分も
一日一日を大切に暮らしていきたい―

演劇を広めるために―

2016年02月25日 23時05分29秒 | 日記
一昨日は、中野市の職業訓練センターの就職支援講座
「表現&コミュニケーション」の最終日だった。

ストレッチ⇒筋トレ⇒発声⇒滑舌
金子みすゞさんの詩でウォーミングアップの後
先週「会社で求められる人物像」というテーマで
グループワークをして、各グループごとに
一番大切だと思うキーワードに絞り
それを元にしたエチュード(即興劇)を創作。

このワークショップでは、最終日に必ず
エチュードの発表を行うことにしている。

今回はどんなエチュードを見せてもらえるかな~♪

と、毎回楽しみにしているが
今回も内容も含めクオリティの高い発表となった。

先週、即興劇の作り方のレクチャーをしたが
必要な項目を提示しただけで
台本を作成するよう指示はしなかった。

即興劇ですから・・・

ところが、最終日に教室に行くと
みんなが台本を持っていてびっくり!

どうやら各チームごとに休み時間に相談したり
帰宅してから台本を作成したりしたようで.。o○

凄いわ~

この即興劇を作るという行為を通じて
急速にチームの団結力が上がっていく。

発表を終えて、受講生の皆さんに
この講座の感想を一言ずついただいた。

 会社員としてはもちろん
 生きて行く上で、大切なことを学んだ

 強みと弱みのグループワークをしてから
 他者の見方が変わった

 ストレッチと筋トレをすることで
 体が変わっていくことを実感した

 大きな声を出す機会がないので
 自分が大きな声を出せることに驚いた

 早口言葉を子どもと一緒に練習したら
 子どものほうが先に言えるようになった
 
 クラスの仲間とコミュニケーションを取る中で
 繋がりが深くなってきた

 クラスの人たちと短期間で近くなれた

 人と話すのが苦手だったが
 自分とは違う人間を「演じ」てみることで
 他者と話せるようになり、何かが変わり始めた

 凄く苦手で、最初は困った…と思ったが
 色々な発見があり、今はやれて良かったと思う

などなど、嬉しい感想が相次いだ。

この経験を生かして、希望の就職先に再就職して
生き生きとした社会人生活を営んで欲しいと切に願う。

「演劇」のイメージが

 恥ずかしい

と思っている人たちの多くは
記憶の中に、人前で何かした時
恥ずかしい思いをしたことが残っている。

また、演劇を演じている人を見て
憧れを抱ければよいけれど

 あんな恥ずかしいことよく出来るな・・・

などと思ってしまうと、もう演劇の世界に
足を踏み入れようとは思わないだろう。

一般の皆さんが抱く「演劇」のイメージが
良いイメージになれば、演劇を親しむ人も増加するはず。

演劇を広めるには

①演劇を体験し、面白さと効果を知ってもらうこと
②演劇に興味のない人が観劇をしたときに
 心が動く舞台を提供すること

この両輪が必要だという結論に至った。

演劇を広めるためにも、この講座
他の地域でも出来るようになるといいなぁ~

と、思っていたら、今年は講演依頼や
ワークショップ依頼が相次ぎ
今日も須坂市から新たなご依頼をいただいた。

有難いことですね(^^)

ある人から

 講演会ばかりやってると
 芝居のほうが疎かになるんじゃないの?

と言うご心配をいただいた。

芝居が疎かになるのは本末転倒だよね。

けど、演劇を親しむ土壌にするためには
この講演会活動も必要な車輪なのだ。

本末転倒にならぬよう、良い状態で
両輪を回せるように、工夫していく―

劇団員に協力してもらいながら―

これが私の役割だと信じて・・・

早朝WS♪

2016年02月24日 13時23分00秒 | 日記
早朝5:00過ぎ、自宅を出発。

昨夜も就寝が遅くなり気づけば午前3:30(汗)

一時間だけ仮眠を取って
須坂市の迎賓館へ向かう。

先月、倫理法人会様より表現&コミュニケーションWSの
ご依頼をいただき、今日がその講座日だった。

昨年暮れに、同法人会様で講演をさせていただいた折に
WSをやってもらいたいというご希望があり
今月と来月の2回に亘って、WSを行うことになり…

今日は、パワポを使わないため、準備の時間は必要ない。
テキストとホワイトボードのみで講義しながら
ご参加の皆様に、体を動かし声を出していただく。

ただこの会の講義時間は40~45分と短いため
やりたいことがやりきれない傾向があり
今日こそは・・・と思って行ったのだが
やっぱり時間が不足し、最後は駆け足になってしまった。

通常WSの時間は最低90分が必要で
参加者がしっかりと体験すると考えると
3時間は必要な内容である。

けど、ご要望がある以上、そしてそれを
お受けする以上、短いバージョンの組み立てを
再検討しなければ…と反省。

再来週のWS時には、更に内容の濃いひと時を
皆様にご提供できるようにしたい。

今日は、須坂市長様や県議会議員さん始め
田中本家のTさん、H銀行のSさん
中野市職業訓練センターの会長さん他
須坂市の素敵な皆様が参加してくださった。

終了後に、ご参加いただいた方々から
講演の打診をいただきました。

誠にありがとうございます!

