ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

カタカナ確認テスト

2008-05-31 20:00:47 | 日本語教室・日本文化
5月27日にカタカナ確認テストを実施しました。実施時間は30分。
当日、他試験受験のため30日に受験する生徒もいました。参加者は27日&30日合わせて、たったの3名。ひらがな確認テストのときのバックレちゃんは3名いましたが今回は6名に増えましたね。

その6名のうちの1名は、早めに帰省するため止む無くでした。早期帰省と申しますと、ムルマンチャーネ(ムル地元民)の皆さんはソ連時代の政策で南方(ウクライナ、カザフ、ベラルーシetc)から移動してきた人が大半なので、夏休みに入る頃になると「民族大移動」よろしく南方へ移動するわけです。

ムルは「極夜&白夜&長い冬&短い夏」という特殊気候なので、この夏休み期間に不足し渇望していた暖かい陽気と、規則正しい白昼&闇夜を求めに出かけます。また南方には親類縁者が多く住んでいるので、久々の団欒になるわけです。

ソ連&ロシア政府もここの特殊気候に配慮して、他地方都市に住んでいる人よりも①有給休暇を多く(57日と聞きました)し、②給料を若干高め にしているそうです。

残りの方はよくわかりませんが、恐らく「自主休講」ですね。夏休みがもうもうもうもう恋しくて今頃遊びまくっていることでしょう。ひらがな&カタカナはバッチグーと見做して、9月からはビシバシ授業するからちゃんと後に着いてこいや♪覚悟しぃや♪


さて。
テストはこんな感じで出題しました。
[1]各単語をカタカナで書きなさい。
 Андрей (    ) →アンドレイ
 Светлана (    ) →スベトラーナ
 Компьютер (    ) →コンピューター
[2]カタカナ表の空欄に該当するカタカナを書きなさい。
 ア (  ) ウ (  ) オ
 (  ) キ (  ) ケ (  )


ひらがなテストのときと同じく一見簡単そうですが、文字文法が日本と悉く違うロシアの人々がこれだけ覚えるのは、シンドイんです。さらにロシア人にとって、恐らく非日本人にとってカタカナという文字は、ひらがなよりも難しいようです。ひらがな50文字を覚えたてのところで更にカタカナ50文字出てきて、更に似ている文字や全く違う文字も出てくるからでしょうか。先入観からでしょうか。でも受験した皆さん頑張りました。

[1]はみな授業で何度も書きました。更に出題の仕方まで何度も言いました。
勘のいい人なら「今回は名前が出題されるのかな」と感づくかもしれないと思って。そう、今回は日本語教室に参加している生徒さんの名前を書いてあげるという問題を出しました。

皆さんてこずっていましたが、心配そうにしてましたが解答率も80%以上、あっぱれVery Goodでした。
カタカナ表を間違えずに埋めるだけでも8割方取れるように作っているので、心配しなくてもいいのダ。ひひひひ。

それで誤答傾向をみましたが、
①「ノ」「ン」「ソ」「シ」「ツ」の区別。
②拗音・撥音入りの単語「コンピュータ」「ナジェージダ」etcをどう書き表したらいいのか悩んでいる人がいました。

受験した皆さんは最後まで授業に来てくれた真面目で優秀な生徒さんでした。
もちろん前回と同様、たいへんよくできましたクマさんスタンプをしっかり押してあげました♪