沖縄米兵少女暴行事件2008

沖縄県警は11日未明、在沖米軍海兵隊の２等軍曹(38歳)を中学校3年生(14歳)の少女を強姦したとして緊急逮捕しました。詳細については報道されているとおりでしょう。

福田首相「政府として米側としっかりと交渉していく。事実関係の究明、再発防止のために、できるだけのことをしていく」、町村官房長官「きわめて遺憾な事案と申し上げざるを得ない」、仲井間知事は「女性の人権を蹂躙する重大な犯罪であり、特に被害者が中学生をあることを考えれば、決して許すことはできず、強い怒りを覚える。きわめて遺憾だ」、高村外相は「あってはならないこと、もういい加減にしてくれという感じだ」。

ちなみに・・・「遺憾」とは「遺」・・・「残る」の意、遺跡、遺品とかにつかうことば。「憾」・・・思い。熟語としては「思いが残る」、「残念」ということでしょう。申し訳ありませんという意味(謝罪の意)ではないようです。つまり「謝罪」してるわけではないのです。政府高官の常套語のようになっています。誰に対して「遺憾」なのか、次に「どうするのか」というのかわかりません。米軍側の高官と「遺憾」の意を交し合ってるだけでしょうか。

なぜ日本の法治下で日本人が被害者になった犯罪であるから「日本の法律」で厳しく処断するといえないのでしょう。安保体制とか在日米軍の再編とかの問題とは別物であり、ことは卑劣な性犯罪なのです。相手はこの種の犯罪に厳しい人権の国アメリカです。
再発防止策なんていってますが、そういうのを「ドロ縄」といいます。
ドロ縄・・・泥棒を捕まえてから縛る縄をなう・・・の意。

日本人の皆さん(日本人でなくても)、被害者側の落ち度を責めないでください。泥棒に入られたのは戸締りが悪いからだとか、ヒッタクリにあったのは油断があるからだとか、振込み詐欺にあうのは騙されたほうが悪いのだとかいうような批判です。「人の不幸は蜜の味」というのです。「セカンド・レイプ」というのだそうです。そういう批判は相手側の弁護士が言うことでしょう。もちろんこういう犯罪予防、抑止、防御の議論は別の時点で論議を尽くすのが必要であると思います。

どう考えても犯罪は加害者のほうが悪いのです。
性犯罪はケダモノ野郎のやることです。

昨年の10月14日広島市内で岩国基地の米兵4人が19歳の女性に暴行したとする事件がありましたが、ことの顛末は不起訴という決着になりました。これについては昨年、ブログで取り上げました。
　　07,12,02　告発の行方・・岩国米兵暴行事件の顛末

沖縄での事件が岩国での米兵暴行事件のような顛末にならないことを祈るのみです。
「レディーさん」のコメントで知りました。その後、米兵4人は岩国基地内で訴追されて軍法会議のかけられるかどうかを査問中であることが14日明らかにされたようです。決定は２月中のようです。注意深くウォッチしたいと思います。

沖縄事件の顛末はこのブログを

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