Round Rock日記

テキサスの田舎でのんびり暮らし。
カロリー消費を目指して、オースティン近郊を今日も走る!

フランク・ロイド・ライトを訪ねる(自由学園明日館編)

2017-11-02 10:00:00 | お出かけ
池袋から歩くこと5分ほどで着きました、自由学園明日館
フランク・ロイド・ライト&遠藤新(ライトの弟子)の設計による自由学園の校舎で、
国の重要文化財に指定されています。
現在、自由学園は東久留米に移転しています、ここは1921年、創立時の校舎という訳です。
フランク・ロイド・ライトの建物が大大大好きな私訪れるのを楽しみにしていました。
 

住宅地の中にあるこじんまりとした校舎、背後にそびえるビル群との対比がおもしろい。
それもそのはず、設立当時の池袋は、野菜畑&雑木林が広がっていたそうです。
細かい細工が、いちいちライトっぽくて、うれしい
    
見学料のみが400円、
見学料にコーヒー&焼き菓子(クッキーがパウンドケーキ)付きが600円と良心的、
さぁ、張り切っていこ~う

大教室。
茶色のラインが目を引きます、
ただ、教室には不可欠な棚がなかったので、後付けしたら、せっかくのデザインが隠れちゃったというオチ付き。
 

玄関から廊下へは階段(3段)を下ります、でも、天井の高さは同じ・・・ということから、自然と開放感を感じる仕組み。
ただ、圧迫感のある玄関と屋外は段差なしなので、ドアを開けると自然との一体感も感じる
おまけにスカイライトも付いている・・・自然との一体感はライトの建物に良く見られますね。
大谷石、漆喰、木材、と使われている素材も自然のもの。
  

生徒たちが集まった食堂
当時としては珍しい、温かな昼食を食べたそうです(教育の一環)。
向かって右の小さな椅子が当時のもの、左側は現在使用中の椅子、
当日女学生って、お尻がこんなに小さかったの?ってサイズ
天井からぶら下がる凝ったデザインの照明は、食堂が出来上がったのを見て、暗いと感じたライトが速攻でデザインしたもの。
   

中2階は、フランク・ロイド・ライトを知るちびミュージアム。


毎朝、礼拝をしていたホール。
幾何学的なデザインの大きな窓から、日差しがたっぷり差し込みます。
石造りの暖炉がステキ過ぎるぅぅぅ次回、お家を買うときは、やっぱり暖炉付きにしようと改めて思う。。。
見学料にコーヒー&焼き菓子付きのチケットにした方は、これまたライトちっくな椅子に座って楽しむことができます
    

一旦、外に出て、お向かいにある講堂へ
生徒数の増加によりホールが手狭になったため、遠藤新氏による設計で建てられました(1927年)。
  

ってな訳で、遠藤新氏は日本人ですから、
ライトのようなデザイン一徹な設計ではなく、デザインと使い勝手を両立させた素晴らしい講堂になりましたさすがですっ
その考え方(建築理論)は、その名も“三枚おろし”そうです、読んでそのまま魚の三枚おろし
従来の、輪切り=前から舞台~客席~出入り口のような位置関係、ではなく、
三枚おろし=前に舞台~客席の両側に出入り口や控室を設ける、という斬新なもの。
長々とした説明や図面を見ると、なるほどねと、素人の私も納得。
     

1階が満席のときは2階へ。
段差があります・・・現在は椅子が置かれていますが、当時は床に直に座ったそうで、
ただ、座ると舞台だけが見えるようになっている(=1階の客席が視界に入らない)さすが日本人、気が利いている
 

トイレは、木製の便座&タンク。
便座とトイレットホルダーの位置関係がおかしいのは、
当時、現在とは逆向きに座っていたと思われる注意書きあり。
  

毎日14:00からガイドツアー(無料)が行われます、
内容が分かりやすいだけでなく、当時のエピソードも興味深いので、時間が合えば参加をおススメします
時間45分と書いてありましたが、私のときは軽く1時間以上超えていましたとっても楽しかったです。

フランク・ロイド・ライト、遠藤新、2人の建築家の思いがたっぷり詰まった素晴らしい校舎。
動態保存(使いながら維持管理&文化財価値を保存する)のモデルとして、
これから先もずーっとずーっと残っていて欲しい、いるだけでワクワクするような素晴らしい空間でした



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コメント
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