【ただいま読書中】

おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

児童文学賞

2021-09-28 13:15:27 | Weblog

 有名な児童文学賞は、イギリスならカーネギー賞、アメリカならニューベリー賞です。ところがニューベリーさんはイギリス人。なぜこうなったのでしょう?
 そういえばアンドリュー・カーネギーもイングランド人ではなくてスコットランド人でした。欧米人は「自分の国の出身者じゃないといやだ」なんて言わないのかな。日本の代表的な児童文学賞に外国人の名前をつけるようなものなのですが……って、日本に国際的に名前が知れた(受賞者が国内外のマスコミで盛大に取り上げられる)児童文学賞がありましたっけ?

【ただいま読書中】『子どもの本の世界を変えたニューベリーの物語』ミシェル・マークル 文、ナンシー・カーペンター  絵、金原瑞人 訳、 西村書店、2020年、1800円(税別)

 18世紀のイギリス、最初に登場する子供たちはみな泣いたり悲しんだりしています。しかし、ジョン・ニューベリーが育ち、印刷会社に就職し、ジョン・ニューベリー社を作り、子供向けの本を出版していくと、子供たちの顔がどんどん明るくなっていきます。そして最後はもう満面の笑み。そうだよね、「子供の本」の“主役"は子供だもの。