信州上田の・・・六文銭の写真帳
旧北国街道の街道集落・・・信州上田の西のはずれの上塩尻・・・(1954年まで小県郡塩尻村)。
国道18号線から旧道に入ると宿場でもなく間の宿でもなく、街村ですが普通の街村と違った風景が広がります。
※大壁造り・・・長野県では東信、北信酒に見られる大壁造りの建屋。瓦葺、厚さ15㎝くらいの褐色の土壁、防火、耐暑、耐寒、商家に多いが東北信では江戸後期から明治初期にかけて養蚕、蚕種、製糸業の発展とともに普及。
※小屋根・・・屋根の上に温度調節の換気用の小屋根(気抜き)が設けられています。幕末の1957年ごろ群馬県島村の田島弥平の研究の結果(世界遺産群登録)。地方により櫓、小屋根、高窓、越屋根など 名称様々。
古来、この地は千曲川が岩鼻の間を抜けて善光寺平まで流れ出す隘路(塩尻から坂城、戸倉、上山田、屋代、八幡、稲荷山あたりまで)。川風が強く桑の葉に付く蠁蛆が吹き飛ばされるのでウイルスによる蚕の病害が少なく養蚕が盛んで、蚕種の生産地としては国内第一(だった)。羽化した繭(出殻繭)から製糸して紬を織ったのが上田紬。、
江戸期以来、この村は養蚕、蚕種生産、製糸、絹織り、上田紬織り、木綿織り、生産物の問屋、紺屋、鍛冶屋など・・・農商工業の街。
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※撮影日は2017年12月18日。
※蚕種‥・蚕の卵のこと。幼虫が蛹になって繭の中に、やがて羽化して蛾になり産卵する。これを和紙に産卵させたのが蚕種紙。設備と資本と知識・技術・ノウハウを必要とするので豪農、名家が事業化した。蚕業衰退の前は日本の蚕種紙は世界有数の製品であった。※コメント欄開いています。
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