2019年12月2日15時46分 :阿部彰芳
◎抗菌薬効かない大腸菌、世界で流行 WHOも対策求める
治療でよく使われる抗菌薬(抗生物質)が効かない大腸菌が、
世界規模で広がっている。院内感染で問題になる医療機関にとどまらず、
家畜やペット、河川からも見つかり、健康な人のおなかにも居着き始めている。
膀胱炎に抗菌薬が効かない? 健康な人にも広がる耐性菌
島根県出雲市の県立中央病院で2016年にある変化が起きた。
重い尿路感染症で入院した子どもが急に増えた。
11年からの5年間は42人だったが、16年からの3年間は128人になった。
大腸菌などが何らかの理由で尿路に入って起きる炎症が、
腎臓にまで及んだ子どもたちだ。
小児科の堀江昭好医師(現在は松江赤十字病院)らが調べると、
急増した3年間の原因菌の6割超は、薬剤耐性を持つ大腸菌だとわかった。
通常、この病気の治療で最初に使う「セファロスポリン系」という抗菌薬が
効きにくくなっていた。
第一選択の薬を切り替えると、熱が下がるまでの期間が短くなったという。
堀江さんは「尿路感染を起こしやすいタイプの大腸菌が耐性を獲得して、
地域に広がっている」とみる。
https://www.asahi.com/articles/ASMCW7CYYMCWULBJ015.html
※炎症を及ぼす源の大腸の耐性菌に対処するのが本治と云える
細菌性の膀胱炎などは、抗生物質投与が病院やクリニックで行われるのは
止むを得ないにしても、再発を繰り返す女性など、
次第に効果が出なくなって当方に相談に来られるケースが特に目立つ。
最もありふれた相談事例である。
病院やクリニックでは、抗生物質だけでなく
ツムラの猪苓湯も投与されているケースも多く、何度も膀胱炎を繰り返し、
繰り返し同様の投与を受けて次第に効果がなくなっている。
同じ猪苓湯でも保険適用外の自費の良質な猪苓湯エキス製剤に切り替えてもらって、
清熱利湿の中草薬を加え、必要に応じて六味丸の併用で比較的即効が出るが、
慢性化しているので徹底的に1年以上は続けてもらう。
このように抗生物質が効かなくなった膀胱炎でも、
42年間に五淋散や竜胆瀉肝湯を必要としたケースは、
記憶する限りでは、ほとんど皆無。
http://murata-kanpo.seesaa.net/article/423871703.html
[参照]:膀胱炎と排尿痛
[参考]:商品一覧 : 猪苓湯