蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

維新派

2010年12月02日 11時53分26秒 | 日記
大阪を拠点に壮大な野外劇で定評のある劇団『維新派』
皆さん、ご存知ですか?

凄いんだよね、規模が!
スタッフ総勢50名ぐらいが50日~60日を費やして
自分たちの手で舞台造りを行うというんだから
二日程度で造るうちの舞台とは規模が違う。

以前から、この野外劇を観に行きたいと思いながら
未だに観ることが出来ずにいる。
何年か前、団員たちと屋内公演(国立劇場)は
観に行ったことがあるんだけどね。

実は、その維新派が今年の7月下旬に
瀬戸内海・犬島で上演した作品を
彩の国さいたま芸術劇場大ホールにて
今日から四日間公演することになっている。

  タイトル 『台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき』
  作・演出 松本雄吉
  音 楽  内橋和久

「ヂャンヂャン☆オペラ」と名づけられた独自の表現スタイルを持つ。
ストレートプレイとは異なる世界。
台詞の発し方も違う。
音楽も5拍子・7拍子といった変拍子。
身体表現も独特で、鍛えられた身体だからこそ出来るパフォーマンス
このスタイルは、1991年東京・汐留の「少年街」より確立したとか。

これまで一貫して「移民」「漂流」をキーワードにオリジナル作品を提出。
野外に似合うキーワードだよね。

維新派の結成は1970年。
演出家の松本氏は1974年以降の全作品の脚本・演出を手掛けてきた。

凄いよなぁ~
27年間…
私は、まだ10年
ひよっこみたいなもんだよね。
学べるうちに学んでおきたい…
私にとって維新派は、そういう劇団です。

で、今回上記公演のエキストラとして
劇団員ケンジ君が出演させて頂くことになりました~

先月、エキストラを公募していることを知り
同じ野外舞台を造っている夢幻の劇団員として
今後の参考になればと、本人が希望してのエントリー。

アニキが東京でアパート暮らし。
なので、そこに寝泊りをさせてもらいながら
公演会場に通うことになった。
ラッキーな環境だよね。

先週二日間、今週月曜日から芸術劇場入りして
連日稽古させて頂く中で
いろんな勉強をさせて頂いているようだ。

有難いことですねぇ~

私も観劇に行きたいと思いつつ
今週末から始まるワークショップ準備や
座内発表会の練習などで
半ば観劇を諦めていたけど
さっき、芸術劇場のHPを覗いたら
明日の公演後に演出家松本氏のトークショーがあるとの情報が
舞台製作過程を知りたい私は

  う~ん…行きたいっ

と、我慢しきれなくなり
チケットを注文しちゃいました

というわけで、明日さいたま芸術劇場に行ってきます。

下記が維新派のオフィシャルサイト。
ご興味のある方は、ご覧下さい♪
http://www.ishinha.com/index.php

今回の公演の詳細情報はこちら↓
http://www.saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2010/p1202.html

埼玉公演のキャスト・スタッフ↓
ケンジ君の名前もあってびっくり
http://www.ishinha.com/ja/caststaff.html

維新派「台湾の、灰色の牛が背伸びをしたとき」 埼玉公演PV


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4 コメント

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変拍子♪ (yuria)
2010-12-02 23:50:27
私、変拍子が好きなのかも??です。
「春の祭典」とかも好きだし
現代音楽も好きだし
もちろん「耳を澄ませて」も好きです♪

けど、拍子に関して深く考えてなかったかも。

ねこじゃらしさん
とても良いアドバイスをありがとうございました。

うふふ♪
ついこの間も、台本執筆上のポイントを
ベース奏者のTさんに気付かせてもらっちゃったし
これから創作活動がますます楽しくなりそう♪
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Unknown (ねこじゃらし)
2010-12-02 20:49:43
PVの曲は5拍子ですね♪

「耳を澄ませて」で舞台音楽では初めて5拍子を書きましたが、
観衆のほとんどは変拍子とは気付かず聞いていらしたみたいで。
でも5拍子ならではの緊張感や切迫感というのが個人的に好きだったりします。
(でも「耳を澄ませば」を5拍子にした一番の理由は言葉の文字数や響きが、私には5拍子に感じられたが故であります)

また世界には小節単位で拍子が変わる曲や
テンポの概念の無い言わば無拍子の曲もありますが、
それらも表現の一手段として上手く使えば感動にtつながります。
返信する
そうですねぇ~ (yuria)
2010-12-02 18:56:18
確かに一歩間違えれば、そういう可能性も大ですよね。

生の舞台と切り取ったPVでは天地の差。
私はこのPVからキャスト陣の身体性の凄さを感じます。
以前、国立劇場で観たときの衝撃は忘れられません。
感動するポイントは十人十色ですから、何とも言えませんが
私は、維新派の舞台から物凄いエネルギーを感じ心が揺さぶられます。

彼ら(キャスト)は自分たちの手で、あの壮大なステージを組むんですよ。
汗まみれ、泥まみれになりながら…
甘ちゃんじゃ出来ませんよね。

その精神性は、必ず舞台に現れるはず。
生じゃないと感じられないかもしれませんが。
返信する
そうですかね~。 (ターグ仙人)
2010-12-02 17:43:51
芸術は、見たり、聞いたりした人の心が満たされ、感動し、美しい、楽しい、生きていてよかった、生きていることは素晴らしい・・・などと感じられなくては、意味がないと思います。

このU-Tubeを見る限りでは、テクニックを見せることに重点が打移り出しており、感動が、後ろに下がり出しているのではないかと・・・

芸術はある点を越えると、やっている人の満足になってしまうので・・気をつけないと・・・
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