このWSを通じて演劇効果に注目が集まり
北信地域の演劇人口が増えることを期待して
これからも精力的に取り組んでいこう。

WSを終えて、参加者の方々とBreakfast♪
サラダとパンとコーヒーをご馳走になりながら
皆さんと歓談させていただいた。

昨夏の堀直虎公の野外劇は相当インパクトがあったようで
須坂市の方にお会いするたび、未だにその話題で花が咲く。

皆さん、今年の野外劇も楽しみにしてくださっているご様子で
合同公演についてもご興味を抱いてくださっている。

ご期待を裏切らない舞台を何としても提出したい…

朝食中に、夢幻工房の拠点の話題に移った時
某車販売ディーラーのSさんが

 あいている建物があるけど
 観に行ってみる?

と仰ってくださった。

Sさんの店舗が丁度帰路の途中でもあったので
チラッと寄らせていただくことにした。

お店に着いたのが8:00頃。
ついでに、8:20から始まった朝礼にも参加!

いやぁ~凄かったわ~
社長さん始め従業員の皆さんの元気さと言ったら.。o○

倫理法人会の方々も挨拶や返事が生き生きとしていて
大変素晴らしかったが、こちらの従業員さんも素晴らしかった。

ディズニーランドのように、従業員の皆さんの胸ポケットには
従業員心得が入っていて、全員で暗唱!
朝から、とびっきりの笑顔で挨拶・返事が行われ
私も乗せられて、巻き込まれていく。
声の大きさも素晴らしかったぁ~

Sさんの息子さんが現・社長さん♪
その社長さんが、ご自分の仕事をサービス業と捉え
ディズニーランドの従業員教育から学び
それを自分なりにブラッシュアップして
実践されている姿を拝見し、大変勉強になった。

社長さんは

「自分から求めて発信すれば必ず実現する」

と仰っていた。

何かを成し遂げたり、成し遂げようとする人に
共通している行動原理だ。

また良いご縁をいただきました(^^)

本日、お声掛けをいただきました法人会様
誠にありがとうございました!

合同公演稽古見学

2016年02月23日 23時41分17秒 | 日記
4月と5月に予定している合同公演での
夢幻工房の役割は、キャスト及び制作、スタッフである。

作・演出は、演劇グループ21の村上雅人さん。

私は演出ではないため、自分の稽古時のみ
稽古場へ行くという日々が続いていた。

本番まで2ヶ月を切り、そろそろ他のシーンの稽古を
時々覗いてみようかと思っていたところ
演出の村上さんからも稽古見学要請があったので
先々週あたりから、集団稽古に出席。

夢幻のオープンエア一般参加者から
抜擢したキャスト陣に関しては
私も可能な範囲でフォローをしていくつもり。
で、夢幻の稽古日に一般参加メンバーの
抜き稽古を行うことにした。

今日は、男性キャスト中心の稽古に顔を出してみた。

残念ながら欠席者が2人いて
全てを見学できなかったけど
何となく今の状況は理解した。

今回の芝居は、男性キャストが多く
骨太な芝居であることは間違いない。

村上さんのアプローチを見ながら

 なるほど~

と思うこともあれば

 うーむ…

と思う瞬間もある。

演出する人によって、アプローチ方法は異なる。

最終的に良い舞台にすることが目標であり
その目標が達成されることが何よりも大事。

村上さんのアプローチは内面が中心。

演出からのダメ出しをそのまま受け取り
それを忠実に演じようとしている役者には
何となく戸惑いがあるように見えた。

大切なのは、その役の根っこ。
根っこは、その役の物差しになる。
宗教で言えば曼荼羅であり本尊。
要するに、その役にとって一番大切なもの(こと)

言葉のロジックに囚われ過ぎると
この一番大切なもの(こと)が抜け落ちるんだよね。

演出はそれを元にしてダメ出しをするが
時に、役のイメージがあり過ぎると
そのイメージ通りに役者を動したくなる傾向がある。
私も時々これをやらかし、後で修正することも(汗)

つまり、演出は根っこを中心に据えて
ダメ出しをしているのだ。

役者陣はそれを忘れてはならない。

他者の演出を見ながら、自分を振り返る良い時間だ。
このような機会をいただけたことに心から感謝!

今回は村上作品であり、私はあくまで
脇からのサポート役に徹していくつもり。

縁の下の力持ち♪ って奴ですわ(笑)

一番の難関は、自分の役作り(^_^;)

私の役者としての出来の良し悪しが
そのまま作品の良し悪しになる―
それくらい重く重要な役.。o○

これまで経験したことのない台詞量!

現在、毎日2時間程度、繰り返して自主稽古中。

よどみなく台詞が出るようになるには
外郎売のように、何をしていても台詞が
スラスラ出る状態に仕上げねばならない。
いくら心理や感情がわかっていても
台詞が出てこないことにはお話になりませぬ。

ほぼ台詞は入ったと思ってベッドに潜り込む。

が、次の日の夕方にはいくつかの台詞が出てこない―

そんなことを繰り返しつつ、何としても今週中には
全ての台詞を完璧に入れようと挑戦中。

だってね、そこからがスタートなんですから(汗)

自分が演出・出演しているときは
台詞が入るのが一週間前・・・
なんてことがシバシバだった。

酷い時は3日前なんて時も・・・

なので、いつも終演後は後悔ばかりで

 もう役者は出来ないかな・・・

と思いつつ

 次回こそは!

と努力し続けたが、演出しながらでは
2週間前に入れるのが精一杯だった。

それが一カ月以上前に大量の台詞を
覚えることが出来たとすれば
こんな有難いことはない。


いよいよオープンエアシアターの一般公募が始まる。
その前に、何としても役を自分のものにしたい・・・

今年もオープンエアを心待ちにしている方々が大勢いらして
お会いするたびに激励のお言葉をいただいている。

皆様のご期待に沿えるよう、全てをやり切ります!