RATで奏でる日々。

何気ない毎日を紡ぐものがたり。

私を造るモノ。

2018-10-01 15:02:16 | わたくしごと。
このブログの中でも何度か書いているけれど、私は不妊治療を長く続けていました。

結婚が22の年。
始めたのが24になる年かな。
大体5-6年続けた。
とは言え、仕事が忙しかったこと、精神的に辛かったことで、治療は休みたくて休んだり、休まざるをえなかったりしていました。

幼稚園で働いていて、行事前は忙しい。行事は迫り来る。突発的な保護者対応、子どもが怪我をしてお仕事されてる保護者と連絡を取る、等。

月のものが来てしまったら病院、排卵検査薬の反応を見て、その日周辺に病院、ということができない日も多くありました。
今月は諦めよう。次は行事とかぶってる。
と、治療をきちんと続けることができなかったのです。

なので、私はステップアップに踏み切れず、ひたすらタイミング療法を続けていました。
とはいえ、5-6年。
痛い痛い注射がツラくて、飲み薬もいろいろ飲んで、月のものがくれば気が狂ったかのように泣き、治療がんばっているからと自分に甘くなり…お金は湯水の如く流れていき…共働きと言えどもお金はたまらず。笑 今に至りますが。。。

不妊の本当の意味での原因はわかりませんが、調べた結果としては、私のホルモンバランスが悪かったということが大きな要因だったようです。
(夫に問題はありませんでした)

○多嚢胞性卵巣症候群。
簡単に言うと「排卵がうまくいかず、排卵されず卵巣内に卵子が溜まる状態。」

○高プロラクチン血症。
簡単に言うと「産後に大量に分泌されるプロラクチン(母乳を出すホルモン。排卵をさせない働きもあり、月のものを止める)が、妊娠してないのに分泌されている状態。」

○子宮内膜症。
簡単に言うと「子宮の内側にあるはずの内膜が別な場所にできてしまい、その場で増えてしまい排出されないで溜まる状態。(子宮にあるものは月のものとして排出される)」

○左の卵管が狭い。
卵管造影で発見。

○子宮後屈。
もともと子宮が後屈している。
(そこまで酷いものではないらしい)

○ストレス。
仕事で朝から晩まで働いていたこと。
必死だった。


要因としては、こんな感じだった。

薬を飲んだり、妊娠を目指すことで改善されるものだったりしたので、治療を開始、継続しました。

結局のところ、治療を開始して6年目の頃。
通院ツライ。。治療ムリ。。とお休みしてる間に自然に妊娠して、1人目を産む。
子育てしながら通院はムリだし、お金もない…2人目は望めない…と、思って諦めている中、2人目も自然妊娠。
ということになり、私の不妊治療は終わったのです。

不妊治療といっても、人工、体外にステップアップしなかった私はきっとさわりしかわからなかったのかもしれない。
でも、身体も心もお財布もどんどんすり減っていって、今振り返っても心が揺さぶられて泣けてしまうほどツラかった。

原因が自分にあったこと、私が悲しんでいたら旦那も悲しんでしまうこと、旦那を父にしてあげられないこと…、次々に聞く友だちからの妊娠報告に心が粉々になっていたこと。
人の幸せを祝福できない。それが本当にツラくて、ダメな私だと責めた。

誰にも言えなかった。
1人でたくさん泣いた。
あの時の私が、今も時々現れる。

子どもが2人できても解消されなくて、消えてくれることはなかった。

だから、経験したことをプラスに変えたくて、同じような思いをしている人の話を聞く、自分の経験を話すとか、何か力になりたいと常々思った。


この話はこの間のカウンセリングに繋がるのだけど…。

人に何か、と転換する前に
私は私と向き合わなきゃいけない。

あの時に言えなかった気持ちをきちんと伝えたり、罪悪感を認めてあげたり…。

それができないからずっと、ずっと、心に苦い思い出として残ってしまっているということがわかって…。

言えなかったことを旦那に伝えた。
全部話したらすごく心が軽くなった。

そして、あの時私の周りに産まれた赤ちゃんたちを祝福できなかった私、、、への罪悪感。
その黒い気持ちはあって良かったんだよ、それは普通なんだよって認めてあげた。

これは、この事に限らず、どんなことでも。
黒い私も、居ていいんだよって当たり前なんだよって思う訓練!!

まだ少しだけかもしれないけど、自分の気持ちと向き合ったらすごく気持ちが晴れて、心が軽くなった気がする。

根強くわたしの中に重くのしかかっていたものが、これからの私を後押ししてくれる支えになった気がする!!


どんな経験も、私を造るモノであるのだけど…
辛い悲しい苦しい思いをいつまでも持ち続けるのはやめようと思う。
消滅させるのではなく、きちんと向き合った上で消化させる。別なモノに。私を支えるモノに。


今回この内容を書こうと思ったのも、
10年の時を経て「治療していたあの時の自分」とようやく向き合えた気がしたから。

がんばったね!
えらかったね!
あの時の私のおかげで、今の私がいるけれど…
でも、あのつらい思いから解放されていいんだよ!!


今まで生きてきた中で、1番前向きな私。
これからもこの気持ちのまま生きたいな。

目の前を幸せをきちんと感じよう。
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