いま北信濃の千曲川のあたりは菜の花の真っ盛り、飯山市瑞穂・・福島地区の三部(サンベ)の棚田の田植えは間近かでしょうか。棚田の中にポツンと建つ阿弥陀堂を思い出します。
南木佳士の小説「阿弥陀堂だより」(1995年文芸春秋社刊)を映画化した「阿弥陀堂だより」(2002年東宝系公開)のロケ地になったところです。
阿弥陀堂の中のポツンと座っていたのが俳優の北林谷栄さんが扮する堂守りのおばあちゃん。
それだけで絵になりました。
その北林谷栄さんが亡くなられました。98歳の大往生だそうです。
むかしからおばあちゃんそのものの役者さん。映画、テレビドラマで活躍していました。舞台俳優さんだそうですが演劇を生で見たことはありません。演劇を生で見たという経験がないのです。
北林さんは作品の中に溶け込んで、そこらへんを歩いている知り合いのおばあちゃんという感じ。存在感のないのが存在感。それでいて見た作品はほとんど記憶に残っています。
(おうめ婆さんの言葉・・・映画HPより、写真も)
畑には何でも植えてあります。
ナス、キュウリ、トマト、カボチャ、スイカ・・・。
そのとき体が欲しがるものを好きなだけ食べていたのが長寿につながったのです。
それはお金がなかったからできたのです。
貧乏はありがたいことです。
阿弥陀堂と北林さんは渾然一体となって
この世のものかあの世のものかわからなくなっていました。
昨年の5月、阿弥陀堂を訪れました。
信濃国下高井郡瑞穂村(現飯山市)、千曲川の右岸の山の傾斜地、神戸(ごうど)という集落の上に福島という集落、その集落の上が三部(さんべ)の棚田・・・道端の石仏に励まされながら息もタエダエに登って行くと阿弥陀堂がありました。
阿弥陀堂につづく菜の花の道。
映画「阿弥陀堂だより」(2002年東宝系公開)
四季にわたった美しい北信濃の映像とテーマミュージックのフルートとピアノのデュオ「風のワルツ」は信州生まれのわたしを泣かせました。
映画はビデオ化されレンタル店にも出ています。映画の評価や俳優の演技評価とかはわたしにはできませんが美しい農村の風景が見たいかたにはおすすめです。
映画自体のテーマの感じ方は人それぞれの心の問題です。
蛇足ですがこの映画は農林水産省、JA全中などの推薦。
南木佳士さんの小説「阿弥陀堂だより」
(1995年文芸春秋社刊、2002年文春文庫刊)
南木佳士さんは長野県佐久総合病院の現役のお医者さん、芥川賞作家、故若月俊一さん(元佐久総合病院院長)のことを書いた「信州に上医あり」(1994年岩波新書刊)があります。
小説のほうを先に読んでいてDVDをあとから見ました。小説は医者としての心理面を中心に、映画は映像を中心にして人間模様を。
扱いは少し違うかもしれません。
読んでから観るか・・・観てから読むか・・・どちらでもいいです。小説も映画も素晴らしいです。
南木佳士の小説「阿弥陀堂だより」(1995年文芸春秋社刊)を映画化した「阿弥陀堂だより」(2002年東宝系公開)のロケ地になったところです。
阿弥陀堂の中のポツンと座っていたのが俳優の北林谷栄さんが扮する堂守りのおばあちゃん。
それだけで絵になりました。
その北林谷栄さんが亡くなられました。98歳の大往生だそうです。
むかしからおばあちゃんそのものの役者さん。映画、テレビドラマで活躍していました。舞台俳優さんだそうですが演劇を生で見たことはありません。演劇を生で見たという経験がないのです。
北林さんは作品の中に溶け込んで、そこらへんを歩いている知り合いのおばあちゃんという感じ。存在感のないのが存在感。それでいて見た作品はほとんど記憶に残っています。
(おうめ婆さんの言葉・・・映画HPより、写真も)
畑には何でも植えてあります。
ナス、キュウリ、トマト、カボチャ、スイカ・・・。
そのとき体が欲しがるものを好きなだけ食べていたのが長寿につながったのです。
それはお金がなかったからできたのです。
貧乏はありがたいことです。
阿弥陀堂と北林さんは渾然一体となって
この世のものかあの世のものかわからなくなっていました。
昨年の5月、阿弥陀堂を訪れました。
信濃国下高井郡瑞穂村(現飯山市)、千曲川の右岸の山の傾斜地、神戸(ごうど)という集落の上に福島という集落、その集落の上が三部(さんべ)の棚田・・・道端の石仏に励まされながら息もタエダエに登って行くと阿弥陀堂がありました。
阿弥陀堂につづく菜の花の道。
映画「阿弥陀堂だより」(2002年東宝系公開)
四季にわたった美しい北信濃の映像とテーマミュージックのフルートとピアノのデュオ「風のワルツ」は信州生まれのわたしを泣かせました。
映画はビデオ化されレンタル店にも出ています。映画の評価や俳優の演技評価とかはわたしにはできませんが美しい農村の風景が見たいかたにはおすすめです。
映画自体のテーマの感じ方は人それぞれの心の問題です。
蛇足ですがこの映画は農林水産省、JA全中などの推薦。
南木佳士さんの小説「阿弥陀堂だより」
(1995年文芸春秋社刊、2002年文春文庫刊)
南木佳士さんは長野県佐久総合病院の現役のお医者さん、芥川賞作家、故若月俊一さん(元佐久総合病院院長)のことを書いた「信州に上医あり」(1994年岩波新書刊)があります。
小説のほうを先に読んでいてDVDをあとから見ました。小説は医者としての心理面を中心に、映画は映像を中心にして人間模様を。
扱いは少し違うかもしれません。
読んでから観るか・・・観てから読むか・・・どちらでもいいです。小説も映画も素晴らしいです。
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