みづからを てらはず猿に 頭を下げて 涙も干して なすべきをなす
*これもインスタグラムでの活動で生まれた歌ですね。われながらよくできたものだと思っています。
確か、無印良品の商品である、シャツの写真に贈ったものでした。写真の中では、地味だが清潔な男物のシャツが、きれいに折りたたまれて並んでいました。
あまり深く考えず、写真のシャツを見ているうちに、表題のようなのができました。
自分のことを自慢したりせずに、猿のような人にも頭を下げて、涙も乾かして、やるべきことをやる。
単調ですが実にいい感じだ。そういう努力をこつこつしている人が、こんなシャツを着ている。そういう図だったのです。
猿に頭を下げる、なんてことは、この世界ではよくありますね。事実上勉強があまり進んでいない未熟な人が偉くなって、ちゃんと勉強をしている人を下にしているなんてことはよくあることです。未熟な人は、人の気持ちもあまりわかりませんし、かなり低級な欲求を人に押し付けるものですから、そんな人の下になった人は大層苦しい思いをする。
勉強のできていない人の害を最小限にするために、ちゃんとものがわかって頑張っている人が頑張らねばならない。人の三倍も頑張らねばならない。つらくて泣きたくなることなど何度もある。
そんな思いをしている人はたくさんいる。あのシャツは、そういう人を助けるために、誰かが作ってくれたのではないかと思ったのです。
あのシャツは、質素だけれどとてもきれいで、それを着れば、着た人がほどほどに良く見えて、そんなに目立たなくて、とてもいい感じがする。自分がとてもいい人に思える。
あなたは地味で目立たないけれど、いい人なのだと、シャツが言ってくれているような気がする。影で大切なことを頑張っている。
人の着るものというのも、人を助けてくれるのです。
愛で作ってくれたものは、必ず誰かを助けるのです。