盗汗の病機として多いのは心血不足および陰虚内熱である。
「諸病源候論・虚労病諸候」に曰く、“盗汗は・・・・陰虚による。
長引くと肉は痩せ細り、心気は不足し、津液を失うことになる。”と。
「医学正伝・汗証」に曰く、“盗汗は寝ている時に全身ビッショリになり、
目覚めてから初めて分かる。陰虚に属し、営血の主るところである。”と。
しかし、余の見る所では盗汗者の多くは痩せてはおらず、
食欲も正常で、悪寒も発熱もなく、渇せず、舌苔も乾いてはいない。
僅かに小便は微黄で量が少なく、肢体が困倦で、寝ると汗が出、
汗は胸や背を潤す。脈は弦か緩、或いは細で不数で
心血不足や陰虚内熱の症候はなく、もとより肺労の病歴もない。
使われている処方は補血養心斂汗なら帰脾湯が多く、
滋陰降火なら当帰六黄湯、調和営衛なら桂枝湯か
玉屏風散+牡蠣・浮小麦・麻黄根・黄耆の類という所だが、
効かないばかりか却って悪化する。
余が診た場合は寝て汗が出て、尿が少なく、僅かに黄色いのは
実は小便不利である。小便不利は膀胱の気化がうまく行かないからで、
尿が少なくて汗が多くなるのである。
「素問・経脈別論」に曰く、“水分が胃に入ると精気を浮かべて
脾に入り、脾気は精を分散する為に上は肺に行き水道を調通し、
下は膀胱に行き水精を四方に分布するので五経はうまく巡行する。”と。
人体の正常な水液は脾・肺・三焦を経て皮毛に出ては汗となり、
三焦の水道を通過して下に行けば膀胱の水液となり、
腎と膀胱の気化作用によって尿となって排泄される。
汗と尿は飲食水穀という同源の変化したものである。
余が汗を治すのに五苓散を用い、官桂を重用するのは膀胱の気を動かして
小便を利し、水湿を下へ導けば汗が減るからである。
汗が少なければ三剤を服する。汗が多ければ五、六剤を服する。
服后小便は次第に一、二回と増え、盗汗は止まる。
治った後も再発は殆ど無い。
許某、女45歳。盗汗症を患って一年ばかりになるが、
毎夜一,二回下着を換える。
沢山の人に診てもらい、滋補薬やら当帰六黄湯を飲んだが効果がなく、
1991年3月に余が診ることになった。
患者はもとより他の疾患は無く、ただ寝れば汗が出て、
脈は沈細、苔は薄白で微膩、小便は少なく微黄である。
処方:猪苓・白朮・茯苓・官桂 9・沢瀉 15g
五剤を水煎して一日二回服用させたら、小便が増えるにつれて
汗は止まり、半年后の今も再発はしていない。
中国中医薬報 1994.11.4
http://youjyodo.la.coocan.jp/geocities/mycoment/47.html
https://twitter.com/someone5963/status/1535109685518696449
※遺伝子組み換え薬, 乳幼児の💉認可が迫ってる, マスクの忠告
(歴史が示す侵略は先住民族を滅ぼし土地と資源を奪う- 直近ウクライナ)
https://twitter.com/GAIAFORCETV/status/1534981217392947200?cxt=HHwWgMDT-ZrSrM0qAAAA
※いつの発言か定かでは無いが思想がたやすく変化するとも考えにくい (興ざめした)