通販のパンフレットにキャビアの宣伝がありました。こんな高級食材、わが家には縁がないなあ、と思いながら宣伝文を読み飛ばそうとしたら「フランス産」の文字列が私の視線をふり向かせました。私の理解では「キャビア=チョウザメの卵」「チョウザメ=カスピ海」「カスピ海=ソ連」となっています。「ソ連」が出てくる時点で私の理解の古さがよくわかります。で、宣伝文句をじっくり読んでみると本文には「シベリア産」とあります。すると、チョウザメはシベリア産で魚卵の加工はフランス、ということなのかな。
あらためて地球儀を眺めてみると、カスピ海は何ヶ国にも囲まれているんですね。まだソ連があったころから水質汚染が深刻だと聞いていましたが、もしかしたらもうチョウザメは住めないくらいになっているのだろうか、と他人事ながらちょっと心配になりました。キャビアがこの世からなくなっても私自身は別に困りはしないのですが。(一応調べたら、野生のチョウザメを保護するために、カスピ海のキャビアの取引には規制がかかっているようです)
【ただいま読書中】『とろける鉄工所(4)』野村宗弘 作、講談社(イブニングKC)、2010年、580円(税別)
第3巻ではちょっとペースダウンなんて失礼な感想を書きましたが、第4巻で調子が戻っています。ステンレスのトリビア、北さん夫婦の独立の夢(なんと鉄工所とパン屋の合体という抱腹絶倒のアイデアが紹介されます)、メートル法を守らないと罰金があること、社長の意外な裏の顔、工業高校の授業とクラブ活動(溶接科の高校生が放課後は溶接部で溶接をしているのです)、花火と溶接の関係、溶接アート……なかでも切なく感じるのが、工場の夜景の写真集について小島さんが「お──、確かに工場の夜景はきれいよの── 中の人間も遅うまで働いてたいへんじゃのーって切のうなる光よのー」と漏らす感想です。ですよねえ。「明かりがきれいな工場の夜景」はつまりは、「夜もずっと働いている人たち」を意味するのですから。私は花火大会では花火職人のことをちょっとは思いますが、工場の夜景ではそこまで感じたことがありませんでした。大残業や祝日出勤などをつづける職人さんたちに、あらためて、感謝。
あらためて地球儀を眺めてみると、カスピ海は何ヶ国にも囲まれているんですね。まだソ連があったころから水質汚染が深刻だと聞いていましたが、もしかしたらもうチョウザメは住めないくらいになっているのだろうか、と他人事ながらちょっと心配になりました。キャビアがこの世からなくなっても私自身は別に困りはしないのですが。(一応調べたら、野生のチョウザメを保護するために、カスピ海のキャビアの取引には規制がかかっているようです)
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第3巻ではちょっとペースダウンなんて失礼な感想を書きましたが、第4巻で調子が戻っています。ステンレスのトリビア、北さん夫婦の独立の夢(なんと鉄工所とパン屋の合体という抱腹絶倒のアイデアが紹介されます)、メートル法を守らないと罰金があること、社長の意外な裏の顔、工業高校の授業とクラブ活動(溶接科の高校生が放課後は溶接部で溶接をしているのです)、花火と溶接の関係、溶接アート……なかでも切なく感じるのが、工場の夜景の写真集について小島さんが「お──、確かに工場の夜景はきれいよの── 中の人間も遅うまで働いてたいへんじゃのーって切のうなる光よのー」と漏らす感想です。ですよねえ。「明かりがきれいな工場の夜景」はつまりは、「夜もずっと働いている人たち」を意味するのですから。私は花火大会では花火職人のことをちょっとは思いますが、工場の夜景ではそこまで感じたことがありませんでした。大残業や祝日出勤などをつづける職人さんたちに、あらためて、感謝。