「奇想山月記 TORA」
これまで3会場で上演してきたが
未だに稽古で細微にわたり調整を続けている。
↑ これ、サリアが作成(笑)
何しろ2時間30分の超大作。
ワンシーンずつ手直しをしているうちに
あっという間に時が過ぎ
来週は巡回公演最後を飾る長野公演だ。
コロスの完成度は上昇し
主役陣の演技も深まりを見せている
が、未だに稽古のたびに役者陣から
そこまで考えていなかった
捉え方が違った
という言葉を聞くことも(^-^;
うーむ・・・伝えたはずだけどなー
どこで変わっちゃったんだろう??
役の価値観やイメージを共有したつもりでも
人間は自分の都合が良いように
記憶を脳内変換させる時がある。
長く稽古を続けたおかげで差異に気づくことが出来た
と言っても過言ではない。
これまでは、2~3か月の稽古→本番という流れ。
本番後、反省会で振り返りはするが
すぐに次の公演の稽古に入るため
作品を深めることはできなかった。
今回はそれを出来ている。
演出にとっても役者にとっても
本当に有難い企画だよねー
台本を少し手直をしたり
小道具や衣装も加えたり、修正したり・・・
本気で成長したい人には有難い企画♪
お陰様で本公演キャストはみんなそれぞれ課題を持ち
前向きに取り組んだくれるメンバーばかり。
けど・・・飽きちゃう人もいるんだろうな、きっと。
確かに、同じことの繰り返しは飽きるし
芝居もどんどん腐っていく。
そんなの誰だって楽しくない。
自分で課題を見つけるのが苦手な人は
この負の連鎖に陥っていく(^-^;
楽しくないことを何かのせいにして・・・
楽しいことは良いことだけど
楽しいだけでは、役を深めることはできないし
役者として成長することも難しい。
ああでもない、こうでもないと苦しみながら
出口が見えないトンネルをさ迷うこともある。
けど、トンネルから抜けた爽快感は
トンネルで苦しんだ人にしかわからない。
そうは言っても・・・
苦しまずに階段を上っていけたほうが良いよね、本当は。
探究するのが楽しい、と思えるようになれば
苦しいどころか、いつも面白がって取り組むことができる。
今すぐに出来ないことを出来るようになるには
記憶へのインプットを含め、訓練や稽古が必要。
「出来ない」ことが「出来るようになる」ための
訓練や稽古だと思えば、楽しくなる。
そうやって少しずつ自分の引き出しに
様々なアイテムを蓄積していく。
すると、色々な役を楽しんで出来るようになる。
変幻自在なる役者の誕生だ!
課題を一つずつクリアしながら変化を続ける役者陣
これからの成長が楽しみで仕方がない。
どう化けていくのかなー
どんな役者になっていくのかなー
じっくり見守っていこう(*'▽')
長野公演は3月30日(土)、31日(日)
長野市芸術館アクトスペースで上演します!
開幕前に牧美花さんによるバイオリン演奏と
研修生によるショート☆スケッチも行われるので
開演20分前までに劇場へお越しくださいm(__)m
皆さまのご来場をお待ちしています♡