家族を守るため戦争は必要か
「おれは家族を守るために、武器を持って戦う」先日、訪問したお宅の60代の男性との対話の中で出た声です。隣で奥さんが心配そうな顔で立ってらっしゃいました。
私の好きな「笠木透と雑花塾」の「非暴力~愛するもののために~」のCDの中にも「愛するものために」という曲の中に「私は戦うだろう・・・戦わない」と繰り返す歌があります。
体制と歴史を知る
改憲の狙いが「海外で戦争する国にすること」「結社の自由を含む基本的人権」を制限することは明らかです。
しかし、「家族を守るため」と思い込まされている方もいるのだと考えさせられました。アジア侵略戦争を「自存自衛」「アジア解放」という名目で行ったのと同じ理屈が流され、信じている人がいるということに危惧を感じています。
「歴史から学ぶ」不破哲三著(新日本出版1600円)では、「侵略戦争とは領土拡張と外国支配をめざす戦争」とずばり指摘し、「政府・軍部自身の記録」でその事実を明白にしています。
また、「新日本共産党綱領」(新日本出版社1800円 不破哲三著)では、侵略戦争の時代を「体制的な特徴と侵略と戦争の歴史の流れの中でつかむ」立場で解明しています。
「戸締まり論」と一つ一つ深く考えること
私が以前読んで、大事だと思ったのが、「9条と日中韓」(かもがわブックレット600円 加藤周一著)です。
①戸締まりと同じで、「軍備をするほうが安全だという議論だが、比喩を使うことで一般論・抽象論ななり、ほかの要素はいっさい捨象して軍備は必要かと迫る」というものです。具体的に現実的に日本に侵入する公然と言っている国があるのか。
②「外国からの脅威があるかないかではなくと、どの程度の脅威があるかという問題です」と言っています。「ゼロか100かのような議論をするのは時間ムダか、ごまかしかのどちらかです」
③「軍事的脅威が成り立つためには2つの条件が必要です。ひとつは、相手方が日本を攻撃して、そのことから得られる利益がそのことから受ける損害よりも大きいときはやるかもしれない。それがひとつの要素、もおうひとつの要素は攻撃の手段をもっているかどうか。利益が大きいからといっても手段がなければできない」「やりたいということに十分な合理的理由があるかどうか。それから『できる』という合理的計算に基づいた手段があるかどうか。」
と非常に、現実的に分析的に解明されています。
わたしは、もう一つ、軍事的に対応するということになれば、戦時論理やアメリカの論理のように、他国への先制攻撃しかなくなる、再び侵略の道を歩くことになりますし、現に、安倍首相・自民党の改憲論はアメリカと一体に外国で戦争する国にすることとぴったり一致するのではないでしょうか。
「家族のために」という論理で戦争を正当化することは、実は他国民を殺すことということがすっぽり抜けている恐ろしさを感じます。
圧倒的なマスコミの垂れ流しがすり込まれるのではなく、一度じっくり考えることが大切ではないでしょうか。
日本共産党の紛争は対話による解決という立場こそが、唯一の解決策だと思います。
「おれは家族を守るために、武器を持って戦う」先日、訪問したお宅の60代の男性との対話の中で出た声です。隣で奥さんが心配そうな顔で立ってらっしゃいました。
私の好きな「笠木透と雑花塾」の「非暴力~愛するもののために~」のCDの中にも「愛するものために」という曲の中に「私は戦うだろう・・・戦わない」と繰り返す歌があります。
体制と歴史を知る
改憲の狙いが「海外で戦争する国にすること」「結社の自由を含む基本的人権」を制限することは明らかです。
しかし、「家族を守るため」と思い込まされている方もいるのだと考えさせられました。アジア侵略戦争を「自存自衛」「アジア解放」という名目で行ったのと同じ理屈が流され、信じている人がいるということに危惧を感じています。
「歴史から学ぶ」不破哲三著(新日本出版1600円)では、「侵略戦争とは領土拡張と外国支配をめざす戦争」とずばり指摘し、「政府・軍部自身の記録」でその事実を明白にしています。
また、「新日本共産党綱領」(新日本出版社1800円 不破哲三著)では、侵略戦争の時代を「体制的な特徴と侵略と戦争の歴史の流れの中でつかむ」立場で解明しています。
「戸締まり論」と一つ一つ深く考えること
私が以前読んで、大事だと思ったのが、「9条と日中韓」(かもがわブックレット600円 加藤周一著)です。
①戸締まりと同じで、「軍備をするほうが安全だという議論だが、比喩を使うことで一般論・抽象論ななり、ほかの要素はいっさい捨象して軍備は必要かと迫る」というものです。具体的に現実的に日本に侵入する公然と言っている国があるのか。
②「外国からの脅威があるかないかではなくと、どの程度の脅威があるかという問題です」と言っています。「ゼロか100かのような議論をするのは時間ムダか、ごまかしかのどちらかです」
③「軍事的脅威が成り立つためには2つの条件が必要です。ひとつは、相手方が日本を攻撃して、そのことから得られる利益がそのことから受ける損害よりも大きいときはやるかもしれない。それがひとつの要素、もおうひとつの要素は攻撃の手段をもっているかどうか。利益が大きいからといっても手段がなければできない」「やりたいということに十分な合理的理由があるかどうか。それから『できる』という合理的計算に基づいた手段があるかどうか。」
と非常に、現実的に分析的に解明されています。
わたしは、もう一つ、軍事的に対応するということになれば、戦時論理やアメリカの論理のように、他国への先制攻撃しかなくなる、再び侵略の道を歩くことになりますし、現に、安倍首相・自民党の改憲論はアメリカと一体に外国で戦争する国にすることとぴったり一致するのではないでしょうか。
「家族のために」という論理で戦争を正当化することは、実は他国民を殺すことということがすっぽり抜けている恐ろしさを感じます。
圧倒的なマスコミの垂れ流しがすり込まれるのではなく、一度じっくり考えることが大切ではないでしょうか。
日本共産党の紛争は対話による解決という立場こそが、唯一の解決策だと思います。