比企の丘

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2019雪と氷の北海道紀行・・・北海道開発の歴史遺産(レガシー)・・・帯広ばんえい競馬

2019-03-14 | 道を行く 北海道
地球を歩く旅人・・・彩風人の写真帳

北海道の畜産王国帯広市のばんえい競馬場にやってきました。北海道では長い歴史を誇るばんえい競馬・・・いまは帯広競馬場だけで開催されています。世界で一つ、日本で一つのばんえい競馬になってしまいました。

競馬でお馴染みのスタートの風景。騎手が馬に乗っていない、大きな馬が橇を引っ張っている・・・競馬とは少し違う風景です。
スターター台、スターティングゲートは固定式、コースは全長直線200m、ロープが張られたセパレート10枠。

レースの山場・・・第二障害・・・
スタートから約40mで高さ1mの第一障害、約90mで高さ1.6mの第二障害へ、ラスト70mでゴールへ。

第二障害を越えて、ゴールまで一気に勝負です。

競馬といえば馬体重400~500㎏のサラブレッド系ですが、輓馬はペルシュロン系を主とした改良混血種、馬体重800~1000㎏。馬橇の重量450㎏。

ゴール・・・直線200mの平均タイム2分・・・ちなみに平地競馬2000mの平均タイム2分。
※撮影日は2月2日。
「北海道帯広ばんえい競馬」は・・・北海道開発の歴史遺産です。

輓馬北海道・・・古来、馬と人間の付き合いは密接であり、乗用に荷駄運搬用に農耕用に使われて来ました。明治時代以降に先住民族の地、北海道に和人が入植し森林を切り開き開拓がはじまります。開拓、農耕に外せないもの、それが輓馬でした。人々は時には輓馬に橇を牽かせる競争なようなものに興じたのでしょう。それがばんえい競馬のはじまりのようです。輓馬は最初は道産子のような軽種種のものだったでしょう。それが大型の重種馬の輸入によりパワーアップしていきます。軍隊の輜重隊、砲兵隊の運搬馬としても使われました。やがて終戦、1955年ごろ(昭和30年代)からはじまったモータリゼーション、トラック、耕耘機の普及、重種馬の生産は衰退してゆき、現在は食肉としての生産だけになっています(馬肉生産量日本一)。


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