イコンのもとに

黄砂飛来中、花粉症だけでなく黄砂でもカイカイが出ています。季節を感じます〜😭

西大寺会陽2024

2024年02月18日 | 岡山
今年は4年ぶりに西大寺会陽が17日に開催されました。

西大寺観音院は私の初詣りのお寺なんです。
ですので、今はクリスチャンでも、西大寺観音院は特別です。

奥州市の黒石寺の蘇民祭は千年の歴史を閉じたそうで、
実にもったいない気がします。
境内も西大寺より狭いですし、やりにくさもあったんでしょうか?
しばらくお休みで、また復活してほしいですね。

ケーブルテレビで今年の西大寺会陽をしていましたので、拝見しました。
後楽園の芝焼きと、西大寺会陽の
この景色を見ますと、
岡山にも春が来ます。
開催できてよかったですね。


御宝木を投げる時、真っ暗になるんです。
今は10時に宝木投下なんですね。
昔は真夜中でした。
真っ暗な闇の中に、光のように御宝木が降りてくるんです。
それを掴んで走り抜けば福男になります。
すごいですよ。
今年は能登半島復興祈願でもありました。

闇と光は世界中の宗教で共通ですね。
闇の冬から光の春へと明けるんです。

















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手描きには関係なし

2024年02月18日 | チャリティイコン
AI問題と美術に関する私の考えを
いつか書こうと思っていましたが、
山田五郎さんがスッパリと答えてくださり、
そうだよねーと思いました。

手描きの絵に関してしか私は話せないんですが、
ヤマザキマリさんなんかも、
油絵、キアロスクーロに戻るか!と思われたのは、
山下達郎さんのおすすめもあったかもしれませんが、
AIの台頭が漫画界に押し寄せてきたのも関係あると思っています。

また、今、大問題になっている田中さんの原作者が亡くなった背景にも
漫画界でAIがいずれ漫画家にとって代わるだろうという危機感を感じているからこそ
原作というものを大切にしてもらわないと困ってくる状態になっていくんだと思います。
手塚治虫さんの息子さん、手塚眞さんは既にAIによって制作されたブラックジャックの続編を公開しており、
過去のブラックジャックから手塚治虫さんが描きそうなストーリーや絵をAIが選別して作品にしているんです。
漫画家さんたちへの脅威はかなりのものだったのではないか?と思うのです。
ある程度の作品があれば、漫画家本人は必要なく、出版社はAIさえあれば漫画が出版できるわけですから。
そうなれば、漫画家と契約して、
「あなたの作品を全部買い取り、契約料を払いますから、我々出版社は今後AIによって、あなたの作品をどんどん発表していきますよ。」
という話が必ず出てくるわけです。
もう、既にそういう雰囲気になってきているのではないかな?

もちろん、出版社も人手が足りなくなってきているのは当然だし、
面倒くさい漫画家とのやりとりや締切を気にする必要もなく、
社内のAIで漫画家の意思不在のうちに漫画は生産されていくでしょう。

私はタブレットで色を選びながら漫画を描いているのを見て
確かに便利で軽い荷物で世界旅行しながら漫画を描いて締切前に出版社にデータ送信したらいいだけなんだけど、
漫画家さんには申し訳ないけど、別にその漫画家がいなくてもできるんぢゃね、と思いましたよ。
出版社もそう思ったと考えます。
手描き原稿にこだわる漫画家はまだ何人かいて、彼らは手描きの素晴らしさはもちろん、便利さ、軽便さより、危機感を感じているのかもしれないです。
出版社が経営が傾いたら、テレビ局に漫画界の情報が詰まったAIを売り渡すこともあるかもしれませんね。
そうなったら、漫画界の維持の問題にもなります。

一方、油絵や日本画の絵画は、五郎さんの言われる通り出力の問題があって、
パソコン内で画家と同じような絵画ができたとしても
出力の時点でインクが絵具ではない、絵具が絵具内で微妙に盛り上がっているので、それも再現できない。
3Dでも無理だろう、ということです。

そりゃ当たり前で明暗は表現できても、微妙なハッチングの重なりはAIは再現できません。
私は最初っから、無理だねAI、と思っていました。
手で描く絵画には何千年という歴史があり、いくらAIががんばっても再現できるはずがないんです。
人間の手仕事って歴史の積み重ねがあるので、無理です。

ですから、AIによっていとも簡単に作品ができる表現の作家たちが少なくなり、
自分にしかできない技術の表現者が増えてくると思いますし、
うちはAIは使いません!(完全にはもう無理)と宣言する出版社とか出てくるかもしれないです。

