6月20日 日曜日 晴れ 福岡地方の最高気温28.5度
「紫陽花はもう盛りを過ぎただろうな」そう思いつつ
巣ごもり生活からわずかでも脱出してみようとの思いが勝ち、
福岡県内の紫陽花名所を調べ、
それもあまり知られていない所へ出かけてみることにした。
車で一般道路を走り、ほぼ1時間圏内という条件で
絞り込んでみると、宮若市山口の小原地区に
アジサイロードみたいな所を見つけた。
とにかく行ってみよう。9時出発。
現地に着いてみると、らしき所が見当たらない。
仕方がない。農作業中の婦人に聞いてみると、
「この道をもう少し行くと、ありますよ」という。
確かにあった。
水田の畦道沿い、それに民家の玄関、庭先に紫陽花が見える。
だが、ポツンポツン。ありゃりゃ。
それも、近づいてみると盛りを過ぎているのは明らかだ。
紫陽花のせいではない。時宜を逸したのは、こちらの怠慢。
「では、失礼します」紫陽花に丁重に頭を下げ、
そそくさとお別れした。
さて、これからどうするか。計画は何もない。
とりあえず、「九州一」と自称する
道の駅むなかたに行ってみることにした。
何と駐車場は満車、店内に入る人数を制限しているようで、
入場を待つ人がずらり並んでいる。
トイレだけお借りすることにした。
11時を過ぎているから昼食をどうするかだ。
この宗像地区だと海鮮物なのだろうが、閉店しているところも多く、
開店中の店は待ち時間が相当ある。
何度か来たことがある近くの国民宿舎のレストランを思い出し、
スマホで検索してみると、何と国民宿舎自体が閉店中。
言うまでもなく、コロナに直撃されたのだろう。
さてさてどうしようと思っていたら、
妻がかすかな記憶を呼び起こした。
「イタリア人が経営するレストランがあると聞いたことがある」
調べてみると、福津のそう遠くない所に
「A.PUTEC FLEGO」(アプテカフレーゴ)という
イタリア料理店があった。
久し振りのパスタやピザも悪くないだろう。
ナビに従って走っていくと、周囲を田畑に囲まれているのに、
車がずらりと停まっている建物が見えてきた。
間違いなかった。ここだ。
ほぼ満席に近く、どうにかカウンター席に案内してもらった。
オーナーであるイタリア人のシルビオさんが、
日本人妻の郷里・福津にイタリア野菜の農園を始め、
後にカフェ、レストランを開店したそうだ。
シルビオさんが「心を込めて」焼くピザ、
それにパスタが人気で、評判の店らしい。
自家生産のイタリア野菜をふんだんに使った
ピザとパスタをそれぞれ注文したが、
年寄り2人にはちょっと量が多い。
食べきれなかったピザは孫へお持ち帰りだ。
帰途は福津の海岸沿いを走る。
ちょっと海水浴場に寄り道。
まだ6月なのに泳いでいる人がたくさんいる。
駐車場に止めた車が脱衣所で、
母親から体を拭いてもらっている小さな子が
唇を紫にし「キャッキャッ」はしゃいでいる。
最後に海で泳いだのは何年前になるかな。
孫がまだ小さい時、海水浴に連れて行ったのが最後だろうから
20年ほどになるか。もう一度泳いでみたいな。
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