手描き画家は、ふぅ〜ん、と
横目でAIを見て
淡々と昔っからの絵具と画法の絵を描いているだけなんです。
実に単純作業です。



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知識を得ること

2024年02月16日 | チャリティイコン
長文になります。

セクシー田中さんの問題で、
吉本ばななさんがSNSでの取材は個人的に受けなくて、
出版社にまかせてる、ということを書いてられましたね。

私も前の記事に書いたメルカリの聖ルカにいただいたフリーライターの方のコメントの依頼に
どうしようかな?と思いましたが、
私はイコン画家ではなく、
自分が出品している絵に関してだけの責任ですから、
ライターの方が、ご自分で記事を書いてみたいと申し出されたので、
いいんじゃないか、と思いました。
イコン画家だと名乗るには、教会のバックがありますからね。
私はチャリティイコンは、正教会は関係なく、ひとりで描いています。

ただ、そのライターの方は
正教会の歴史や私のイコンの画材について、ほとんど知らないみたいで、それはコメントからわかるのですが、
これを機会に、知ってくだされば、
知識として増えますから、そのライターの方のためや、
記事を読まれた方々の知識になると思いました。

正教会の歴史は、
他の宗教もそうなんですが、
凄まじい歴史、というのがピッタリです。
素晴らしいとか、素敵だとか、
神々しい歴史、なんて言葉は私は一切使いたくない。
宗教が生き残るって、凄まじい歴史なんです。
人間が生きてきた死闘の歴史ですから。
綺麗事では済まされないものがあります。
それを簡単に気楽に扱ってもらったら困るという信徒の方々もいらっしゃると思いますが、
いつまでもそれでは、どんどん信徒数が減りますし、教会の維持も難しくなります。

私がチャリティイコンを描こうと考えたのは、度々書いています通り、
絵が描けること、正教会信徒であること、人様のお役に立ちたいこと、などからです。
両親の在宅介護の16年間、考えてきたことを今、実行しているわけですが、
やり始めたら、気負いなく、実に簡単でした。
その理由として、
私はイコン画家ではないこと、
山下りんさんの苦しみを私は背負うことなく、描きたいイコンを自由に描いています。

技術的には、イコンは原始的な画法なので、日本画が描けたら
グレーズもハッチングも楽々で、しかも私は模写をしていましたから、
原本のイコン通りに描けと言われたら、剥落まで描けます。
模写は画材研究をすることが最初ですから、画材について調べてから描く癖がついています。

フリーライターの方が、私のイコンについて、みずみずしいという表現をされましたが、
みずみずしく見えるのは絵具ではなくて、
最後に塗ったワニス=バーニッシュなんです。
ワニスを見て、みずみずしいと言われたのかな?
みずみずしい印象なのか?
わかりませんが
描いている途中のイコンの写真を載せます。
金箔以外、全て、リキテックスプライムで描いています。


完成したイコンとはツヤが全く違うと思います。
リキテックスの黄色い蓋のリキテックスアクリル絵具レギュラーは
糊となるアクリルメディウムが7割、顔料が3割でできていると聞いています。
割合率は正確ではないので、ホルベインに確かめてください。
私が使っている黒い蓋のリキテックスプライムは、
アクリルメディウムが4割、顔料が6割と聞きました。
レギュラーとは違う性質のアクリルメディウムを使っており、
顔料も単一顔料がほとんどです。
ですから、同じアクリル絵具でも、顔料含有率が全く違うんです。

リキテックスプライムは街の画材屋さんには置いてなく、
大抵は、注文してからお取り寄せになります。
私はネット注文で買っています。
リキテックスプライムとレギュラーのアクリルメディウムは全く違うものなので、一緒に使うのは避けた方がよく、
完成後のバーニッシュは3種類あります。

グロスUVバーニッシュ、たっぷりツヤツヤになる
サテンUVバーニッシュ、少しツヤツヤになる
マットUVバーニッシュ、ツヤは出ない
の3種類で、私はサテンUVバーニッシュを使っています。

こんな感じに仕上がります。
半分ツヤツヤですね。





昔のイコンは亜麻仁油やオリーブ油が最後のワニス=バーニッシュでしたから、
鮮やかな顔料が油の色で黒くなったり、緑になったりしていました。
当時の人たちは、その色がイコンの色だと思っていたと思います。

50年以上前は文化財の社寺の修復にアクリル樹脂を使っていて、
アクリル樹脂の種類の中にカビを生やす性質のものがあるとわかり、
国が全てのアクリル樹脂を使った文化財を膠にやり直した経緯があります。
リキテックスプライムは、そういったことも考えて作られたアクリル絵具だと思っています。

今のところ、リキテックスプライムを使って描いていて
不具合は全くないんです。
正教会信徒の方々はイコンにキスをしますし、
リキテックスプライムにはバーニッシュリムーバーといって
最後に塗ったバーニッシュを拭き取る溶剤があり、
イコンの表面が汚れても、きれいにすることが可能です。
そのため、私はサテンUVバーニッシュを最低3層塗っています。
だいたい5層、5回は塗ってます。
それは、
リムーバーでバーニッシュの1層を拭き取っても、リキテックスプライムの絵具まで届かずに、
絵、そのものを損なわないためです。
最低3層もサテンUVバーニッシュを塗っているわけですから、
ツヤツヤ感満載になるんだと思います。
ですが、リキテックスプライムの絵具だけでは、ツヤツヤにはなりません。
これは、画材の性質、特性を知らないとわからないことです。

リキテックスプライムに決まるまで、様々な絵具でイコンを描いてみましたが、
とにかく、描きやすいんです。
初めてイコンを描く方にはおすすめします。
私はリキテックスプライムで、とても満足してますから、
ホルベインに感謝です。


今はキリシタン史を勉強中です。
私の先祖はキリシタンをかくまっていた家で
キリシタンの歴史を知らなければ私は自分のイコンは描けないんです。
そんなこともありまして、イコン画家とは名乗りません。
画家としたら、あんな不自由は他にない。
フツーの画家が自由に描けて、いちばん楽々なんです。
おばちゃん画家がイコンも描いてる、、、
それで、充分満足じゃあないでしょうか‼️







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中尊寺とキリスト教

2024年02月13日 | イコン
昨日、NHKで中尊寺金色堂の特集を見ました。
デジタル金色堂はワクワクして、とっても楽しいです。

ただ、ちょっと不思議なのは、
当時、奥州は日本海を使って
都を介さずに宋と取り引きをしていた国際都市であったと。
内陣や柱の螺鈿細工の夜光貝は南洋からシルクロードを渡ってきたと。
ならば当然、キリスト教を知っている外国人も入ってきているはず。

金色堂中央壇下の格狭間(ごうざま)の凹んだ部分は窓のようで、
現世と阿弥陀世界を繋いでいるようだと、研究者が話していました。
凹んだ窓は、イコンの考えそのもので、
金色堂はそのまま黄金背景であるのに、
一切、キリスト教との関わりの話が出ないんです。
中央壇の下には藤原清衡三代のミイラまであるとか。
黄金背景の下にミイラの遺体なんて、まるで聖人の遺体が地下にある教会様式じゃないですか⁈

私は不思議でならないんだけど、
おそらく、キリスト教と関わりがあったという確証がないことには
研究者たちは口に出せないんだろうし、
確証があったとしても中尊寺は一切、公表しないと思います。
仏教界としても
異教との関わりは言いたくはないんだろうと思います。

青森県などは、アイヌ文化も入っていたのに、
アイヌは北海道の一部だけだという考えの人が多いし、
大和とは違う文化や人たちを歴史に入れないのは
当時では、仕方ないのかな?と思いました。

石見銀山では千年前からペルシャ人が入ってますから、
当然、中尊寺あたりにも外国人がいたはずで、キリスト教がもたらされていたはずです。
石見銀山には十字架の古い墓がありました。

日本の歴史も国家や政治の都合のいいように作られている部分もあるので、
疑問を持つことから、
また新たな研究、研究者が出てくると思いますね。



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レミちゃん

2024年02月12日 | その他
亡くなった父が大学時代、
レミちゃんちに通っていた話は聞いていましたが、
今晩のレミちゃんの特番の写真を見て
父は、あのたくさんの訪問者の中のひとりだったんだなと思いました。

父はレミちゃんのお父さんが大好きで、
どこが好きだったか?よくわからなかったんだけど
父は東京の福祉大学へ行っていたので
レミちゃんのお父さんの考え方に共感していたんでしょうね。

父はレミちゃんを
「すんごくて、猛烈な子だけど、いい子だ」と言ってました。
もっと、平野家の話を聞いておけばよかったな。

もちろん、平野家の牛トマ食べてますよ。
父が作ってくれましたから。

レミちゃん、
ずっと、お元気でいてね。


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花時計